大前研一研究ブログ -17ページ目

福島原発の事故について 大前研一が日経BPにも寄稿しています

バックアップ体制がすべて駄目になり、制御不能に

これ以上犠牲者を出さないためには現場を放棄し、空からホウ酸を含んだ水の散布などをトライするくらいしか方法がない。恐らく致死量に達していると思われる原子炉周辺に作業員を送り込むことは良識ある判断とは言えない。


燃料棒の被覆管が高温の水蒸気と反応して水素が発生

福島第一原発1号機の運転開始は1971年で、今からちょうど40年前である。


手動でバルブを開けて水素を逃がすことができなかったのは、それができないほど大量の放射能が出ていたせいではないかと思う。したがって、決死隊が被爆覚悟で1時間以内に作業を完了しなくてはならない、というような切羽詰まった状況であったと考えられる。


むしろ心配なのは、周辺の農産物に対する風評被害だ。先走ったマスコミがガイガーカウンターを持って周辺を歩き、「この野菜から放射線が検出されました!」など報道すれば、東電が負うべき賠償金額は莫大なものになるのは間違いない。


日本の世論は新たな原発建設を許さないだろう

今後、日本の重電メーカーは海外に原子力発電プラントを売ることができなくなるだろうし、それよりも第一に日本で新しい原発を建設することすら難しくなると私は考えている。


国主導で進めている、使用済み燃料を加工したプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料によるプルサーマル計画も止まる。


どうしても原発が必要だということであれば、国が公営企業をつくって運営し、各電力会社に売電するという形にせざるを得まい。


国民が「電気の節約」を積極的に行うしかない

日本は「原発の輸出に力を入れていく」というが、これから日本の原子炉を買ってくれる人はいなくなると覚悟すべきだ。


原発技術者は残った炉の安全運転に従事するか、中国などに行って生計を立てるしかない。



いま、現場で作業している人は決死隊だというのは暗黙の事実のようです。


東電の会見を見ていると聞く側の記者も答える東電幹部も事実を分からないでやりとりしてるからケンカにしか見えない。


アメリカから救援に来た空母ロナルドレーガンが放射線を検出された時点で避難したくらいだから現場の作業員の犠牲の上に生活している我々が他人事でいいわけはない。


マスコミがガイガーカウンターを持ってというのは既に行われています。政府が半径30kmと言った瞬間から東電の賠償エリアが増えてしまった。枝野さんは原稿読んでるだけだから彼がが悪いわけじゃないですが。


今後の東電は企業としてどうするか。


公営企業にするしかないと書いていますが民主党政権以降の動きを見ていると東電のOBが天下りして現場に行くのは下請けの子会社の派遣社員というのが目に浮かびます。


日本人はそんな危険なところには行きたくないから実際に東電の現場に行ったら出稼ぎの中国人ばっかりとか。ゼネコンの建設現場と同じになりそう。


リストラされた技術者は中国、インドに行くんでしょう。


YouTubeの映像 でも言ってますが建設の予定はあるみたいですから。



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大前研一による原発事故の解説

東日本巨大地震 福島原発半径20km以内の住民に避難指示


2007年7月、新潟県中越沖地震の時の柏崎刈羽原発の時も詳しい説明をしていましたが今回も解説がアップされました。

大前研一は東京工業大学で修士課程、MITで原子力工学のドクターを取得した後、日立製作所で高速増殖炉の設計をやっていた専門家です。マスコミに出てくる御用学者とは違います。

今までのキャリアからも、大前研一は原発推進派寄りの発言をしていました。エネルギー政策にしても水力、火力、原子力のバランスを取ることで産油国への牽制も行い、コストも抑えるべきとの意見でした。

現在、世界で原子炉を作っているのはアレバ、GE、東芝、日立だけであり、国策としても進めるべきだと。

今回の解説では180度転換しています。もう無理だろうと。国内での建設は無理だし海外も難しい。しかし受注はしている。

民間企業の東電ではリスクを負うのは無理。国営企業として進めるしかないが難しい。

現実的には今まで原発に依存していた電力需要はこれからはなかったものとしてみんなで節約するしかない。嫌なら代替エネルギーを開発するか国民に我慢してもらって原発をもう一度建設する。たぶん無理。


ここでの解説は地震の発生から直接のトリガーは津波だったこと、チェルノブイリとは違うこと。原子炉の構造と水素が漏れた過程と爆発するまで。3号炉はプルサーマルであり、ここで海水を入れた時点で計画は終わったと同じということ。

これを説明している枝野さんは素人の割にはボロを出さずによくやっている。大前研一が政治家をほめるのはめずらしいです。

大前研一がほめた政治家は過去にはロナルド・レーガン、マーガレット・サッチャー、ヘルムート・コール、李登輝。最近ではメルケル、プーチン。日本人では中曽根さんくらい。

今後のエネルギー政策で民主党が原発を推進するのは無理でしょう。中国に進出する場合は民意なんて関係ないし暴動が起きても鎮圧するだけですがインドは民主主義だからどうでしょう。

メルケルも微妙な発言をしているようだし国際的にも風向きが変わる可能性が高いですね。


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