掃除婦は見た -5ページ目

詐欺かと思ったら詐欺じゃなかった

ある日突然、「あなたに相続のお話が」。

洋モノのミステリーでは、よくある展開だけど、まさか自分ちで、そのセリフを聞くとは思わなかったわ。

 

残念ながら「相続財産がある」じゃなくて「放棄してほしい相続権がある」です。

ものすっごく遠い縁(血縁なんかヒトカケラもない)の人が、住んでる家を改築しようとしたら、相続がさかのぼったり横に転がったり(どういう表現だ)したあげく、我が家に権利が残ってたんだって。

私が印鑑押さないって言ったら、いったいどうなるんだろう、その家は。

まあね、人を困らせるようなことしてたら、ロクなことはないから、さっさと放棄してあげましたよ。

お礼は1万円。

DMを5~600は配らないと貯まらない額だと思えば、ありがたい話。

 

それにしても、昔は多かったんですね、受け継いだ家の登記を変えないこと。

私の祖母も、祖父が亡くなったとき、登記しなかったんだって。

数年後に祖母が亡くなって、そのときに父が相続、登記したそうな。

短い間のことだったから、ややこしいことにならなくて済んだみたいです。

 

今は相続関係、すごく厳密に法律で定められてるから、いい加減に考えちゃダメなのね。

みなさんも、どうぞ気をつけて。

 

 

 

 

 

「病院でキレる高齢者」を初めて目撃

昨日は、父親の通院に付き添って、ほぼ半日病院にいました。

ふだんは、検査を受けて結果が問題なければ、抗がん剤の点滴を受けて帰る。

だいたい4時間くらいの滞在です。

でも昨日は、ちょっとマズイ数値が出たので、エコーだのレントゲンだのが追加され、さらに泌尿器科まで回されて、終わったときはもう5時でした…。

 

その泌尿器科待合室で、突然の怒号。

みると、80代くらいの男性が大声でわめいています。

「朝の10時から待ってるんだぞ! もう4時じゃないか!」

看護師さんが飛んできて、なだめようとしますが、収まらない。

別の場所から医師もやってきて、「あちらでお話を」と声をかけると、

さすがに気まずくなったのか、「もういい」と。

でも、やはりそのままにはしておけなかったんでしょう、看護師さんが1人、

横についてずっとお話を聞いてました。

 

気持はわかりますよ。

具合が悪くて病院に来てるのに、何時間も待たされて。

元気な私も、昨日はゲッソリしたもの。父なんか、今日は起きられないです。

結果もはっきりしないままだし、何のために病院に行ったんだかわからない。

でもね、診察室の中のお医者さんも、朝からずっとなんです。

おそらく、昼食もろくに摂れてはいないはず。辛いのは患者だけじゃないよね。

 

なんでこんなことになってるかというと、猫も杓子も大病院に行くから。

待合室には、近所の開業医で済むような病人も多いと思います。

それで、政府もいろいろ改革してるらしいですね。効果があるといいんですが。

 

1つ思ったのは、キレやすいのは、1人で来てるからじゃないかってこと。

私と父と2人でいれば、病院の陰口もグチも言い合える。

1人でずっと座ってたら、気がまぎれることもないでしょう。

傾聴ボランティアみたいな人を、病院の待合室に配置したらどうかなあ、と思います。

 

「失言」は内容が問題じゃない

復興大臣、2度目の失言で、ついに辞任に追い込まれましたね。

もうこうなると、アベちゃんが気の毒になってくる。

配偶者にも部下にも恵まれないって、不憫だわ。

可哀そう萌え、というジャンルもあるんで、腐女子に人気が出そうではある。

 

安倍政権で何人目、という記述を見るけど、今に始まったことじゃないでしょ、大臣の失言って。

 

古いのだと、「貧乏人は麦を食え」が有名ですね。

マリー・アントワネットの「パンがなければケーキを食べればいいのに」を思い出すけど、あっちの方が無邪気ですわな。

 

数年前だっけ、「女は産む機械」ってのもあったね。

別にいいじゃん、「男は産ませる機械」なんでしょ。

どっちかというと、そっちのが失礼じゃないかな。

アノときの腰振ってる様って、確かに機械的だし、機械にもできそうな作業だし。

 

まあ、失言の内容は、このさいどうでもいい。

「失言する」ということが問題。

 

復興大臣の2つの失言、じつはちょっと共感してる。

「避難は自分の責任」じゃなくて「自分で決めたこと」なら、そりゃそうだと思う。

「東北で良かった」も、東北以外の人はそう思うでしょ。

「東京だったら大変だった(国家が揺らぐからね)」

「自分のところでなくて良かった(まあ、当然だよね)}

 

でも、大臣はホンネを言っちゃダメでしょう。

自分の口から出たとたん、大事件になっちゃう。

そんなこともわからないバカ、その程度の自制心もないアホに

この国を任せられるかっていうこと。

 

 

 

 

 

 

「健全な成長」は命より大切ですか  その3

さあ、そろそろ暴論いきますか。

 

言いたいことは、タイトルの通りです。

「角を矯めて牛を殺す」という言葉もありますね。

子供が健全に成長するのは、そりゃ大事なことでしょう。

でもね。

死んだら、健全も不健全もないのよ。

 

アマチュアのころ書いたBL小説モドキで、そういうセリフを書いたっけ。

高校生の男の子が、同性の先生を好きになって、親たちは大騒ぎ、猛反対。

(まあ、そうでしょうけど)

ところでその男の子、中学生のころ事故で死に掛けたことがある。

だから、言っちゃうわけ。

「あんとき死んだと思ったら、今生きてるだけで儲けもんじゃん。ホモになったくらいでガタガタ言うな、欲ばり」って。

 

本当にそう思います。

子供は、どんなふうに育ってもいい。

生きてるだけで、未来がある、可能性がある。

その全てを失わせる危険を冒す価値が、面会交流にあるんですか?

 

 

そろそろ炎上してもよさそうなものなにに、読者の少ない哀しさよ。

「健全な成長」は命より大切ですか  その2

私も、ずいぶん前に夫と別れている。

浮気でも暴力でも借金でもない。絵に描いたような「性格の不一致」。

 

で、面会交流、しましたよ。

養育料はもらえなかったけど、会いたいといえば会わせた。そうしないと、それはねちっこく責めてくるので、会わせた方がマシだった。

ただし、私は必ず同行した。

その行動をさして「夫に未練があるんだ」と言う人もいたけど、何とでも言え。

私にとっては、世間がどう思おうと、娘の安全が第一だっただけ。

 

娘が小さいとき、アメリカ暮らしをしたので、警戒心が強くなったのかもしれない。

なにしろ、向こうでは、「ミッシングチャイルド」のチラシが毎日何枚も入る。

半分くらいは、離婚した親による誘拐だというからね。

 

私の心癖は、つねに最悪の事態を想定する、ということ。

海やプールで娘が1人泳ぎするようになると、後で頭痛がするほど目で追っていた。

子供なんて、溺れるのに5分もかからない。

「ちょっと目を離した」だけで、悲劇は起こる。

そして、夫が娘の父親だからといって、全面的に信頼する理由にはならない。

 

このお母さんを鞭打つのは過酷だとわかっている。でも言いたい。

わずか4歳の子供に、大人の殺意から身を守るすべはない。

夫と顔を合わせたくないにせよ、娘についていてやってほしかった。

たとえば夫の家でなく、児童公園や遊園地、人目のあるところで会わせて、

自分は物陰から見ていてもよかった。(私、よくやりました)

 

もちろん、前記の事件のように、お母さん自身が殺されるという結末もあったかもしれない。

 

それでも。

ひどいことを言っているとは思うけれど。

私は自分が殺されても、娘には生きていてほしいから。

 

続きます