メタボに音楽と食べ歩き礼讃 -11ページ目

メタボに音楽と食べ歩き礼讃

♭や♯な雑文です。

YO-YO MA Soul of The Tango


インストでも年に数枚?ヒットがあるのでは?と思いますが、これは大ヒット…でしょうか?薦めるとみなさん「こういうのですよ」「これ聴いたことがある」と。これは洋酒ブランドのCFで使われていました。
 その曲はLibertango(一曲目)。タンゴ形式が根底に残りつつも大胆にアレンジされたチューン。原曲はもちょっと狂気と前衛な空気を感じるのですが、このバージョンは本当に染みます…。

 原曲の作者ピアソラはアルゼンチンが嫌になって活動をイタリアに移した時に発表した曲だそうで、クラシック、タンゴ、ジャズ、ロック?を混ぜ合わせちゃった…という、ま、そういうの好きな方には痺れること間違いなしです。さらにピアソラさんが扱う楽器バンドネオンは
アコーディオンライクで何ともいえない哀愁。様々なアーティストがカバーしていますが、作者本人演奏の原曲はもっと混沌としていて考えさせられる?ような感じです。


 そんなピアソラのリベラルタンゴを世界のチェリスト、ヨーヨーマが朗々と仕上げています。いやー素晴らしいです。ピアソラの旋律とヨーヨーマのなんともいえない、ある種ボヤ~ンとした音色がムチャクチャいい味を出しています。これを聴いて誰しもが「チェロを弾いてみたい」って衝動に駆られます。僕もその一人でしたが…。

 
 こういったアルバムでありがちな「この曲しか聴きません」というパターンかもしれませんが、クラシックギター(アサド兄弟)の超絶演奏など、器楽曲に馴染みのない方でも楽しめるショートフィルムのようなアルバムなので一家に一枚っていう感じしょうか?

Affinity Bill Evans (Toots Thelemans)


ホリーのブログ


ビル・エヴァンスさんは日本でとても人気のあるピアニストです。繊細で理性的な風貌はある意味アイドルな要素も持ち合わせています。70年代に来日した時はジャケットとの雰囲気と違う汚いおっさん姿に嘆いた方もいたとか、いないとか。
 

このアルバムはそんなビル・エヴァンスファンの方からあまり評価されていません。というか話題になりませんね。エレクトリックピアノも弾いているから?かな。

ジャズ好きの方で電子楽器を認めないって人たまにいますから。


でも僕は大のおすすめです。


 特に「ジャスって何聴いていいかかわらない」という方にも。


共演がハーモニカのトゥース・シュールマンズさん(カタカナ表記いいかげんです)。


染みてきます。


もう理屈なしですね。もの想いに耽るときでも、まったりな時も、嫌なことがあったときどんな心持
でも合うやさしいアルバムです。


一曲目はピアノ、ハーモニカ、ベース、3名による演奏だったり、サックス、ドラムが入った演奏だったり、編成のバリエーションもあって、BGMとしても、じっと聴くも飽きの来ない不思議さですね。…しかし、ハーモニカでこれだけやってしますトゥース。もう許せないほどの演奏ですね。


…これは廃盤ではないけど、輸入盤くらいしかないのかな…。



ホリーのブログ

Conferring with the Moon William Ackerman

邦題(月に向かって)

 ご存知ない方が多いのが残念ですが、とてもユニークなギタリスト・ウィリアムアッカーマンさんです。彼の本職は建築家で、いわゆる兼業ミュージシャンでした。そういう人たちが集まって出来たのがウインダムヒルレーベルで、その社長さんでもあります(のちに音楽専業らしい…)これが大ヒットしました(結構昔ですが)。
伝え聞く人物話も興味深いですが、やはり彼のギター音楽の個性について紹介したいと。ギターという楽器は低い音からミ・ラ・レ・ソ・シ・ミと音程を合わせているのが普通ですが、彼はそれを曲ごとにバラバラの調弦していることで有名です。例えばギターを持ってポロポロ弾くと、なんとなく「禁じられた遊び」になったりしますが、彼の音楽を聴いてマネしようと思うと、まったく不可能な抑え方になります。
ま、なんでこんなメンドクサイことをとも思いますが、ギターは左手で抑えていない状態(開放弦っていいます)がとてもよく響くわけでして、その特徴を活かしたものでしょう。 ですので、彼の音楽を聴いて、よし、まねしてみよう!と思っても全然出来ない訳です。ところが、レコード会社さんが偉いのか、いまでいうネタバレというのか、アルバムに各曲のギターの音設定が掲載されたのです!なんじゃこれは、という盛り上がりがありました。
その設定をするだけで、その曲が表現できる(禁じられた遊び現象とでもいうのでしょうか?)という。何事も人と違うことをするのが、個性だな、と。
 ご本人曰く、チューニングが決まれば曲がきまるとか、そうやって遊んでいるうちにモチーフが浮かぶとか、明確にサウンドが頭にあってそれに合わせていくとかコメントしています。

 また音楽・演奏について「建築は形が見えるし、変わらず存在するが、音楽はつかみ所がない。その両方がいい」となるほどなコメントや「聞いているサウンド(過去)今やろうとする音(現在)、頭になっている音(未来)を楽しんでいる」とわかったような、わからないような。

 前置きで終わりそうですが、CDは自然賛歌をテーマに組曲のような構成になっています。とくにタイトル曲はチャックグリンバーグさんのリリコン(吹くシンセサイザー)が奏でるメロディとウィルがギターで作っていく世界は素晴らしく、夜、森の中で月光浴をしている気分になります。その他、バイオリンやチェロ、フレットレスベース等など、音の重なり、静寂、素朴を大事にしたアンサンブルが、いろんな情景を想起させます。最後は組曲的にタイトル曲をウィルがギターソロで締めくくります。まるで森の奥深くに帰っていくように。

コレって廃盤…でした。 

すみません。