思い出話1:ボート番
よくバイトが、
「今日は忙しかったッスね~。もうくたくたッスよ~。」
などと言う。
オレは、
「貸しボートがあった頃に比べれば、こんなの忙しいうちに入んねえよ。」
と言うと、
「えっ!?貸しボートがあったんスか?」
と驚く。
「オマエ、ボート漕げる?」
と聞くと、
「公園とかでボートに乗ったことありますよ。カンタンでしたよ。」
と答えた。
大体のバイトが漕いだと答えるのは、公園にある池かせいぜい湖だ。
海での経験はほとんどない。
その程度では、当時のバイトは勤まらないだろう。
以前にも、ブログの中で何度かボートが登場しているが、
何年か前までは、ウキワやパラソルと一緒に手漕ぎボートのレンタルもやっていた。
その頃は、常連さんの中に釣り好きなお客さんも多く、よくボートを出していた。
さすがに常連さんは、ボートの扱いも慣れたものだった。
それに比べて困るのはカップル客だ。
風に流され、自力で帰って来ることができない。
担当するバイトは、
当然、ボートが漕げなければならない。
風に流されたボートを向かい風の中を漕いで帰ってこなければならないからだ。
更に、海には風以外にも波や潮の流れがある。
なので、
当時のバイトの条件はボートが漕げることだった。
このボートを担当するバイトのことをボート番と呼んでいた。
毎年、海の家のオープンの準備をしていると、バイト希望者がやってくる。
希望者は大学生か高校生が多い。
バイト希望者に、
「ボートは漕げる?」
と聞くと、ほとんどが、
「漕いだことがあります。」
と、自信満々に答える。
前にも書いたが、海での経験がないのがほとんどだ。
「じゃぁ漕いでみて。」
と言って、ボートに乗せる。
沖には遊泳区域を示すブイが浮かべられている。
そして、
遊泳区域の中に、ボートの専用通路としてロープが張られている。
「この通路を通って、あの沖にあるブイを往復して来て。」
と言って、ボートを出させる。
が、
思うようにボートが進まず、バタバタしている。
当然だ。
波や風に負けているからだ。
ボート番は、オールの操作だけで前進、後進、方向転換が自在にできなければならない。
そんな彼らも、夏が終わる頃には、かなり腕を上げて、上手くボートを漕げるようになっている。
一般の海水浴客に負けることはない。
公園の池や湖ならば、思い通りに操れるだろう。
そんな夏のバイトを終えて、彼らは去っていく。
そして、次の夏。
彼らは、またバイトをしにやってくる。
一年ぶりに会う彼らが、よく言ったセリフ。
「ボートに乗るとモテました。」
思い出話
もうすぐ12月。
夏ブログを始めて4回目の夏が終わり、
もう冬になろうとしている。
この海との付き合いは長い。
ブログを始める前の話もいろいろある。
なので、
次の夏まで、
気が向いた時に、思い出話を書いてみようと思う。
但し、本人が気まぐれなので、
更新は不定期になるが…。
まあ、ヒマな時にでも、
時々、覗いてみて欲しい。
夏ブログを始めて4回目の夏が終わり、
もう冬になろうとしている。
この海との付き合いは長い。
ブログを始める前の話もいろいろある。
なので、
次の夏まで、
気が向いた時に、思い出話を書いてみようと思う。
但し、本人が気まぐれなので、
更新は不定期になるが…。
まあ、ヒマな時にでも、
時々、覗いてみて欲しい。
