Sea Breeze Season8 -51ページ目

思い出話1:ボート番



よくバイトが、


「今日は忙しかったッスね~。もうくたくたッスよ~。」


などと言う。


オレは、


「貸しボートがあった頃に比べれば、こんなの忙しいうちに入んねえよ。」


と言うと、


「えっ!?貸しボートがあったんスか?」


と驚く。


「オマエ、ボート漕げる?」


と聞くと、


「公園とかでボートに乗ったことありますよ。カンタンでしたよ。」


と答えた。



大体のバイトが漕いだと答えるのは、公園にある池かせいぜい湖だ。


海での経験はほとんどない。


その程度では、当時のバイトは勤まらないだろう。



以前にも、ブログの中で何度かボートが登場しているが、


何年か前までは、ウキワやパラソルと一緒に手漕ぎボートのレンタルもやっていた。




その頃は、常連さんの中に釣り好きなお客さんも多く、よくボートを出していた。


さすがに常連さんは、ボートの扱いも慣れたものだった。


それに比べて困るのはカップル客だ。


風に流され、自力で帰って来ることができない。


担当するバイトは、


当然、ボートが漕げなければならない。


風に流されたボートを向かい風の中を漕いで帰ってこなければならないからだ。


更に、海には風以外にも波や潮の流れがある。


なので、


当時のバイトの条件はボートが漕げることだった。


このボートを担当するバイトのことをボート番と呼んでいた。





毎年、海の家のオープンの準備をしていると、バイト希望者がやってくる。


希望者は大学生か高校生が多い。


バイト希望者に、


「ボートは漕げる?」


と聞くと、ほとんどが、


「漕いだことがあります。」


と、自信満々に答える。


前にも書いたが、海での経験がないのがほとんどだ。


「じゃぁ漕いでみて。」


と言って、ボートに乗せる。



沖には遊泳区域を示すブイが浮かべられている。


そして、


遊泳区域の中に、ボートの専用通路としてロープが張られている。


「この通路を通って、あの沖にあるブイを往復して来て。」


と言って、ボートを出させる。


が、


思うようにボートが進まず、バタバタしている。


当然だ。


波や風に負けているからだ。


ボート番は、オールの操作だけで前進、後進、方向転換が自在にできなければならない。



そんな彼らも、夏が終わる頃には、かなり腕を上げて、上手くボートを漕げるようになっている。



一般の海水浴客に負けることはない。


公園の池や湖ならば、思い通りに操れるだろう。



そんな夏のバイトを終えて、彼らは去っていく。



そして、次の夏。


彼らは、またバイトをしにやってくる。


一年ぶりに会う彼らが、よく言ったセリフ。



「ボートに乗るとモテました。」

思い出話

もうすぐ12月。


夏ブログを始めて4回目の夏が終わり、


もう冬になろうとしている。


この海との付き合いは長い。


ブログを始める前の話もいろいろある。


なので、


次の夏まで、


気が向いた時に、思い出話を書いてみようと思う。


但し、本人が気まぐれなので、


更新は不定期になるが…。


まあ、ヒマな時にでも、


時々、覗いてみて欲しい。



先日の雷の夜。


あまりに稲光と雷が凄いので、


写真を撮ってみた。


Sea Breeze  Season4-2012091200480000.jpg


稲光の瞬間。


残念ながら、稲妻は撮れなかった。