ケツがかゆい
7月後半の週末の話。
朝早くパラソルを借りにきた4人の女の子。
ちょっとイケイケな感じのネーサン達だが、なかなかの粒ぞろい。
彼女達は、波打ち際に近いところにパラソルを立てていた。
それから昼近くになり、
今度は、日焼けした騒がしそうな4人のニーチャン達がパラソルを借りにきた。
バイトがパラソルを立てている時、
ニーチャン達がオレに、
「お兄さん、今日はかわいいコいる?」
と聞いてきた。
オレは、
「かわいいコはいるけど、あとはニーチャン達の腕次第だよ。」
と言った。
「そうかぁ、う~ん。よし!イケる!」
と、勝手に納得している。
「じゃぁ、その自信に期待してるよ。」
と言って、オレは売店に戻った。
この日は、いつもより強めの風が吹いていた。
午後からは、その風がさらに強くなった。
オレは売店を出てレンタル小屋に行き、
パラソルに注意するよう、バイトに指示をしていた。
その時、さっきのニーチャン達のパラソルがない事に気付き、
「あのニーチャン達は?もう帰ったのか?」
と聞くと、
バイトは、
「移動してくれって言われて、あそこに移しました。」
と指を差した。
そこは、あのネーサン達の隣。
パラソルが2つ並んで立っている。
しかも、一緒に盛り上がって宴会が始まっている。
オレはニーチャン達に、
「どこに行ったかと思ったら、いつの間に?」
と聞くと、
ニーチャン達は、腕を見せて、ポンポンと叩いた。
一応、腕前は見せたってことらしい。
あまりのドヤ顔に、それならばとオレはネーサン達に、
「あとでそのニーチャンの財布持って売店においで。好きなだけ買い物させてやるから。」
と言って売店に戻った。
しばらくすると、早速ネーサンが財布を持って売店にやって来た。
ネーサンは、人数分のビールやジュース、おつまみ等々、大量に買い込んだ。
後ろからニーチャンが慌てて走って来るのが見える。
「勘弁してよぉ、お兄さんがあんなこと言うからさぁ。アイツら勝手にオレの財布渡しちゃうんだもんなぁ。」
とぼやいたが、時すでに遅し。支払いは済んでいる。
ニーチャンは大量の荷物を抱えて仲間のところに戻って行った。
その後、風は益々強さを増し、
お客さんが持ってきたパラソルやビーチテントが飛ばされそうになっている。
その直後、
救護本部から、パラソル禁止と遊泳注意が発令された。
この日は、各地でかなりの強風が吹き荒れたらしい。
オレはバイトを集め、貸し出したパラソルを回収するよう指示した。
他の海の家も、一斉にパラソルを回収している。
オレはニーチャン達に説明し、パラソルを片付け始めた。
その時、
「あぁもう、砂が~!!」
と言う声が聞こえた。
何事かと顔を上げたオレは、
「ネーサン、ケツが見えてるよ!」
さっきのネーサンが、
水着に手を突っ込んでケツをボリボリかいている。
「だってぇ、お尻が砂でジャリジャリするんだも~ん。」
オレが、
「海の中で洗い流してくればいいじゃん。」
と言うと、
「海の中でも砂が入るんだよぉ。」
とまだボリボリとかいている。
「そんなにかいてるとケツの皮がむけるぞ。」
「かいてないよ。砂を払ってるだけだからぁ。」
とまたボリボリ。
どう見ても、かいているようにしか見えないが。
とりあえず、パラソルを片付け、次のパラソルに向かった。
その後も強風は続き、帰るお客さんも出てきた。
あのニーチャン達も、ネーサン達と一緒に帰って行った。
8人が仲良く歩いている中で、
あのネーサンだけはケツに手をあてながら歩いていた。
たぶん、かき過ぎて痛いんだろう。
彼女あげます。
男2人、女1人の3人組。
水着に着替え、早速売店に来て、まずビール。
女の子はビキニに肩からドレスサイズのパレオ姿。
3人はビールを持ってビーチに出て行った。
しばらく遊んで、また売店にやって来た。
ニーチャン達はビールを、彼女はかき氷のイチゴミルクを注文した。
海から上がったばかりの彼女の全身には、
濡れたパレオが張り付いている。
「ネーサン、そのパレオのまま海に入ったの?」
と聞くと、一緒にいたニーチャンが、
「コイツ胸に自信がないから、これでごまかしてるんスよ。」
彼女は、
「そんなとこないよ!ちゃんとあるわよ!失礼ね!」
とニーチャンの腕にパンチを入れた。
「最近は、大きく見せる魔法のアイテムがいっぱいあるんじゃないの?」
と言うと、彼女が、
「おにいさんも失礼だよ。」
とオレをにらんだ。
オレはニーチャンにビールを渡しながら、
「でも彼女かわいいよ。ニーチャンにはもったいないよね。」
と一応フォローした。
「ほら、あんたと違っておにいさんはちゃんとわかってるよ。あたしおにいさんのほうがいいなぁ。」
と彼女。
すると、ニーチャンが、
「じゃぁ、コイツおにいさんにあげますよ。もらってくれます?」
と笑いながら言った。
オレは、
「はい、お待ちどおさま。」
と彼女にイチゴミルクを渡し、
「それじゃ、頑張ってこれ食べて。たっぷりミルクかけておいたから少しはデカくなるかもしれないよ。」
「やっぱりおにいさんも失礼だよ。」
と、またオレをにらみ、かき氷を一口。
「おいし~い。おにいさんは許してあげる。」
と笑った。
そんなこんなで、夕方まで遊んでいたニーチャン達。
帰りぎわに、
ニーチャンが、
「本当にコイツいりませんか?おにいさんのことお気に入りみたいッスよ。」
オレは、
「じゃぁ、胸がデカくなったら、また遊びにおいで。」
と言った。
それを聞いた彼女は、
ニーチャンのケツを蹴り、
オレには、べーと舌を出し、手を振りながら帰って行った。
