本好きには堪らない情報をご紹介 -9ページ目

「クオレ」 エドモンド デ・アミーチス

【内容紹介】

「クオレ」というのは、イタリア語で「心」とか「愛」とかいう意味のことばです。


この作品は、19世紀後半の北イタリアに住む、エンリーコという小学4年生のひとりの少年が、1年間の学校生活のあいだに見たりきいたりした、人生と社会のいろいろな問題を日記につづるという形式をとっていて、それに毎月1回先生がお話ししてくださる物語を書きくわえてできあがっています。


人間は心の弱いもので、いろいろなあやまちをおかしがちですが、そういう心を正しく成長させていくために、なにがいちばんたいせつであるかを、この物語は教えてくれます。


いつ、どんな時代にあっても、世の中をしあわせにするものは、愛よりほかにないということを、しっかりと心にきざみつけていただければ幸いです。

【ベストレビュー】

主人公エンリコの周辺人物の逸話や、毎週学校にやってくるペルポーニ先生が聞かせてくれる物語などを集めた、元軍人のイタリアの作家デ・アミーチスの代表作です。


タイトルの『クオレ』にはイタリア語で「心、愛情」と言う意味があり、まさに心に訴える逸話が揃っています。


登場人物も主人公の心優しいエンリコ、たくましい正義感のガルローネ、左官屋の父親を尊敬するアントニオ、勇敢なロベッティ、自分の大切にしている切手のコレクションを他人にあげたガロッフィ、努力家スタルディ、貧しいながらも懸命に勉強するプレコッシ、気取り屋ヴォティーニ、不良少年のフランチなど、個性的なメンバーばかりです。


エンリコの両親も、あたたかく息子やクラスメートを見守っていて素敵です。


けれど、何と言ってもこの物語の最大のポイントは、心を打たれるエピソードを集めたところにあります。


ペルポーニ先生が生徒達に話して聞かせる「毎月のお話」として、『サルデーニャの少年鼓手』『ロマーニャの血』、そしてあの名作『母をたずねて3千里』など、何度読んでも泣かせられる話です。


当時、この物語が書かれたのはイタリアが統一されて間もない頃だったようですが、この物語にも少年たちが背負う「愛国心」がベースにされているのがよくわかります。


孝行、勇気、友情、正義。昔の作品であり、今は「古典」とまでいわれているほどですが、それでも今の私たちに訴えるものがあります。さすが名作です!


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クオレ (少年少女世界文学館 22)

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  • 「チョコレート戦争」 大石 真

    【内容紹介】

    おとなはなんでぼくたちのいうことをしんじないの?


    みにおぼえのないつみをきせられたことから、子どもたちは町一番のケーキ屋さんに戦いをいどみます。


    【ベストレビュー】

    初めて読んだのは小学生のとき、町の自動図書館みたいなところで借りて読んだような記憶があります。


    今でこそ、どこそこのケーキが美味しいだの何だの情報が飛び交っていますが、当時まだまだケーキやエクレアなんて特別なときに食べるものでした。


    情けない話ですが、私は主人公がエクレア(本文中ではエクレール・・・この方がハイカラでさえある?)をほおばる描写では生唾を飲んだものです。


    少年たちの濡れ衣を晴らそうと奮起する友情と、エクレールを食べるという裏切り行為の狭間での葛藤、題材は確かに子供向きですが、納得いかないことがあってもなんとなく流されてしまっている大人になってからの私には胸がすく思いにさせてくれる作品です。


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  • 「BORN TO RUN 走るために生まれた」 クリストファー・マクドゥーガル

    【内容紹介】

    全米20万人の走りを変えた、

    ニューヨークタイムズ・ベストセラー

    この冒険は、たったひとつの疑問からはじまった。


    「どうして私の足は走ると痛むのか?」


    その答えを探すなかでクリストファー・マクドゥーガルは世界でもっとも偉大な長距離ランナー、タラウマラ族に行きつく。


    その過程でわかったこと──


    わたしたちがランニングについて知っていることはどれもすべてまちがいだ──

    メキシコの秘境を彷徨う謎の白馬、現代社会と隔絶して暮らす“走る民族”、素足で峡谷を走り抜けるベアフット・ランナー、数時間走り続けて獲物を狩る現代のランニングマン、過酷な地形を24時間走り続けるウルトラランナーたち、そして、世界が見逃した史上最高のウルトラレース……

    ニューヨーク・タイムズで32週連続ランクイン中


    amazon.com ユーザー評価で297人が5つ星をつけた、「読めば走りたくなる」と話題のロングラン・ベストセラー、遂に邦訳!


    【ベストレビュー】

    カバーヨ・ブランコ(白い馬)という呼び名の男の数奇な半生を軸にして、現代人のランニングスタイルへの疑問、そしていくつかの人類学的視点からの仮説から、人々が走る本当の理由についての興味深いエピソードが散りばめられている。

    そして、すべては、まるでアメリカニューシネマのロードムービーのように気持ちのいいラストシーンに向けて、一気に収束されていく。


    この読後感は幸福だった。


    400ページ一気に読んだ後、迷わず外に走りに行きたくなること請け合い。

    ジョギングブームの中で「走らされている」感を持ってしまったすべての人に、そしてなにより走ることが苦手だと敬遠してきた人にもぜひ薦めたくなる今までにないタイプのランニングの書であり、人生論の本。


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    BORN TO RUN 走るために生まれた~ウルトラランナーVS人類最強の”走る民族”

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  • 「愛おしい骨」 キャロル・オコンネル

    【内容紹介】

    二十年ぶりに帰郷したオーレンを迎えたのは、時が止まったかのような家と、何者かが置いてゆく死んだ弟の骨。


    迫力のストーリーテリングと卓越した人物造形。著者渾身の大作。


    【ベストレビュー】

    『魔術師の夜』以来のキャロル・オコンネル翻訳新作。


    故郷の田舎町に20年ぶりに帰郷した元陸軍捜査官が自身も深く関わる弟の死の真相に迫る中で、周囲の人々の隠された側面が次第に明らかに…という筋立てはシンプルで目新しいものではありません。


    それでもページを繰る手が止まらないのは、誰も彼もが一筋縄ではいかない登場人物たちの魅力によるもの。

    真犯人捜しのミステリーとしてはほとんど破綻しているとも言える展開ですが、この人間模様の描写はやはりミステリー仕立ての設定があってこそかもしれません。


    この作者らしい皮肉とブラックユーモア、ある意味、おとぎ話めいた雰囲気は健在で、これが読者の好き嫌いが分かれるところだと思いますが、ノン・シリーズ前作『クリスマスに少女は還る』に感動した人には、ぜひお勧めしたい。


    読者それぞれの骨身に染みるような一文に必ず出逢えます。


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    愛おしい骨 (創元推理文庫)


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  • 「300人委員会」 ジョン・コールマン

    【内容紹介】

    迫り来るワン・ワールド政府、奴隷人間に堕したくなければ、コールマン警告にこそ耳を澄ませ。

    われわれの目の前にある真実とは何か。共通の目的と考えを持ち、漠然とつながった人々の世界だろうか。


    いや、違う。


    150年の歴史を持つ300人委員会は、歴史上稀に見る秀才の集まりだ。彼らはその英知の枠を集め、完全なる全体主義社会、完璧に管理された「新しい社会」をつくり上げようとしている。


    300人委員会はワン・ワールド政府に向けて盛んに活動している。


    人々は洗脳され、ワン・ワールド政府に完全に依存しなければ生きていけないと信じ込まされる。これこそが目前にある真実なのだ。


    【ベストレビュー】

    自分の乏しい知識のためにつっかえつっかえロースピードで読み終えた上巻でしたが、 この下巻では一気にスピードアップ!!


    あっという間に読み終えてしまいました。

    残ったのは冷や水をかけられたような読後感・・・。

    ケネディ暗殺、レーガン暗殺未遂事件など、、我々の生きている現在に起こった事件の根幹に蠢いていた忌むべき存在の正体をまざまざと見せ付けられました。


    上巻で蓄えた予備知識でさくさく読み進めた先には衝撃の実名リストでガーン!!!

    驚愕の内容がフィクションでは無い事実にうなだれるしかありません。

    敵は途方もなく強大ですが、正体を知ることが大切です。それもみんなで!!!

    多くの人が読むべき本です。

    この本を読んだ後にベンジャミンフルフォード氏の著作や チャイナリスクについて言及されている本を読むと理解力が増していることに驚きました。

    時期米大統領候補であるマケイン氏の政策秘書官に悪鬼キッシンジャーがついたというニュースに頭を抱えています。

    そしてオバマの後ろにはプレジンスキー!!!冗談でしょう・・・。


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    新版 300人委員会[下]陰謀中枢の正体


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  • 「黒き戦士の恋人」 J. R. ウォード 

    【内容紹介】

    読みだしたら止まらない いまもっとも熱い一冊


    彼女が生まれ変わるには王たる男の力が必要だったヴァイパイア戦士と〈レッサー〉の激烈な闘いの幕開け

    ベスはニューヨーク市近郊の地方新聞社で働く取材記者。暴力犯罪、麻薬密売など新聞ネタには事欠かなかったが、人生になにか物足りなさを感じていた。そんなある日の帰宅途中、暴漢に襲われあわやレイプされそうに。

    あくる夜、今度は二メートル近い大男が部屋に侵入してくる。サングラスをかけ全身にレザーをまとった謎の男ラスに恐怖を覚えながらも、不思議と心は惹かれていった。


    そして男に出生の秘密を告げられ、ベスの人生は一変する……


    【ベストレビュー】

    始めはイロイロと独自の用語が出てきたので、最初の語録集を見ながら 読んでましたが、慣れてくると気にならなくなりました。

    ヒーローはヴァンパイアの王で戦士でもあります。その彼が友人から娘(人間とヴァンパイアのハーフ)ですが、25の誕生日近くにヴァンパイアに変化したときに彼女を助けて欲しいと言われますが、断ります。


    しかしその友人が 亡くなってしまい、彼女の様子を見に行ったとき、あまりの美しさに殆ど一目ぼれ状態。

    心では自制しなければって思ってる彼ですが、最初からメロメロ&独占欲が凄かったです。

    ヒロインも初めからヒーローに惹かれてますし、この二人の関係は凄く良かったです。


    自分の運命をわりとすんなりと受け入れるし、明るく強い彼女はとても好感が持てました。
    少し、登場人物が多いのと、悪の組織?の場面が分かりにくかったのですが、 深く考えなければ、さらりと読めました。


    しかし、身長が2メートル、体重が120キロで黒の革パンを履き、サングラスをしてる
    のって・・
    その他のヴァンパイアの人達も凄いです。


    個性がキツイ感じですが、このシリーズは現在6巻まで出ているそうですが、次が楽しみです。


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    黒き戦士の恋人 (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)


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  • 「境界への欲望あるいは変身」 桐山 恵子

    【内容紹介】

    ワイルドとコレリが愛した19世紀ロンドン。


    お姫さまが働き、ゴブリンが飛び回り、サタンが紳士に、紳士がサルになる…この世界の行きつく先は。


    【ベストレビュー】

    19世紀イギリスが好きなので読んでみましたが、分かり易くて面白いです。


    素人には難しい事柄も丁寧に説明されていて、単なるガイド本にはない満足感がありました。


    全部で9章あるので、関心のある章だけ読んでもいいと思います。

    ファンタジーといっても、ハッピーな世界ではなくヴィクトリア朝はかなりダークな感じです。


    プリンセスが階級落ちする代わりにメイドがプリンセスにのし上がったり、少女に攻撃する暴力的な妖精が出て来たりします。


    ロンドンを歩き回って、わざと危険な地域で恋をする貴族青年は、マンガの主人公みたいでした。

    ヴィクトリアン好きでもファンタジー愛読者でも、両方、楽しめる本です。


    個人的に、筆者のエッセイみたいな「あとがき」にとても共感しました。


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    境界への欲望あるいは変身-ヴィクトリア朝ファンタジー小説-


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  • 「ザ・クオンツ 世界経済を破壊した天才たち 」 スコット・パタースン

    【内容紹介】

    リーマンショックに代表される近年の金融危機の中心には、計量分析に基づく投資手法を考案した天才数学者達の存在があった。


    ウォール街が記録的なメルトダウンを経験するまでの足取りを辿る渾身のドキュメンタリー。


    【ベストレビュー】

    クオンツという言葉は、あまりなじみの無い言葉である。


    クオンツとは数学・物理学・プログラムの力で市場の動きを予測し、 投資をするものたちのことである。


    本書ではクオンツの登場、華々しい成功、そして金融危機で存亡を かけて戦う姿を描いた作品である。


    シタデル、ルネッサンス・テクノロジーズ、AQR、D・E・ショウ といった謎が多いヘッジファンドの成り立ち、その設立者の人となりを 詳しく知ることができる。


    大学の寮で転換社債のトレードに励み、 学生でありながら大金を稼いだ設立者など、おもしろいエピソード満載である。

    金融業界の食物連鎖の頂点にたっていた賢いものたちが、なぜ金融危機にはまったのか?


    なぜ金融危機がエスカレートしたか?

    一つの答えが本書にある。

    お勧めである。


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    ザ・クオンツ 世界経済を破壊した天才たち


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  • 「エドの舞踏会」 山田 風太郎

    【内容紹介】

    海軍少佐・山本権兵衛は将校西郷従道から、元勲夫人たちの舞踏会への出席勧誘係を命じられた。


    井上馨、伊藤博文、山県有朋、黒田清隆、大隈重信らの“私”の顔と妻たちの秘められた過去。


    鹿鳴館を華やかに彩った女たちはそれぞれに…。


    【ベストレビュー】

    鹿鳴館に集う、今で言う「偉人」たちの妻、に焦点を当てたこの作品。

    オープニングに海軍少佐(後、政治家となる)山本権兵衛とその妻を登場させ、「明治の偉人たちの妻には、芸者・遊女出身の女性が多かったのですよ」と作者は読者にこっそりと耳打ちする。


    そして、朴訥とした軍人である山本権兵衛が、会津の家老の娘から女性として初の海外留学生となった大山捨松(大山巌夫人)と共に西郷従道からの命を受け、「どうか鹿鳴館にお越しください」とそれぞれの妻たちに出会い、それぞれの「家庭の事情」に踏み込んでゆく、という形をとったオムニバスになっている。


    しかし、芸者・遊女出身であったからとて何であろう?

    作者は、西郷従道にこのような意味の言葉を語らせる。

    男は、出自が卑しいと、どこまでも卑しいままだ。

    しかし女は、出自がどうであろうと、偉くなったらどんどん美しくそれ相応になってゆくのだ、と。

    これは、作者自身が、明治の女性に対して考えていたことではないだろうか。

    強く、優しく、たくましく、しなやかな、明治の女性たちの美しさは、色も形も違うさまざまな花を見るようだ。


    また、作中のところどころに、「その後の有名人」がちらりちらりと顔を出すのも楽しみの一つだ。


    この作品は、明治の偉人の妻、に焦点が当たっているが、明治の市井の妻、について読むなら、群ようこの「あなたみたいな明治の女(ひと)」をおすすめしたい。


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    エドの舞踏会―山田風太郎明治小説全集〈8〉 (ちくま文庫)


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  • 「東大の教室で『赤毛のアン』を読む」 山本 史郎

    【内容紹介】

    村岡花子の「アン」名訳から省かれていたある一節の理由、「ホビット」の英語遊びをどう翻訳するか、「ジェイン・エア」ふたつの映画化を比べるとわかってくる小説の狙い、など、興味深い切り口から、英文学の読み方の深いところにせまった、痛快な東大講義。


    【ベストレビュー】

    「赤毛のアン」がタイトルに含まれているのに興味をそそられて、読んでみた。


    私は、子どもの頃以来、少なくとも5回は「赤毛のアン」を読んだが、当初はアンに感情移入しながら読んでいたのが、いつしかマリラの気持ちが良く理解できるようになり、一番好きな登場人物になった。


    本書は、そのマリラの変化成長を取り上げていて、そのとらえ方に共感できる。


    また、英文学では、登場人物がその物語の中で、精神的に変化成長していく「自己発見のパターン」があると言う。


    これが、私が英文学好きである理由ではないかと思った。


    さらに、「高慢と偏見」では、語り手と視点、「大いなる遺産」では、視点の変化・転換、そして「ジェイン・エア」では、映画化の工夫を対比させて、筋立てをどう解釈するかなどの問題を、平易に解説していて、おもしろかった。
    読みながら、自分なりの考えも浮かんできて、本当に講義を受けているようだった。


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    東大の教室で『赤毛のアン』を読む―英文学を遊ぶ9章

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