本好きには堪らない情報をご紹介 -8ページ目

「ペリリュー・沖縄戦記」 ユージン・スレッジ

【内容紹介】

「戦争は野蛮で、下劣で、恐るべき無駄である」。
硫黄島に匹敵する損害率を記録した一九四四年秋のペリリュー島攻略戦、そして四五年春の沖縄上陸戦。
二つの最激戦地でアメリカ海兵隊の一歩兵が体験した「栄光ある戦争」の現実とは?
敵味方を問わずおびただしい生命を奪い、人間性を破壊する戦争の悲惨を克明かつ赤裸々に綴る、最前線からの証言。
私はアメリカ第一海兵師団第五連隊第三大隊K中隊の一員として、中部太平洋にあるパラオ諸島のペリリュー島と、沖縄の攻略戦に参加した。
本書はその訓練期間と戦場における体験を記したものである。
一人として無傷で帰還することはできなかった。多くは生命を、そして健康を捧げ、正気を犠牲に捧げた者もいる。
生きて帰ってきた者たちは、記憶から消し去ってしまいたい恐怖の体験を忘れることはできないだろう。


【ベストレビュー】

476ページにわたる本だが、一気に読んでしまった。

車に乗っても信号待ちが待ち遠しい。いくら眠くても読んでしまいたい。そんな本だ。

戦記はたくさん読んだが、このような内容のものはなかったように思う。

本書は、
1.戦場のありさま、兵士の状況がよくわかるという点、
2.アメリカ軍から見た日本軍という点
3.アメリカ軍の上官と部下の関係という点
以上、三つの点で非常に優れている 。
戦場のありさまについては、現地での詳細なメモを基にしたから書けたのだと思うが、その描かれている内容は、なんとも強烈だ。
巻頭の端書に次のようにあった。
「時の癒しのおかげで、今では夜中に悪夢から目覚めて冷や汗と動機に襲われることもなくなった。つらい営みであるが、ようやく私は自分の体験を書き上げることができるようになったのだ。」
読了して、この意味がよくわかった。
2と3については、日本の戦記をいくつか読んだことのある人には、驚きの連続だろうと思う。
戦記としてもお勧め、日米の社会の違いを知るためにもお勧めの本だ。



   ペリリュー・沖縄戦記 (講談社学術文庫)
本好きには堪らない情報をご紹介


    宜しければ最後にポチっとお願いします

    人気ブログランキングへ

「本当に正しい大人のスキンケア」 吉木 伸子

【内容紹介】

美肌は自分の手でつくる。もう、ウワサや流行にまどわされない!美容皮膚科学にもとづく、美肌への正解はひとつだけ。


【レビュー】

吉木先生の最新刊ってことで早速購入しました。

吉木先生、今年本出しすぎじゃないですか!?(笑)
自分にとっては、嬉しい悲鳴ですけど(^^)
毎回同じ内容はあるけど、それは皮膚科学はそうポンポン進化するものではないので、納得済。
所々過去の本とは違う知識を提供してくれるから、この先生の本は楽しく読めます。
今回新たに化粧品の選び方、値段等詳しく解説してくれています。
体のパーツごとのトラブル対処法や、美容皮膚科で行われる治療を詳しく解説したページもあります。
内服薬に関する情報も。
必見なのは、どういった成分表示がある化粧品を買えばよいのか解説してくれてるページですね。
先生が有効と言っているビタCやセラミドは、色々種類があってどれが一番効果が高いのか、はっきり言って素人には分かりません。

今回はそれも解説してくれてます。
あとは、肌の有効成分の濃度とかも教えてくれれば完璧かも!?
(といっても市販品では濃度は分かりませんが、ビタCとか粉末で自分で作る事とかがあるので・・・)



詳しくはこちら

本当に正しい大人のスキンケア―美容皮膚科医が教える美肌テクニック



こちらもオススメ

「「ふくらはぎをもむ」と超健康になる」 大谷 由紀子  

「20歳のときに知っておきたかったこと」 ティナ・シーリグ




ポチっと応援クリック頂けると幸いです

書籍情報満載のブログランキング





「日本統治時代を肯定的に理解する」 朴贊雄(パク・チャンウン)

【内容紹介】

日本統治下で過ごした幼年期から終戦に至る青春の日々を回想、巧みな日本語で綴ると共に、創氏改名、徴兵制、独立運動について自身の体験をもとに公正に評価。


「日本統治=悪」の一面的歴史観の払拭を願って書かれた瞠目の書!


【ベストレビュー】

日本統治時代の朝鮮に暮らした韓国人が書いた、当時の回想記。


日本統治時代について、冷静な筆致でよかったことについても 悪かったことについても書いている。


結論ありきでなく回想をするというのは、 本来、驚くようなことでもないのだが、これまで韓国人が当時について書いたもので こんな本はなかったし、こんな本が現れると想像することもできなかった。

日本統治時代を本当に知る人が、 時代とともに少なくなっていく中、 このタイミングでこうした本が出たことは貴重なことに思う。


これは一つのエポックメイキングな本であると思うし、 こうしたバランス感覚のある著者の書いたものを日本人、韓国人が読むことで、 真に互いの理解が深まるのだと思う。


【amazon.co.jp】

日本統治時代を肯定的に理解する 韓国の一知識人の回想

詳しくはこちら♪


【ブログランキング】

人気ブログランキングへ

書籍情報満載

ポチっと押して頂けると励みになります♪


【オンライン書店】

日本最大級のオンライン書店 eBOOKOFF

電子書籍のeBookJapan




このブログのトップに戻る

「確実に販売につなげる 驚きのレスポンス広告作成術」 岩本俊幸

【内容紹介】

広告会社、印刷会社、デザイナーに依頼した広告が、イメージどおりに上がってこなかった、広告・販促効果もイマイチだった――


コストとエネルギーをつぎ込んで作った広告が失敗した時、効果が出ない現状を打破できない「地獄」のようなスパイラル。

そんな地獄を抜け出し、「天国」ともいえる「確実に販売につなげる広告」はどうつくればいいのだろうか?

――この問題の解決の糸口を見つけるための手法を、セールスエンジニアリングデザイン(SED)と名付け、広告づくりの「型」とした。


この「型」は着手条件、レイアウトやキャッチフレーズ開発など体系化されたもので再現性があり、繰り返し使えることが実証されつつある。


では、「広告づくりの『型』とはいったい何なのか?」「広告づくりの『型』はどのように使えるのか?」を解説していこう。

いかにして広告・販促のレスポンスを上げるかを20年にわたって実践・研究してきた著者がレスポンス広告の考え方から実践方法までを徹底解析!


【ベストレビュー】

知人に勧められて購入した。


というのも、以前のように広告を度々打つこともままならず、 また打つにしても確実に反響を得たいともらしていたからだ。


ただ購入したものの、一見、難しそうな本だったので、表紙を開くのに少し時間がかかった。


だが、この本を読んで、これまで奇をてらうことばかり考えていたこと、 しかしそれでは反響を得る広告はできないのだということを思い知った。


父の代のときのように広告費をかけられる時代ではない。

限りある広告費を無駄にしないためにも、もっと真剣に広告作りを しなければならないとこの本を読んで思った。


実際、この本には、小売業の私が応用できる事例がたくさん掲載されている。

どこまでできるか分からないが、できることはすぐに実践してみるつもりだ。


そしてタイトルのように、確実に販売につなげられたらこんなに嬉しいことはない。


やらなければ始まらない。


次に打つ広告から早速取り入れてみようと思う。


タイトル通りに行けばよいのだが。


【amazon.co.jp】
確実に販売につなげる 驚きのレスポンス広告作成術 (DO BOOKS)

詳しくはこちら♪


【ブログランキング】

人気ブログランキングへ

書籍情報満載

ポチっと押して頂けると励みになります♪


【オンライン書店】

日本最大級のオンライン書店 eBOOKOFF

電子書籍のeBookJapan




このブログのトップに戻る

「昼下がりの密会」 トレイシー・アン・ウォレン

【内容紹介】

いつわりの絆が 叶わぬ愛に変わるとき 家族に人生を捧げた未亡人と、復讐にすべてを賭ける男。


つかのまの愛人契約の先にふたりが見たものとは――?


年若い妹弟に幸せを託し、平凡ながらも心穏やかな日々を送る未亡人ジュリアナ。


だがそんな折、伯爵家を継いだばかりの弟が ギャンブルで莫大な借金を作ったことを知り、悪名高き資本家ペンドラゴンのもとへと懇願に向かうことになる。


ジュリアナは予想に反し若くたくましい男に驚きを覚えるが、彼が持ちかけたのは、借金の代償に半年間愛人をつとめるという 屈辱的な契約だった。


そしてついにジュリアナは涙をのんで申し出を受け入れる。それが切ない運命の始まりとも知らずに…。


【ベストレビュー】

未亡人のヒロインが弟の借金を返済するために、資本家のヒーローと愛人契約を結ぶところから始まるストーリー。


彼女にとって屈辱的ともいえる愛人契約ですが、亡き前夫との間では得られなかった快楽の世界を初めて知ることに。


それにともない二人は徐々に身体だけでなく心も互いの虜になっていきます。


しかし、幸せなときは長くは続きません。原因は試練だったり誤解だったりとさまざま。


愛と誤解と憎しみがたっぷりと含まれている濃厚なお話でした。

前半は二人の情事がほとんど。後半は前半の甘々が嘘だったかのような切ない展開になります。この転落ぶりに目が離せなくなって一気読みでした。


濃いストーリー展開がお好きな方はぜひお手にとってみてください。

この作品は「ミストレス・シリーズ」と呼ばれるシリーズの第一作目らしく、今後も楽しみ!


しかし、このシリーズの第二作目が出る前に同作者の「トラップ・シリーズ」の第三作目、完結編をぜひ出版してほしいです。


【amazon.co.jp】

昼下がりの密会 (二見文庫―ザ・ミステリ・コレクション ウ6-3)

詳しくはこちら♪


【ブログランキング】

人気ブログランキングへ

書籍情報満載

ポチっと押して頂けると励みになります♪


【オンライン書店】

日本最大級のオンライン書店 eBOOKOFF

電子書籍のeBookJapan




このブログのトップに戻る

「もどってきたアミ」 エンリケ バリオス

【内容紹介】

愛と調和に満ちた世界が、どんなにここちよくすてきなものかを教えてくれた宇宙人アミ。

そのアミが約束どおり帰ってきた。『小さな宇宙人アミ』第2作。
地球の少年ペドゥリートは、前回、我執を捨て、他者と親しく交わり、人生や他者への愛に満ちた人々たちの住む理想郷の素晴らしさを学んだ。

愛の素晴らしさはわかったのだけれど、その素晴らしい「愛」を生きることはどうしてこんなに難しいのだろう。自分の中にもある憎しみや悪意をどうすればいいのだろう。

今回ペドゥリートはさまざまな人との出会いを通じて、さらに「愛」についての認識を深めていく。

ペドゥリートはアミに案内されて「地球救済計画」宇宙母艦の司令官にコンタクトし、「愛」を内包する世界観・宇宙観の深さ、大きさ、そして絶対的な美しさを知る。

愛とは宇宙の摂理、すなわち神。そのとき、ペドゥリートには愛を学ぶ確固とした心構えができるのだ。

そして、アミはペドゥリートを、不完全な世界に不完全な人間として生まれながら、愛を見いだした、ある男に引き合わせる。ペドゥリートにはその男に親しみやすいものを感じるけれど、かといって立派な人格とは言い難いと感じるのだが…。
今回、もうひとつの、そして最も重要な出会いは、運命によって結びつけられている永久の伴侶「双子の魂」とのものである。時と空間を超えて結ばれる魂のイメージ描写がとても美しい。
これらの出会いが第3巻『アミ 3度目の約束』で結実していく。ここまで読んできたら第3巻までぜひ読み進めてほしい。


【ベストレビュー】

まず、このページに運良く訪問されたあなた!
一巻 は読みましたか?
読んでなければ即購入しましょう。
一巻を読まれた方なら、恐らく読み終えてすぐに2巻3巻を読みたいとお思いになったことでしょうね。
私も例にもれず、一巻を読み終えてすぐに2巻、3巻を注文しました。
著者のエンリケ・バリオスさんが描く世界は、とても感情移入がしやすく、場面の情景もとてもリアルに感じます。
エンリケさんは、この話はおとぎ話だと書いてますが、私は本当のことを書いてると思います。
主人公のペドロは、エンリケさん自身のことではないかとさえ思います。
全体的にやさしい文章で綴られてますが、非常に深い内容です。
この2巻は「アセンション」や「輪廻転生」などの要素も含まれており、その手の本に興味がある方にもオススメです。
それにロマンスの要素も加わっており、よりいっそう”愛”について考えさせられます。
第四レベルの惑星にこの地球が進化することができるか否かは、我々一人一人の信念と行動にかかっていると思います。
ぜひとも多くの人にこの作品を読んでほしいです。



もどってきたアミ―小さな宇宙人


最後にこちらをポチっと押して頂ければ幸いです








「運命を告げる恋人」 J. R. ウォード

【内容紹介】

全米 No.1 のヴァンパイア・ロマンス!


運命に導かれて出会った孤独な戦士と高貴な娘…


兄弟か恋人か――身を捨てるほどの愛は?

貴族の娘ベラが、ヴァンパイアの宿敵  レッサー  に誘拐されて6週間。その行方は杳として知れないままだった。


葬儀も執り行なわれ、だれもがベラの生存を絶望視するなか、ザディストだけは彼女を捜しつづけていた。


自分でも気づかぬうちにベラに恋をしてしまったザディストは、仲間も震えあがるほどの残忍さでレッサーたちを
問いつめ、狩っていった。


やがて、ある場所にベラが監禁されている情報をつかんだザディストは 〈 兄弟団 〉 とともに救出に向かうが……

【ベストレビュー】

シリーズ第三弾。今回は仲間内でも冷酷非情と恐れられている Zことザディスト。


彼の過去は前作でも少し語られていましたが、今作で何があったのか その全容が明らかになります。


これがもう、悲惨の一言で、人間の尊厳を(彼は吸血鬼ですが) 考えうる限りの残酷なやり方でズタズタにされてしまいます。


正直回想シーンは描写がエグいですが、この体験があったので 現在の彼があるのだと思うと、避けては通れないエピソードでした。

このシリーズはもちろんロマンス小説で、ヒーローヒロインの 恋の成就が本筋なのですが、今作に限ってはZの心というか魂の 「再生」の物語のように思えました。


そしてその再生に大きく関与するのがヒロインのベラ。


彼女は自分にふさわしくないと 避け続けるZですが、ベラはあきらめません。


このシリーズのヒロインに 共通していますが、彼女もまた強いです。いろんな意味で。

自分自身を否定し、周囲の仲間たちをも拒否してきた彼が、ベラと 出会うことで少しずつ変わっていき、双子の弟や仲間たちと心を かよわせ、ベラへの想いを告げる終盤は本当に感動的でした。


また今作では他のキャラ達にも大きな転機が訪れます。


終盤はまさに「うそー!」という展開で、続きが気になって仕方ありません。


早く四作目が読みたいです。


【amazon.co.jp】

運命を告げる恋人 (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)

詳しくはこちら♪


【ブログランキング】

人気ブログランキングへ

書籍情報満載

ポチっと押して頂けると励みになります♪


【オンライン書店】

日本最大級のオンライン書店 eBOOKOFF

電子書籍のeBookJapan




このブログのトップに戻る

「君たちはどう生きるか 」 吉野 源三郎

【内容紹介】

「どう生きていこうか」と考えたり、「どう生きていくのが正しいだろうか」と疑ったりするのは、人間である証拠ともいえるのです。


【ベストレビュー】

15歳の少年の精神的成長を通じて、世界の中の一人として、あるいは歴史の中の一人として、謙虚に堂々と日々を生きるべきであるということ教え諭す、物語風の啓発書。

少年少女向けに書かれたものであり,難解な言葉はまったく用いられていない。
残念ながら、私がこの本と出会うことができたのは、少年時代ではなかった。

本書に出てくる「おじさん」よりも更に年を取ってからのことだった。この残念な気持ちを再生産しないために、折あれば、若い人たちに本書を薦めていきたいと思う。

年配の人たちにも、「若い人に薦めるように」と薦めていきたいと思う。
とはいえ、「少年ではない今の自分ならば分かりきった内容であった」というわけでもない。

恥ずかしながら、思い直させられることが多かった。

最初はおじさんの立場になって読んでいたのが,いつしかコペル君の立場で読まされていた。

例えば、「この世の全てのものが関わりあっている」ということについて、既に理解していたような気でいたが、コペル君の素朴で日常的な思考を通して、改めてその事実の大切さを感じさせられた。



君たちはどう生きるか (ジュニア版 吉野源三郎全集)


最後にこちらをポチっと押して頂ければ幸いです

「死霊列車」 北上 秋彦

【内容紹介】

本州各地で人が突然人に噛みついて襲うという未曾有の惨劇が頻発! 恐るべきスピードで感染する謎の病におののく人々は、まだ病が上陸していない北海道を目指しトロッコ列車「奥出雲おろち号」に乗り込んだが……。


【ベストレビュー】

もはややり尽された感のあるゾンビ物。二番煎じどころか十番煎じ以上の出涸らし状態。


読まなくたって内容はあらかた察しが付こうというもの。


しかもである。


ゾンビものなんてグロシーンが肝なのに活字媒体(小説)じゃあ、どうしようもない!……と思っていたのだが、なるほど列車が出てくると、こういう展開になるのか。考えもしなかった。

ゾンビや死体で溢れていたり、全くの無人に見えたり(かえって不気味!)、一駅ごとに異なる地獄絵図。


次の駅ではどんな光景が待ち受けているか?のハラハラドキドキ感。


障害物やリスクを避け、迷路のような鉄道網を進んでいくが、分岐のない場所で追い詰められる時の恐怖。


そして物語の各所に散りばめられた鉄道豆知識。


活字によるグロ描写もそんなに悪くはないね。

巻頭に鉄道マップがついており、小説を読みながら「今、ここら辺か。まだまだ先は長いぞ」などと言いながら読んでいた。


まるで自分も乗客になったかのような気分である。


要するに、、はっきり言って面白かった。


【amazon.co.jp】

死霊列車 (角川ホラー文庫)


詳しくはこちら♪


【ブログランキング】

人気ブログランキングへ

書籍情報満載

ポチっと押して頂けると励みになります♪


【オンライン書店】

日本最大級のオンライン書店 eBOOKOFF

電子書籍のeBookJapan




このブログのトップに戻る

「声の文化と文字の文化」 ウォルター・J. オング  林 正寛 糟谷 啓介 桜井 直文

【内容紹介】

「書く」ことと、印刷およびエレクトロニクスの技術が、ひとびとの精神、文学、社会のうえにどのように影響を及ぼすか。

本書は、文学と思考のなかにごく最近まで重く沈澱していた声の名残りをあとづけ、知的興奮をさそう新しい発見をとりあげる。

その発見は、ホメロスの詩や現代のアフリカの叙事詩、およびその他の世界中の口承文芸に関するわれわれの理解を書き改め、哲学的、科学的な抽象思考の発生に関する新しい洞察を与えてくれる。


【ベストレビュー】

文字は人類最大の発明、とはよく言われますが、その衝撃と人類史に与えた影響は、文字を使い文章を書くことに慣れきった現代の私たちの想像を遥か遥かに越えたものだったようです。
文字を使い文章を書き推敲することが、思考を格段に深化させたのです。

文章を練ること≒思考を組み立てること。

確かに、書かずに複雑なことを考えるのは至難の業です(少なくとも私には)。
といっても、文字を知らない文化が遅れているというのではありません。

それは文字の文化とはまったくと言っていいほど違う文化なのです。
そして「書く」ということは、意識を内面に向かわせます。

話す=声の文化は、相手なくして成立しませんが、 書く=文字の文化は、自分との対話であり、内面を取り出す作業です。

本書でも触れられていますが、聖アウグスティヌスが『告白』を書き綴ったことが思い出されます。

その意味は私たちが感じる以上に重いものだったのではないでしょうか。
もしかしたら、文字を知らない文化では「自己」という意識も希薄だったのかもしれません。

書くことの内面化が自己意識を増幅させてきたのだとしたら、じゃあ現在は・・・。
訳文がわかりやすく文章的には読みやすいです(苦労の跡は見られますが)。

が、その読みやすさとは裏腹に、非常に大きな問題を扱っていると思います。

読んでよかったです。



声の文化と文字の文化


最後にこちらをポチっと押して頂ければ幸いです