首から肩にかけての筋肉が姿勢を保つために緊張し、血行が悪くなって、重く感じるのが肩こりです。

肩こりを引き起こす原因としては、以下のような要因が考えられます。


目次
■肩こりの原因とは
■肩こりの解消方法とは
■セルフケアでの肩こり解消法
■肩こりだと思っていたら別の病気の可能性も
■まとめ

 

 

​​肩こりの原因とは​​

 

①筋肉の緊張

長時間同じ姿勢を続けることで、特定の筋肉が緊張し続けることがあります。
筋肉の緊張は、乳酸やその他の代謝物の蓄積を引き起こし、筋繊維の収縮を制限します。
これにより、筋肉が凝り固まり、痛みやこりを感じることがあります。

 

②ストレス

ストレスは身体に様々な影響を与えます。
ストレス応答が活性化すると、交感神経が刺激され、筋肉が緊張しやすくなります。
また、ストレスによって身体的な緊張や不安が引き起こされ、筋肉が硬くなることがあります。

 

③姿勢の悪さ

姿勢の悪さは、肩こりの一因となります。
特に前かがみの姿勢や頭が前に出たままの姿勢では、首や肩の筋肉に負担がかかります。
これによって筋肉が緊張し、血液や酸素の循環が悪くなり、肩こりが生じます。

 

④運動不足

運動不足は筋肉の弱化や血行不良を引き起こす可能性があります。
筋肉が弱くなると、肩や首の筋肉が負担に耐えられずに疲労しやすくなります。
また、運動不足は血液循環の低下につながり、栄養や酸素の供給が不十分となります。

 

⑤寝具や枕の問題
寝具や枕の選び方や姿勢は、肩こりに影響を与えます。
寝具が適切でない場合、身体が正しい位置にサポートされず、筋肉や関節に負担がかかります。
特に高すぎる枕は首や肩に不自然な曲がりを生じさせ、肩こりを引き起こす可能性があります。

 

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​​肩こりの解消方法とは​​

 

​肩こりを解消するための方法について、科学的な根拠に基づいて詳細に説明します。

 

①姿勢の改善
正しい姿勢を保つことは肩こりの改善に効果的です。

背筋を伸ばし、頭をまっすぐに保つことで、首や肩の筋肉にかかる負担を軽減できます。

デスクワークや長時間の座位での作業では、椅子やデスクの高さを調整し、背中をしっかりとサポートする椅子を使用することが重要です。

 

②適度な運動
適度な運動は筋力を向上させ、血液循環を改善するために重要です。

肩や首の周りの筋肉を強化するために、ストレッチや筋力トレーニングを取り入れましょう。

例えば、肩甲骨の動きを促すエクササイズやヨガのポーズが有益です。

ただし、急激な運動は逆効果となる場合があるため、適度な負荷と頻度を心掛けましょう。

 

③ストレス管理
ストレスは肩こりの原因となることがありますので、適切なストレス管理が重要です。

リラクゼーション法や深呼吸、瞑想などのストレス軽減法を取り入れることで、身体の緊張を緩和することができます。

また、適度な休息や睡眠をとることも、ストレスの軽減につながります。

 

④熱湿布や温湿布の使用
熱湿布や温湿布は、肩こりの症状を和らげるために効果的です。

湿布を使用することで、筋肉の血行を促進し、緊張をほぐすことができます。

ただし、長時間の使用や高温による火傷のリスクに注意しながら使用しましょう。

 

⑤マッサージや指圧

マッサージや指圧は、筋肉の緊張を緩和し、血液循環を改善するために効果的です。

専門家によるプロフェッショナルなマッサージや指圧セラピーを受けることが望ましいですが、自己マッサージやセルフケアの方法も効果的です。

 

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​​セルフケアでの肩こり解消法​​

 

​①首・肩のマッサージ

手を使って首や肩の筋肉を揉んだり、指圧したりします。
特に首筋や肩甲骨の周辺に集中的に刺激を与えると効果的です。

 

②ストレッチ

肩こりを緩和するために、首や肩のストレッチを行います。
例えば、首をゆっくりと前後左右に傾けたり、肩を回したりすることで、筋肉の緊張を解きほぐすことができます。

 

③アイスパックや温湿布

アイスパックを肩や首の痛みのある部位に数分間置くことで、炎症を抑えることができます。
また、温湿布を使うことで血行を促進し、筋肉の緊張をほぐすことができます。

 

④ポストラルアライメント(姿勢の調整)

姿勢の調整を行うことで、肩こりを改善できます。
背筋を伸ばし、肩を下げ、正しい姿勢を保つことが重要です。
また、デスクワークを行う際には、モニターの高さや椅子の調整に気を配り、適切な姿勢を保つようにしましょう。

 

⑤リラクゼーション法やストレス管理

ストレスが肩こりに関与している場合、リラクゼーション法やストレス管理法を取り入れることが有効です。
深呼吸、瞑想、ヨガ、ストレッチなどのリラクゼーション法を日常的に行い、ストレスを軽減することが大切です。

 

これらの方法は、一般的な肩こりの緩和に役立つものです。

ただし、個人の状況や症状に合わせてアプローチを選ぶことが重要です。

重度の肩こりや長期間続く肩こりの場合は、別の病気の可能性も考えられるため、状態によっては医師に相談することも大切です。

 

 

 

 

​​肩こりだと思っていたら別の病気の可能性も​​

 

​肩こりに似た症状を引き起こす可能性のある病気や状態もいくつか挙げられます。

 

①頸椎症

頸椎症は、頸椎(首の骨)に問題がある状態を指します。

頸椎の変性やヘルニア、神経根の圧迫などが原因で、首や肩に痛みやこりを引き起こすことがあります。肩こりの症状が持続し、首や腕に放散することが特徴です。

診断には画像検査(MRIなど)が行われます。

 

②緊張型頭痛

緊張型頭痛は、ストレスや筋肉の緊張が原因で起こる頭痛の一種ですが、肩こりと共通の症状を引き起こすことがあります。

頭全体や頭部の側面に圧迫感や痛みが生じ、首や肩の筋肉が硬くなることがあります。

 

③筋筋膜性疼痛症候群(筋膜痛症)

筋筋膜性疼痛症候群は、筋肉や筋膜(筋肉を包む結合組織)に痛みや圧痛を引き起こす状態です。

肩や首、背中などの筋肉が痛むことがあり、肩こりのような症状を伴うことがあります。

 

④頚部神経根症候群

頚部神経根症候群は、頸椎の神経根(神経が脊髄から分岐する部分)に圧迫や損傷が起こる状態です。

頚部の痛みやしびれ、筋力低下などを引き起こすことがあり、肩こりのような症状が現れることがあります。

MRIや神経学的検査で診断されます。

 

⑤肺気胸

肺気胸とは、胸腔(胸部)内の空気が異常にたまり、肺の膨張を妨げる状態を指します。

通常、肺は胸腔内の負圧によって膨張しているため、肺気胸が起こると、この負圧が失われ肺が正常に膨らむことができなくなります。

若い健康な人によく見られ、特に痩せ型の人や、高身長の喫煙者や体力的に活動的な人に起こりやすいとされています。

 

 

​​まとめ​​

 

​肩こりは年齢を重ねる毎に起こりやすくなります。

年齢とともに日常の身体の可動範囲が狭くなり、全身の柔軟性が低下して筋肉の緊張や、血液や酸素の循環が悪くなります。

常日頃から運動やストレッチを行い、肩がこらないように予防をしておくことが大切です。