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Vol.30 NY Home Design Show 2

NY Home Design Show 2



“AECHITECTUAL DIGEST” が主催する“Home Design Show”のもう一つの見どころは、DIFFA (Design Industries Foundation Fighting AIDS)が行った”Dining by Design”というテーブルセッティングです。


この催しはエイズ患者をサポートするDIFFAがコンチネンタル航空や、JC ペニー、NY タイムズ、マンハッタン・マガジンなどのスポンサーと協力して、おしゃれなテーブルセッティグを提案し、この催しの最後に晩餐会を開き、その収益をエイズ患者のために使うのです。


どのブースもとても素敵で、ファッショナブルで、カラフルで夢のようなセッティングです。私が気にいったテーブルセッティングを紹介しましょう。


スーパー・モデルのシンディ・クロフォードがJCペニーとコラボしたテーブルです。



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自然な感じがいいですね。ペンシルバニアの友人の家を思いだしました。

ニューヨークのアパートではなくペンシルバニアやオハイオ州などの一軒家の家族団欒のダイニングというイメージです。


ラルフ・ローレンのテーブルはポロ競技のイメージです。



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ポロやゴルフで優勝した喜びが表現されていますね。どちらかという男たちがビールやワインを飲むというムードです。
コンチネンタル航空のテーブルは飛行機会社らしく、天井に空が描かれています。



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でもファーストクラスでもこのようなテーブルセッティングは無理でしょうね。
デザイン学校も参加しています。
FIT (ファッション工科大学)のテーブルは赤と白でまとめられています。



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テーブルの上だけでなく、空間もデザインするのが、この催しの面白いところです。
ブラット工科大学のテーブルは私の好きな色の赤と黒でまとめています。



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でもこういう配色は毎日では食欲が失せてしまうかも。結婚記念日とか、バレンタインデーとかなにかロマンティックな特別な日にはいいですね。


NYインテリア・デザイン学校は木目を生かしたテーブルです。



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木目はとても心が休まりますね。
マンハッタン・マガジンはマンハッタンらしく、イエローキャブやエンパイヤーステートビルの模型を飾っています。



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こんな遊び心も参考になりますね。
ちょっと驚いたコーナーがあります。上半身裸のヨガのポーズをした置物がありました。置物かと思いきや、時々ポーズを変えるので、人間だと気がついたのです。



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彼はこのコーナーに1日100ドルで雇われたヨガの先生であり、シェフだそうです。こんなハンサムで美しい肉体をした人がテーブルの隣でポーズをしていたら、食事をするよりも自分もヨガをしたほうがいいと思うのではないかしら。


こんな豪華でカラフルなテーブルセッティングを我が家で行うのはちょっと無理だと思いますが、色の使い方、花の飾り方、お皿の並べ方など、アイディアが満載で、ヒントをつかむことはできます。参加企業やスポンサーにとっては企業イメージの向上になり、見学した私たちは夢のような時間を過ごしながら、アイディアをいただき、そして、エイズ患者のためになるというみんなにとって有益なこのようなイベントはとてもニューヨークらしくて私は好きです。