Vol.66 Accent on Japan
Accent on Japan
ニューヨークでは様々なトレードショーが毎週のように行われています。毎年2回行われている”インターナショナル・ギフト・フェア“はインテリアグッズやギフト用品など私たちの生活をより豊かにするための新しい商品が展示されおり、見ているだけでとても楽しいショーです。
出展国は米国内だけでなく、ヨーロッパ、アジア、アフリカ、南米などから46ヶ国、2800社に及びます。日本ももちろん参加しており、繊細でデザイン性が高く、質のいい生活用品を展示しています。
たくさんある日本のブースの中でもAccent on Japanというコーナーに参加している5社は特にデザイン性に富んだものを展示しています。
このAccent on Japanをオーガナイズしているのが、ニューヨークのソーホーでGallery91を運営している海老原嘉子さん。彼女は、「滝さんを囲むNY美女の会
」のメンバーでもあります。
海老原さんのブースではGallery 91
が扱っている様々な日本製の生活用品が並んでいました。
なかでもWASARAという紙でできた器は、日本のシャネルのパーティで使われていて、とても素敵でしたので、許可をいただき、家に持って帰ってしまったのを思い出しました。
その他、しゃれた時計や、文房具、ペーパーギフトなどなど、ほほ笑みがこぼれるような品々が溢れて、とても楽しく幸せを感じるブースです。
Morihata International
のブースでは、柔らかく綺麗なストライプのタオルや、京都の西陣の着物パータンを再現したバッグ、ガラスのジュエリー、空気を浄化する炭など、現代日本の繊細な商品を紹介しています。
FUNFAM
は竹でできた子供用の食器を紹介していました。
この食器は雑誌オーシャンズでも紹介されていました。抗菌作用のある竹は、最近米国でもとても注目されている素材です。滑らかな肌触りとシンプルでおしゃれなデザイン、食べ物が映える清潔な色の竹の食器はきっと米国でも受け入れられるでしょう。竹のお弁当ボックスもとてもしゃれていますね。これは子供だけでなく、軽いので老人やダイエットをしている大人にもぴったりです。
Inatome International
では、コイン入れ、眼鏡ケース、カードケース、名刺いれなどのビジネス用の小物がたくさん展示されていました。
“3D Fit Socks”という踵の部分が直角に編まれたソックスが目に止まりました。同社の稲留慶次さんは「今まではコストや技術的な問題で、筒状に編まれた靴下しかありませんでした。日本の新技術で直角に編むことができるようになったのです。人間工学的には踵が直角のほうがフィットもよく、足首をしめつけないので、履き心地がとてもいいのです」と説明しています。
今回、稲留さんのブース内に新しい有田焼の食器が展示されていました。鉄分の多い土は今までは捨てられていたのですが、そうした土も活用しようと、マルヨシが有田特有の真っ白な器だけでなく、鉄分の粒粒が見える器も開発しました。これも味わいがあって素敵です。
今回、初参加のSAIKAI
では、たくさんのテーブルウエアや小物が紹介されていました。
なかでも私は南部鉄のオブジェがとても気にいりました。
今、円高で日本製品を米国で販売するのは大変ですが、こうした日本の感性と技術をいかした商品が米国市場にさらに浸透することを期待しています。











