Vol.54 “The Beauty Society”
滝富夫さん 美女の会
"美女の会“って? ”滝富夫って“? 私は2000年に「Manage ダナ・キャランを創った男 滝富夫」という本を書きました。
その時、"滝さんを囲む美女の会“というのをニューヨークで始めました。この本を書くために私は滝さんを10年以上も追いかけ、ニューヨーク、東京、名古屋、パリ、ミラノ、韓国に取材に行き、100人以上の人に取材しました。滝さんへの取材はどれほどしたか数えきれません。
そうした取材の中で、お金では買えない貴重な体験をし、本にも書ききれないほどの素晴らしいお話を聞くことができました。そうしたお話を私が素敵な美女だと思っている女性たちと分かち合いたいと思い、この会を始めたのです。
私が美女だと思うのは、自立し、いい仕事をし(母親、主婦業も)、おしゃれが好きで、嫌味のない人です。私もそのような女性を目指しており、こうした美女に会うのも私の楽しみなのです。
そこで"滝富夫さんを囲む美女の会“というすごい名前の会をはじめたのです。東京にいる間も滝さんが来日の折には定期的に開いていました。そして、ニューヨークに戻り、再度、この会を始めました。滝さんも美女に囲まれるのを楽しんでいます。
滝富夫さんは、名古屋で200年以上も歴史を持つタキヒヨーの7代目社長を務め、米国に渡り、ニューヨークのトップ・スポーツウエア・ブランドのアン・クラインを買収しました。当時、アン・クラインのアシスタントをしていたダナ・キャランをアン・クラインの死後、デザイナーに抜擢し、アン・クライン・ブランドを急成長させたのです。1985年にダナ・キャラン・ブランドを滝さんが立ち上げ、ご存知のような世界的ブランドになりました。下の写真はダナと談笑する滝さん。滝さんのユーモアに富んだ英語は多くの人を魅了します。下は73年に亡くなったアン・クラインです。
滝さんはこれだけなく、韓国のサムソンの特別コンサルタントを務めたり、イタリアの素材メーカーに投資したり、若いデザイナーを援助したり、ハワイとフランスでゴルフ場を経営したり、女性の指揮者のオーケストラを立ち上げたりと様々な分野で人々を支援しています。
美女の会ではこうした滝さんのお仕事や、人脈、世界経済や日本のことなどを様々なエピソードを交えてお話を聞きます。
滝さんの今回のテーマは"ユーザー・フレンドリー”。どんなビジネスも何のために、誰のためにするのかをまず考えること。例えば、滝さんが理事を務める滝学園(中学・高校)では、いい生徒を集めるためには教え方の上手な先生を集めて生徒が学びたくなるような魅力的な授業をすることを大事にしています。そして今や滝学園は人気の高い優秀な学校として認知されています。
タキヒヨーの社長になってから、これからは洋服の時代だと判断し呉服をやめました。60年代後半にニューヨーク・ブランドをライセンスして、日本人女性におしゃれなニューヨークスタイルを提供して、2年で100億円のビジネスにしました。
73年には名古屋でいち早く高層ビルを建てました。その時も建設会社に交渉して、経費と工期をほぼ半分にしました。しかし単に値切るのではなく、経費を抑えるために工夫をして、新しい技術を取り入れました。そのことが建設会社のその後の武器にもなったのです。
滝さんのお話はどんな分野でもお客様が求めているものを早く、リーズナブルに、いい質で提供するということがポイントです。
今回の美女の会は、Chez Le Chef (212-685-1888)というドイツ人シェフのフレデリックさんが経営するドイツ風フレンチ家庭料理のお店でやりました。
今回、久しぶりにお会いしたのは次の"美女たち“です。
左手前から時計周りに、繊研新聞ニューヨーク通信員の杉本佳子さん、日経新聞記者の河内真帆さん、ギャラリー91のディレクターの海老原嘉子さん、私、フラワー・アーティストの三浦順子さん
。彼女はこのブログにも登場してもらいました。 滝さん、英語とヨガの勉強をしている牛原藍子さん、フレデリックさん、ファッション・コーディネイターのマサコ・カフマンさん(フレデリックさんの手前)、ファッションライターの市川暁子さん(マサコさんの後ろ)、国連開発計画(UNDP)の管理局長の弓削昭子さん(ブルーのショール)、クリエティブ・コーディネイターの平野佳さん、照明デザイナーの谷村和美さん。
滝さんとフレデリックさんは今回、初めての対面ですが、なんだか似ていますね。(笑い)
これからも定期的に"滝富夫“というテーマで、このブログでも紹介していきますのでお楽しみに。







