Vol.18 2010 Fall/Winter New York Collection Ⅴ
2010Fall/Winter New York Collection Ⅴ
ニューヨークコレクションレポート第5弾です。
ファッションブランドとアーティストがコラボレーションをするというのは最近の世界的な傾向です。
今回のニューヨークコレクションでもユニークなコラボレーションが見られました。
2つ紹介しましょう。
カラフルなバッグで人気のあるKate Spadeがテープのインスタレーションで注目されているアーティストRebecca Ward (www.rebeccasward.com ) とコラボレーションをしました。
ケイト・スペードの2010年秋冬のキーカラーはパープルとイエロー。
明るく華やかでハッピーなイメージです。
そんなハッピーな気分を盛り上げるために、レベッカさんが、ソーホーのケイト・スペードの店をオレンジとイエローのテープでインスタレーションを行いました。
「私のテープのインスタレーションでみんながハッピーになってくれれば私もハッピー。東京のケイト・スペードのお店もテープで飾ったのよ。東京が大好き」とレベッカさんはニッコリ。
ケイト・スペードジャパンの柳澤綾子社長とNYの広報のJohanna Saumさん
飲み物やパーティフードをサービスする男性のTシャツやケイト・スペードのハンドバッグもレベッカさんのテープが施されています。
このバッグはアーティストとのコラボ限定品として販売したらどうでしょうか。
私も欲しくなりましたよ。
もうひとつはパリのオートクチュールコレクションに参加しているニューヨークデザイナーのラルフ・ルッチと京都の伝統工芸士Hiroto Rakushoとのコラボレーションです。
Hiroto Rakusho & Ralph Rucci at Onishi Gallery Art Event I
Rakushoさんは、金箔の西陣織で独自の素材を制作し、その素材をラルフ・ルッチが彼のコレクションで使用しています。
Rakushoさんの素材が見事にドレスになったラルフ・ルッチのコレクションから
ラルフ・ルッチのブランド名はChado Ralph Rucciというように日本の茶道からインスピーレションを得ており、日本のアートなどにとても造詣が深く、彼のショールームには仏像なども飾られています。
また絵も描き、個展で発表もしています。
ニューヨークのギャラリーにて、彼の金箔の作品の前で
Rakusho さんも京都やニューヨークで個展を行い、ニューヨークのメトロポリタン美術館やワシントンのスミソニアンのフリーアギャラリーで古い日本美術の復元を手掛けています。
昨シーズンからラルフ・ルッチのコレクションでRukushoさんの素材が使用されていますが、今シーズンも着物の帯の素材がラルフ・ルッチのドレスになるとまた違った味わいが表現されていました。
ラルフ・ルッチのコレクションは職人技を利かせてディテールにこだわった美しいドレスが中心です。
今回も豪華なドレスやスーツに目が眩みました。
コレクション期間中の17日に二人のアートがギャラリーで発表されました。
こんな風に、West meets Eastが実現するのは素晴らしいですね。
www.hiroto-rakusho.com にアクセスしてみてください。
Rakushoさんの伝統工芸の素晴らしい世界を垣間見ることができます。







