阿部加奈子指揮神奈川フィル 武満徹・ラッヘンマン・ベートーヴェン(5月18日・神奈川県立音楽堂) | ベイのコンサート日記

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音楽評論家、長谷川京介のブログです。クラシックのコンサートやオペラなどの感想をつづっています。

新日本フィルとの共演(チャイコフスキー「交響曲第6番《悲愴》」)は都合で聴けず、神奈川フィルとの初共演でやっと聴けた阿部加奈子の指揮。

 

委嘱されたドイツのオーケストラから《第九》演奏の前座としてはタイトルが不適切として初演拒否の憂き目に会った特殊奏法満載のラッへンマン「塵(ちり)」は演奏機会も少なく、今回初めて生演奏で聴けた。阿部加奈子の作曲家ならではの掘り下げた指揮に、神奈川フィルが文字通り懸命についていく白熱の演奏に20分間耳が釘付けになった。

 

ベートーヴェン「交響曲第3番《英雄》」は、激烈かつ強烈。オーケストラの中央にベートーヴェンが仁王立ちになって『革命だ!』と叫んでいるようだった。他に緊張感のある武満徹「弦楽のためのレクイエム」も披露された。

 

詳しくは「音楽の友」コンサート・レヴューに書きます。