ヤルヴィ&N響 武満徹「弦楽のためのレクイエム」、マーラー交響曲第6番「悲劇的」 | ベイのコンサート日記

ベイのコンサート日記

音楽評論家、長谷川京介のブログです。クラシックのコンサートやオペラなどの感想をつづっています。

(2月23日、ヤルヴィ&N響@横浜みなとみらいホール)
マーラー交響曲第6番「悲劇的」。最初に武満徹「弦楽のためのレクイエム」が演奏された。ソニー・クラシカルによる録音が入っていたこともあり、〈完璧な演奏〉という言葉は、この日のヤルヴィとN響のためにある表現ではないか、と実感した。
ただ、あまりにも完全な演奏は、感動という感情の高まりとイコールではないとも思った。

これまでのヤルヴィのマーラーと何かが違う。「巨人」や「復活」、「千人の交響曲」は、まだ感情の入る余地があった。今回は隙間がほとんどない。
海外ツアーのため、磨きに磨きをかけ完璧を期したのか、あるいはヤルヴィの新境地か、はてまた「悲劇的」とはこういう曲なのか?
ヤルヴィが磨き抜いた演奏で何を伝えたかったのか、まだ答えが見つからない。


 

 

(詳しい記述は後日)