また占い以外の話になってしまいますが、

この夏は久しぶりに映画を見てきました。

『君たちはどう生きるか』スタジオジブリ 宮崎駿 監督

映画『特別編 響け!ユーフォニアム~アンサンブルコンテスト~』京都アニメーション 石原立也 監督

の2本です。

 

『響け!ユーフォニアム』は、来春アニメ3期が放送予定と映画で知り、うれしい驚きでした。

私はアニメは大好きですが、放送された作品だけを見るタイプなので、ほとんどSNSはチェックしません。

映画も前情報を入れないで見る人なので、とてもびっくりしました。

他の観客は誰も驚いてなかった様子なので、やっぱり皆さんはちゃんとしたファンなんだなーと思いました。

公式でもとっくに発表されてたことなので、知らない方が珍しいですよね。

 (´Д`ι)アセアセ 

 

CGやAIなど、いろんなことができる時代になりましたが、

躍動する絵から、やっぱり手描きっていいなあと、改めて感じさせてもらった2作でした。

 

『君たちはどう生きるか』は正直、ストーリーのつじつまは何も分からなかったのですが(^_^;)、

宮崎駿監督作品特有の、「群衆」を動かす動画のすごさが際立っていました。

京アニさんの細かいしぐさやキャラの表情の演技のすごさも、

以前と変わらずどころか、さらに高みを目指しているように感じました。

 

「キャラクターに魂を吹き込む」という点において、ジャパニメーションは他の追随を許しません。

 

アニメーションと言う言葉の語源が、ラテン語で生命や魂を表す「アニマ」だという話は、聞いた事がある人も多いと思います。

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)アニメーション 参照』

 

 

帰ってからタロットで、「ジャパニメーションとは?」と引いたところ、

メインカード 5番・司祭(マルセイユタロットでは教皇)と、

 

サブカード 20番・審判が出ました。

 

 

「司祭」は、生命の木では、上の三角部分・神の領域(深淵)へと続く一線を超える、手前のパスに当てはまっているカードです。

善なるものを信じる心、人間の良心、高い向上心を表します。

決してお金で買えない、人間の高貴な部分。

スピリット(魂)はプライスレスなのです。

※ここでのスピリットは“上に向かって”という意味があると生命の木では習いました。

 

「審判」は、誰にでもできるものではない、その人にしかできない仕事です。

それは神様からの辞令のような、選ばれし者の仕事。

宮沢賢治の『告別』という詩の中で、「天の仕事」という言葉が出てきますが、

審判はまさにそういう仕事をして、世界中の人々に良い影響を与える人のことを指します。

 

ジャパニメーションが心を揺さぶるのは、

高い向上心を持つ、選ばれし者の仕事だからなのかもしれません。

 

 

日本のアニメ界は、声優もスタッフも厳しい環境で働いています。

外国の有名なアニメーション会社をテレビで紹介していたのを見たことがありますが、待遇が段違いでした。

あるアニメ関係者の人が昔言ってましたが、外国に下請けに出したら低クオリティだったのでやり直しを指示したところ、これ以上描くならもっと報酬を出すよう言われた、というエピソードを聞いた事があります。

 

司祭のスピリットで請け負う天命は、

「で、いくらくれるの?」なんて言ってたらとてもじゃないけどできない仕事。

天から才能を与えられた者たちが、さらに高みを目指して努力する。

 

もっといい作品を作りたい。

見る人に楽しんでもらいたい。

キャラへの愛、絵への愛、物語への愛。

 

そういうものがあるからこそ、こんなにも人の感情を動かす。

「感動」させるんだと思います。

 

もちろん一方で、「司祭」の悪いところもあります。

この国はまじめで良い人が多いけど、8番(ウエイト版11番)「正義」の理論が圧倒的に足りません。

外国はこれがすごく得意。

誰だって生計を立てて行かなくてはならないのですから、精神論・根性論に逃げず、現実的に計算が合うかどうか?が大切です。

やった仕事に釣り合うだけのものをもらう、これは当然のことですし、そうでなければいけません。

京アニさんもアニメーターの生活の安定を頑張ってきた会社だと聞きます。

給料に釣り合わない高クオリティの仕事が、当然のようになってしまってはいけない。

 

しかし、そういう問題を含めても。

それでもやはり、最後の最後は・・・

「司祭」しか勝たん

のではないか?と、個人的には思います。

 

これはアニメだけでなく、

これからの世の中のいろんなものに関しても、そうなっていくのではないか?と感じているのですが、どうでしょうか。

 

世の中は様々なことがあり・・・。

人間はいくらでも低いところへ落ちることができるのだと、痛感することもあります。

 

それでもなお、低い所ではなく、高い所を見ようとする精神。

どのような状況においても、人として良くあろうとすることを忘れない心。

後退ではなく、前進しようとするスピリット。

 

『響け!ユーフォニアム』からは特に、そういうものが伝わってきました。

「上手くなりたい!」は、『響け!ユーフォニアム』の主人公の有名なセリフです。

アニメ3期、本当にすごく楽しみにしています。

(>∀<)