京都の料理旅館が夕食のキャンセル(外国人からの)が続出し困惑→その後、夕食の提供を辞める事に。
今日見た何とも切ないニュースです。そういえば私が勤めていた伊豆下田温泉のホテルの当時の社長が泊食分離論を推し進めようとしてたっけ・・。宿泊に朝食バイキングを付けて夕食は市内の料理屋で食べてもらうというもの。そうすれば手間暇掛かる夕食の提供をしなくて良いし、売値も下げられるし、下田全体が潤うから、と力説していました。でも結局はあの当時のお客は日本人なのです。出張で泊まる地方のビジホではないのです。温泉旅館に泊まって一々着替えて外に食べに行く面倒くささ。日本人なら(特に中高年の客なら)そう思うでしょう。実は私もその一人です。ところが今やインバウンド全盛の時代に。外国人は日本食に対するイメージが固定していて、懐石料理を美味しいと思わないようです。私の妻が来日した時もお正月のおせち料理(当時、私の母が作ったもの)を不味いと言って食べませんでした。ただでさえ仲が悪かった妻と私の母は険悪な仲に・・。
外国人がイメージする日本食はすき焼きとか唐揚げとか焼き鳥とか、ラーメンとか。どちらかというと高級料理よりもジャンクフードや庶民が普段食べるものを求めているのです。煮物、揚げ物、お刺身が程よく盛り付けられている懐石料理など「味のしないもの、これって料理なの?」と本気で思っているのです。だから1泊目の夕食で嫌になって2泊目以降の夕食は全てキャンセルし外に食べに行くという訳です。
京都の料理が売りの高級旅館ですから、不味いはずがありません。味音痴にも程があり、日本食の事を解っていないガイジンどもの所業なのです。これも円安の悪影響なのです。1ドル100円位の時は(購買力平価に近いマトモな水準)お高い旅館に味音痴なカネの無い中流以下のガイジンは泊まれなかった。だからこんなおかしなことは起こらなかった。お金持ちの富裕層は美食家が多く懐石料理の良さも理解している人が多いのかもしれません。一品一品手間暇掛けて造られる懐石料理。良さの分からない連中が円安のお陰で高級旅館にも出入りするようになって日本の伝統をぶち壊しにしているのです。呆れてものも言えない。
こんな連中がやって来ると本来のゲスト(富裕層)は敬遠して来なくなります。悪循環、負のループの始まりです。
結局京都の旅館では夕食の提供を辞めて、朝食もカレーとか唐揚げとか・・。味音痴な連中が喜びそうな簡単な料理がバイキング形式で並ぶやり方に変わったとのこと。これなら朝食後の従業員の賄い飯もバイキングの残り物で捨てる必要が無く良い結果だと言います。何とも寂しい話です。
因みに、わたしのホステルは円安の恩恵は全く受けておりません。わたしは馬鹿な与太郎ですから当初は円安によるインバウンドの来館を期待していました。でも当館にやって来るのは皆予算の無い人達ばかりのようです。Kアリーナでのコンサートを観に行く人。チケットは2万円也、だから宿泊費はできるだけ安く済ませたい。そんな人達の憩いの場になっております。
まあ、それはそれで良いのかもしれません。国別で言うと6割が中国人、4割が日本人。欧米人はゼロです。
でも日本人もガイジンさんの事を悪くは言えません。フランス料理をコース料理と決めつけている人、インドでカリーを見て水っぽいべちゃべちゃなスープ?と文句を言う人。(インドにカレーライスなど無い!)
中国に焼き餃子やラーメンがあると本気で思っている人。(全部日本食)、イタリアに行ってスパゲティーナポリタンを注文する人。
全部、前述のインバウンドの連中と全く同じ行動パターンなのです。
本当に恥ずかしい。