民泊の傍らタクシーの仕事もしておりますので、時々タクシーネタもご披露しております。
先日は同業の方(女性ドライバーの方)から“イイね”のリアクションを頂き大変嬉しく思っております。
さて、タクシードライバーは接客業ですので、色々な苦情が発生する可能性があります。でも、お客様のご乗車時にちゃんとご挨拶をして、お返事をして、マトモな接客を提供すればトラブルになる可能性はかなり低いと思います。それでも時々遭遇する嫌な場面があります。それは「ここでいいです!」と言われて停車した瞬間にメーターが“カチャッ”と上がってしまう場面です。
こういう場面は誰でも経験しますが、ドライバー側は少し緊張状態に陥るかもしれません。それは露骨に怒り出す客が時々いるからです。わたしもこれまでに面と向かって文句を言われた事が何度かあります。「おかしいでしょ!」と怒り出した中年女性、「料金上がったからもう少し走れ!」と命令する高齢女性。「上がった分、お前が払っとけ!」という中年男性。こういう苦情を言い出すのは殆どが800円以下の短距離客。5000円以上の中長距離のお客さんから文句を言われた事は記憶にありません。
確かにいつもはワンメーター500円でいくのに今日は600円に上がった、冗談じゃない!と言うお客側の理論。
恐らくメーターが上がって「やった、やった!」とほくそ笑むドライバーはかなり少数派ではないでしょうか。そんな下らない苦情を受ける方が面倒なので、「上がった分は結構です。」と自腹を切るドライバーが大半なのです。(文句言われるくらいなら)
ところがわたしはこの客側の理論があまりにも仕組みを知らない理不尽な要求だと思ってますから、ちゃんと説明します。
タクシー料金はそもそもが後払い制(決められた距離か時間に達した段階で加算される)なので、停車した瞬間に上がったのなら、それは規定距離(か時間)に達したからなので満額決済となり、お客さんは得はしてないけれど損はしていないのです。
むしろ普段メーターが加算される前に降車する人が大半ですからドライバーは50m~250m程無料で乗せているという訳。
それはメーターに表示がでています。わたしの会社のメーターは青3つ、黄色2つ、赤1つという印が順番に表示され、赤印になるともうすぐ上がるという事が分かります。わたし達ドライバー側も赤印状態で料金が上がる前にメーターを止める事がかなりの頻度であるので、お客さんは結構合法的にタダ乗りして得をしている事になります。だから前述の「もう少し走れ!」というのはタダ乗りの強要にあたります。こういう説明をサクッとすると怒り心頭だった女性客も「そうだったんですか。」と言ってバツが悪そうに降りていきます。男性客は「もういいよ!」と吐き捨てて降車。
ホテルに旅行会社にハイヤーにタクシーと接客業に従事してすでに38年、わたしの経験論、予算の無い人ほど文句を言う、細かい事に苦情を言ってくる、という傾向があります。
今日の話題もこの傾向が当てはまっている気がします。(行先が近いのと予算が無いのとはいささか違う気はしますが)