高市総理が何を考えているのかは前回の当ブログで開陳致しました。

さて、日本ではまだまだ高市政権への支持率は高く60~70%と歴代総理の中でも突出しています。

国民は彼女のやろうとしている事を知ってか知らずか「ブルーのドレスは勝負服でカッコイイ!」と絶賛。

初の女性首相、スラリとスマートでドレスの似合うレディーと何かのキャラクターと勘違いしているのか本質を理解していないから呑気に支持し続けられるのか?

海外の先進国欧米メディアは実に冷静に高市政権の事を分析しています。

イギリスの有力紙は「偽サッチャー」と酷評し、かつて同様の政策でイギリスを窮地に陥れたリズ・トラス首相によるトラスショックの再来を危惧しているのです。

奇しくも青いドレスの似合うスラリとした女性首相とそのスタイルも似ているお二人。

財源不明の大規模な減税を打ち出してトリプル安(株安、ポンド安、国債安)を引き起こし僅か49日で退陣に追い込まれたダメ女の元祖リズ・トラス。

高市とトラスとの違いは不要な発言で国際問題を引き起こし、中国のみならず、韓国にも竹島問題でケンカを売り、挙句の果てには官邸幹部が「日本も核兵器を持つべき」と発言し多くの問題を抱えている点。

物価高と強烈な円安に誘導する為に借金国債を乱発しての経済対策。

これは登用したリフレ派有識者の入れ知恵か?

さすがに経済界も過度な円安に危機感を抱き始め本日は日銀が利上げを決定。

為替市場は全く反応せず、むしろ円安方向に動いている状態です。

全て高市政権の思惑通り。

円安が161円を明確に超えればそこが新たなサナエノミクスの号砲となって国債が売られ長期金利は上昇し、日本中の住宅ローンを抱えたご家庭は更に追い込まれるか家を手放すか・・。

イギリスと日本では様々な点で状況が異なるので一概にトラスショックの再来が起こるとは言えないのかもしれません。

それでも円安と国債安はすでに始まっていて株が暴落すればいよいよサナエショックの始まりとなるのです。

因みにトラス首相はすぐに退陣したから、ポンド安も翌月には元の水準に戻り、この金融危機は一過性のものでした。

高市が辞めて終わるのなら安いもんだ!

  50ヶ月連続での物価上昇。1枚90円だった板チョコが今は280円に・・。

どの商品(特に食料品)は2倍~3倍に値上がり中。(据え置き価格の有り難い商品も少しはあるが)

誰がどう考えてもインフレ状態で、しかも円安で原材料が高騰しているから企業も賃上げができない(単なる価格転嫁だから)。

物価だけが上がって賃金が上がらない最悪のスタグフレーションがまだまだ継続するのです。

そんな酷い環境を更に加速させようというのが高市総理のお考え。

物価をもっともっと上げて、円安ももっと促進させる。そんな政策を繰り出す。(借金国際の乱発などで)

円安が1ドル200円を超えれば輸出系企業は大歓迎、過去最高益を叩き出し、株価も上がる。

物価がもっと上がれば税収も増える、そしてその先にはそれを上回る賃金上昇があるから、「皆さん心配しないで、幸福な未来をお約束します!」というのが高市ポリシー。

足元では経済界からも円安の弊害を危惧するコメントが出始めています。

どう考えても、馬鹿総理と思いたいのですが、わたしは恥ずかしながら12年前に彼女と同じ事をしていたから高市さんの心理状態が良く分かります。

高市が自らの師匠と仰ぐ故安倍元総理。彼の実行したアベノミクスを復活させると信じて疑わない心理。

わたしも当時1ドル75円だった2012年の頃は円安になってもいずれ円高に戻ると固く信じていました。

2012年10月に始まった黒田バズーカによるアベノミクス。わたしは翌年2013年の3月の次点でも円高に戻ると信じて疑いませんでした。その頃の月足の指数平滑移動平均線を見ていれば完全にトレンドが円安に転換した瞬間だったのでここで円売りに戦略変更していればあれほど大きな損失を出さずに済んだ、どころか今億を超える資産を持っていたのかもしれません。

それほど誰もが円安トレンドに乗って楽に稼げる時期でした。

ところがそんな状態になってもまだ円高回帰を信じていたわたし。実はプロのストラテジストやプロトレーダーの中にも125円まで円安が進行すると予想していた人は少なかった。むしろレートが上がれば上がるほど今後の円安進行への疑念を口にするプロの人達の妄信にすがり付いていたわたし。

結果は見ての通り125円まで円安が進み、わたしは110円でポジションを閉じたから資産の全滅は免れました。

でもそれ以降エントリーはしておりません。

あの頃、誰がどう見ても(素人でも)円安トレンドだったのにそれを疑って聞く耳を持たなかったわたし。

今の高市さんとよく似ています。きっと彼女の中ではこんなインフレ一時の我慢でなんとか乗り切れる。

賃上げも後から必ずやって来ると誰が何と言おうと信じている。しかも周囲にはリフレ派の有識者を登用しているから尚更。

ただし愚かだった“わたし”を日本国民に置き換えると事は重大。

既に10年もの長期国債がどんどん売られ始めて金利が上昇中。

為替も161円(最高値)を窺って155円付近で買いエネルギーを充填中。

このラインを超えたら次は170円だけれど、もう上は空白地帯だから一気に200円超えまで走る可能性もあり。

その前に日本株が崩れ落ちて高市政権退陣となれば、わたし達はまだ救われるのかも・・。

早く大暴落しろ、日本株!

 

 

 

  とにかく評判の悪いおコメ券。

どうやら高市は全く無関心らしく他人事のように「おコメ券の大好きな農林大臣」と発言して失笑を買った。

高市が麻生に頭を下げた時点で派閥人事によってポッと出てきたお坊ちゃま大臣の鈴木。

東大出身なのにやる事成すこと馬鹿のオンパレード。

1枚500円のおコメ券を発行するのはJAと全米販という農林族の利権団体。

特にJAへの露骨な利益誘導とバッシングされ、大誤算のJAと農林族+スズキ。

あまりにも露骨と批判されたから今度は“利益を我慢して高価格維持だけは・・”と利益を外しますと宣言し60円の手数料がいきなり20円になりました。なるほど1枚につき40円も利益を乗っけて中抜きしていたのかと驚きました。

経済対策で予算化されたのが4000億円。その内国民1人あたり3000円分のおコメ券を想定。

1億2千万人に3000円分という事は7億2千万枚売れると勝手に皮算用していたJAと農林族。

何と税金を原資とする中抜き利益は288億円也。

この額を見て、「こんなに中抜きしやがって!」と更なる国民の怒りを買っている現状に於いて果たして7億枚も発行されるのか?

ただしコメ生産の地方自治体などは農林族やJAの嫌がらせを恐れておコメ券を配らざる負えない状況らしく、コメ価格維持に一役買うのは間違いなさそうです。

税金を食い物にする団体や企業。

彼らが相当甘い汁を吸わせてもらっているから献金が禁止されると困るのは自民党議員だけじゃない。

血税を無駄に食い荒らしている大企業・団体があまりにも多すぎるのです。

さて維新の吉村は献金禁止法案が先に進まず議員定数削減法案の審議すら実施されないと野党を批判しています。

簡単な話、維新が献金禁止に賛成すればすぐに削減法案の審議に入れるのに・・。

献金禁止を叫んでいた維新も与党に入った途端にトーンダウンした模様。

この間、猪瀬さんが「自民党の喉元に刃突き付けてます。」と言っていたけれど、説得力ゼロ。

猪瀬さんのような方が維新とは、世も末かも・・。