今夜は娘と映画「福田村事件」を観てきました。日本の歴史の闇の部分を映画化したものです。恥ずかしながらわたしもこの事件については全く知りませんでした。映画は実に上手く当時の状況や時代背景などかなりリアルな描写で描かれていて、とても2時間半とは思えない位エンドロールまでがあっという間の時間経過でした。差別と勘違いと田舎特有の閉鎖的な雰囲気と大震災など、いろいろな事がこの事件を引き起こした要因になっているようですが、現実は群集心理なのです。わたし達観客はこの事件を映画として客観的に観ているので、例えば朝鮮人への流言飛語を「それは本当か?」と冷静に問いただす社会主義活動家の青年や村長が極めてマトモな人間に思えるのです。怒り狂って罪も無い人を殺害する村人達を無知な極悪人と思ってしまうのです。まあ極悪人はこの機に乗じて流言飛語を触れ回った当時の警察関係者だと思いますが、このモノの豊かな現代でも、また情報過多のSNSの時代でも流言飛語は飛び交いそれに惑わされる人の多い事。コロナ禍でトイレットペーパーやマスクが買い占められて皆困ったのを覚えておられるでしょう。トイレットペーパーなどはたった一人の馬鹿によって引き起こされたのはすでに有名になっております。こういう馬鹿によってわたしも迷惑を被りました。実は海外でも似たような事件が起こっております。日本では朝鮮人や中国人が差別の対象になっていますが、かつてのヨーロッパではユダヤ人がその対象になっていました。ナチスのせいにして数百人のユダヤ人が殺されたポーランドのイエドバブネ村での事件。虐殺したのはポーランド人の村人でした。それにしても、当の加害者達はその後ものうのうと暮らしていて(福田村の加害者はすぐに恩赦で釈放)処罰もされずひたすら隠ぺいしてしまうのです。千葉県野田という場所で実際に起こった福田村事件。なぜ100年も経った今、映画化なのでしょうか。いままで殆ど語られなかったこの事件、被害者の人々が部落の人達だったという事はわたしも今日映画を観て初めて知りました。今も続く根強い部落差別。だからこの映画の宣伝でも部落の事は触れずじまいなのです。差別の無い日本などと呑気に考えている人こそこの映画を絶対に観るべきなのです。

  皆さんも悩ましい日本での物価上昇が加速中です。わたしの週末の買い物予算は約6千円です。ところが先週あたりから同じくらいの内容で7800円と物価上昇分は30%にもなっていました。去年120円だったマヨネーズが今は210円ですから全体で3割増しならまだマシなのかもしれません。アメリカではハンバーガーが1つ3ドルから6ドルになったとのこと。ガソリン価格も上昇中という事で、日本だけではなかったと半ば諦め気分になりかけました。ところが現在ストライキ中の全米自動車業界の従業員達。賃上げの要求額は4割増し、会社側は2割増しで手を打ちたいと考えているようです。なるほど日本で賃上げ20%アップなら春闘大勝利です。しかもアメリカの自動車工場で働くブルーカラー層の賃金はフルタイムで時給18ドル~32ドル(2700円~4800円)+ボーナスという事で日本人の給料とは随分と差があります。日本では最低賃金で雇うのが当たり前。全国平均がやっと1004円になり千円を超えました。ところがこの傾向に全国の経営者が猛反発し人件費高騰で倒産する!と激怒しております。従業員をとにかく安く使い倒そうとする日本の馬鹿経営者達。これでは日銀の目指す健全な物価上昇2%など絶対に達成などできないから、金融緩和は未来永劫継続し円安はもう止まらなくなるのです。前述のアメリカの従業員の時給は円換算にすると訳が解らなくなるでしょう。現地での感覚的には1ドル100円位でしょうから、それでも最低時給が1800円のアメリカ。1日8時間働いて14400円。これならハンバーガーが6ドルでもまだ我慢できるでしょう。わたしの給料は月8万円も下がりました。完全歩合制のタクシードライバーですからもっと稼げばという事になります。でも昨日など新横浜駅で1時間順番待ちをしてキャリーケースを持って乗り込んできた若いカップル。荷物をトランクに積むというのでトランクに積んでさて行先を尋ねると「新横浜プリンスホテルまで」と駅舎から通りを一つ挟んで隣の建物です。距離にして100mちょっと位。わざわざタクシー乗り場にやって来る必要があるんだろうかと殆ど嫌がらせに近い客。よっぽどメーターを倒さないで「料金は結構です!」って言ってやろうかと思いましたが(これだと乗車拒否にはならないけどメーター不正操作になります)止めました。殆ど威力業務妨害に近い客。まあご本人は嫌がらせのつもりは無いのでしょう。500円玉握りしめてのわずか数十秒の乗車でした。すぐに戻って来てまた順番待ち1時間という訳で給料が一向に上がらない原因はこういう人達の行動パターンも一役買っているのです。

  今日、第3回目の内視鏡検査を受けてきました。結論から言うと残念ながら腫瘍が見つかりました。

大きさが6mm大ということで、いよいよ癌の可能性が出てきてしまいました。ひとまず病理検査に回りましたので結果発表は10月10日です。この腫瘍が悪性で根本より深い部分まで癌化が進んでいると、すでにリンパ節に転移していて手遅れになっている可能性も出てきました。あくまで可能性やパーセンテージにすがるなら、癌になっている可能性はアメリカの論文の統計上の数値からすれば数パーセントです。しかしながら前回発見された腫瘍が約15mmで癌化していましたから、癌かどうかは五分五分なのです。これからの2週間モヤモヤした嫌な期間を過ごさなければなりません。それと同時に最悪の結果を想定した対応策を考えなければなりません。大腸癌はリンパにまで転移していると進行が極めて速く、わたしの知人関係者3人は全員1年持たずに亡くなりました。だから結果いかんではすぐに入院し他の臓器も含めての精密検査とその後の外科的手術という流れになっていきます。その間は我が家の収入も家事も全て止まってしまうため娘のフォローが心配です。実は先日たまたまわたしのタクシーのお客様で大腸癌ステージ1で退院された方をお乗せしました。そしてこの方から詳しいお話を聞くことができました。大腸癌はステージ1の段階でも転移の速度が速いので周辺臓器を全て検査したそうです。手術費用も含めて費用は50万円掛かったそうです。ただこの方は76歳なので後期高齢者で自己負担1割ですから、わたしの場合同様の流れなら150万円掛かる訳です。これはえらい事になる、と今日覚悟を決めました。本当なら残り30cmの部分に何も無い事を祈っていましたが、癌化する可能性が高いちょうど節目の6mm大ということでわたしの癌との闘いはまだ今しばらく続くことになりました。それでもポジティブに考えれば、半年で30kg減量したお陰で今日の検査はスムーズに虫垂までカメラが届いたそうですし6mmの大きさで切除することができました。この腫瘍がもし良性なら大腸癌のリスクはとりあえずは消失という事で次回の検査は2年後にと先生に言われました。

さて結果を待つ身は本当に辛い。