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Zatolog

つれづれなるまゝに、日暮らし、硯に向ひて、心に移り行くよしなしごとを、そこはかとなく書きつくれば、怪しうこそ物狂ほしけれ。

日々感じたことを、忘れずに、共有し、共感し、共生したい。

浅草キッド@Netflix


ビートたけしの下積み時代を描いた本人執筆の小説を、

彼を敬愛する劇団ひとりの脚本・監督で映像化した作品。


実質の主役は、たけしではなく大泉洋演じる師匠の深見千三郎。

彼こそが、その後のビートたけしの根幹を作り、育てた人物である。

芸人として一家言持ち、破天荒でありながらも思慮深く、魅力的な人物として描かれている。

斜陽になりつつある浅草六区の、文字通り最後の住人である。


テンポ感も小気味よく、ストリップ小屋の芸人の悲哀や、嬢への差別的な視点なども細やかに描いている。

とにかく、劇団ひとりが原作に惚れ込み、それ以上にビートたけしに心酔し、その師匠を神仏の如く受け止めていることがよくわかる。

それが嫌味にもならないことが、その思いが純であることの証左であろう。


目標まで、あと46本。

容疑者 室井慎次@U-NEXT


踊る大捜査線のスピンオフ映画第二弾。

第一弾は、ネゴシエイターになった真下正義を描く『交渉人 真下正義』で、今回は本店のキャリア組、室井慎次のまわりに起こる権力争いを描く。


見るのは、公開当時の映画館以来二度目。

今週末からの「室井慎次二部作」を前に復習をするつもりだった。


前作の『交渉人〜』が地下鉄パニックムービーというある意味での踊るらしさに溢れていたのに比べて、

室井との過去と、現代の不可解な犯罪を複雑に交錯させた心理サスペンスになっている。

これが裏目に出たと感じる、即ち「見たかったのはこれじゃない」と。


観客が踊る大捜査線シリーズに求めるのは、この路線ではないのである。

現実にはありそうで絶対になりぶっ飛んだ警察官を描いてほしいのであり、

こんな陰気な物語を見せられたところで心が躍らないのである。


次作である『室井慎次 敗れざる者・生き続ける者』の出来は、果たして、、、


目標まで、あと47本。

1秒先の彼@Amazon Prime Video


皇一は、他人に比べて一足先に生きている。

お笑いを見ればオチを聞く前に笑うし、何かとせっかちに感じる振る舞いをする。

見た目はイケメンなのでモテるのだが、そのギャップから付き合いが長続きすることがない。

職場の同僚と付き合うも26日でフラれ、傷心のうち鴨川沿いで路上ミュージシャンをしている女性と良い仲になる。

その女性は、弟の病気の治療のためにお金が必要で、当座40万円が必要だと一に打ち明ける。

一の勤める郵便局の常連である長宗我部麗華はその様子を見ていたのであった。


京都を舞台にした、一風変わったラブストーリー。

主人公のキャラクター描写に、演じる岡田将生はまさにその性質を体現している。

麗華を演じる清原果耶は、打って変わって地味な女性を好演している。

後半は一の物語というよりも麗華のそれになるのだが、いじらしいその存在が印象的である。


ただ、結末としては結びきれていない感覚は否めず、なんとも残念な幕切れでもあった。


目標まで、あと48本。