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Zatolog

つれづれなるまゝに、日暮らし、硯に向ひて、心に移り行くよしなしごとを、そこはかとなく書きつくれば、怪しうこそ物狂ほしけれ。

日々感じたことを、忘れずに、共有し、共感し、共生したい。

首@Netflix


北野武の描く、戦国時代絵巻。


織田信長の治世は、いよいよ限界を迎えようとしている。

家来たちからはその暴虐ぶりへの反感が高まり求心力を失い、明智光秀に謀反を焚き付けようとするものたちが現れる。

さて、どうなることか、、、


どうにも製作意図の理解に苦しむ作品だった。

北野版としての秀吉像を描くのかと思いきや、それはただの引っ掻き回す役割で真ん中には来ない。

それなのに、キャスティングは書き出しという、果たしてそれでいいのだろうかと思う仕上がりだった。


全ての登場人物が中途半端な造形で、なぜここに至ったのかの過程と、その終着点が描き切られていない。

秀吉ももとより、西島秀俊演じる明智光秀も、遠藤憲一演じる荒木村重も、中村獅童演じる難波茂助も、、、全員と言ってもいい。


加えて、衆道を俗物的な視点で利用しているために気味の悪さしか残らない。

痴話喧嘩のようなことで、物語のネジを巻かないでもらいたい。


目標まで、あと37本。

THE FIRST SLAM DUNK@Netflix


一世を風靡したバスケットボール漫画の金字塔が、数十年ぶりに映画化。

公開当時はプロモーションに本編映像を全く使用せず、ほぼ上記の内容だけで興行収入100億円を突破した異質の作品である。


自分自身原作直球世代ではあるのだが、実は然程ハマった記憶がない。

読んでなかったわけではないが、黄金期とされる週刊少年ジャンプの連載作品の一つ、というイメージである。

元々バスケットボールというスポーツに疎かったことと、結局未完であることで熱が上がりきらなかった記憶がある。


今回作品を観て感じたのは、正統派の大人のSLAM DUNKになっているな、という点である。

原作の主人公はバスケットボール初心者の桜木花道であるが、今作はチームメイトの高校二年生である宮城リョータにスポットを当てる。

これが非常に的確に働いており、かつてファンだった世代が感情移入の導入として的確な役割を担っている。

当たり前だがどこか漫画的だった花道という存在よりも、実は屈折した思いを抱えているリョータの方が現代性を持っているのだろう。


加えて、三年生コンビの赤木と三井も、その悩める部分が描かれている。

原作では赤木が城北バスケ部のキャプテンとして君臨してからが描かれていたが、

その目標と意識の高さから、孤独感を味わった経験を今作では見せてくれる。

三井に関しては、バスケットボールから遠ざかりながらも諦めきれない様子が描かれる。

すべては、大人になった今でも、普遍的に感じられる、社会での共生性の問題である。

その点を扱ったことで、大人のSLAM DUNKに昇華したのである。


目標まで、あと38本。

Gメン@Netflix


週刊少年チャンピオン連載のヤンキー漫画が原作。

底辺クラスに転入してきた主人公・門松勝太が繰り広げる青春群像劇。


正直に言ってしまえば、ストーリー自体は既視感のある有り体のものである。

真面目でバカだが喧嘩は強い、しかし女には縁がない。

そんな男と良い仲になるのは、レディースのアタマをはる不良の女。

その女は敵対勢力に拉致誘拐され、救い出すために仲間が一丸となり戦いが始まる。


そんなありふれた物語を魅力的なものにしたのは、主演の岸優太以下の想定される現時点でのベストキャストたちである。

なんでこの役でこの人が出ているのか?と思うほどに適役が揃っている。

担任を演じた吉岡里帆の吹っ切れた演技もそうだし、大敵を狂気的に作り上げた尾上松也の手腕も大きい。


観て残るものはない。

だから観なくてもいい。

でも観たら面白かった。

それだけの映画である。


目標まで、あと39本。