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Zatolog

つれづれなるまゝに、日暮らし、硯に向ひて、心に移り行くよしなしごとを、そこはかとなく書きつくれば、怪しうこそ物狂ほしけれ。

日々感じたことを、忘れずに、共有し、共感し、共生したい。

ある男@U-NEXT


平野啓一郎の小説原作。


宮崎の文房具店を営む武本里枝のところに、ひとりの男が現れる。

その男は里枝に「友達になって欲しい」と言い、いつしか二人は心を通わせ、夫婦となる。

娘も生まれ、前夫との間の長男と幸せに暮らすも、仕事中の不慮の事故で命を落とす。

葬儀の後、その男と音信不通になっていた兄が訪れ、遺影を見てこう告げる。

「これは弟ではない」と。


様々な事情で戸籍を偽らざるを得ない人々の物語である。

ただ、これは原作の弱みなのかもしれないが、その危険を犯すだけの対価を得られるのだろうかという疑念が拭えない。

大量殺人を犯した死刑囚の息子、実家と折り合いが悪く縁を切りたい男などその種類は色々だが、

戸籍交換という禁忌を犯すまでの必要性があるのだろうかと感じてしまった。

そこにリアリティがなく、結末も何かが成されたわけでもないのが残念であった。


特に、この作品は日本アカデミー賞の最優秀作品賞を獲得している。

果たしてその価値のある作品なのか、甚だ疑問である。


目標まで、あと34本。

ミッション・インポッシブル@U-NEXT


往年の人気ドラマシリーズ『スパイ大作戦』を、現代にリブートしたシリーズの第一弾。

主人公のイーサン・ハントを演じるトム・クルーズは、今作のプロデューサーも兼ねている。

その後続く、様々な彼のプロデュース作品の第一弾でもある。


CIAの特殊諜報組織であるIMFの中に起こった、裏切りのアクシデントを描く。

その後のシリーズでエスカレートしていく、トム・クルーズの吹き替えなしアクションの萌芽が見受けられる。

CGを用いた迫力のあるそのアクションは、以後生身とアナログな描かれ方を突き詰めていくのだが、、、


非常にスペクタクル性溢れる作品ではあるのだが、いただけない点が二点。

まずは、元のシリーズのリーダーとして描かれたジム・フェルプスを、組織を裏切る黒幕として登場させたこと。

前シリーズへの決別の意味なのかはわからないが、元々のシリーズの人気にあやかって制作された後発作品として、

原典へのリスペクトが欠落していると言わざるを得ない。


二点目は、登場人物たちを安易に殺しすぎる点。

そして死んだはずの人物が実は生きていたということも安直に用いすぎである。


とはいえ、そのスリリングな展開は唯一無二である点は評価に値する。


目標まで、あと35本。

告白 コンフェッション@Netflix


学生時代の山岳部OBの二人の男は、かつて遭難して命を落とした女性メンバーの慰霊登山に向かっていた。

その最中に、自身たちも雪の影響で遭難してしまう。

怪我を負った片割れの男性は死を覚悟し、女性メンバーの死因は遭難ではなく、自分が絞殺したと告白する。

そんな折、近くに寒さを凌げるであろう建物を見つけ、そこに避難する。

死を覚悟して罪を告白した男と、それを聞いてしまった男。

限界を超越した環境での、二人の均衡を描く。


舞台劇のような密室で描かれる。

極限状況の男二人は、お互いにどんな行動に移るのか。


とはいえ、結末は非常に肩透かしを喰らう感じだった。

私の中での作劇の矜持に反する。

これは譲れない。


目標まで、あと36本。