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つれづれなるまゝに、日暮らし、硯に向ひて、心に移り行くよしなしごとを、そこはかとなく書きつくれば、怪しうこそ物狂ほしけれ。

日々感じたことを、忘れずに、共有し、共感し、共生したい。

仁義なき戦い 完結篇@U-NEXT


人気シリーズの五作目にして完結篇。

実質的には前作で人間ドラマとしての終着を見せているのだが、当時の東映経営陣の「まだ完結篇とは銘打ってないだろう」の一言により製作されたのは有名な話。


そもそも、上記の事情から四作目まで脚本を手がけた笠原和男が降板している。

そういう意味でも、ある意味ではエクストラ・ワンの雰囲気が漂う。

主人公である広能は物語の大半を獄中で暮らしており、いかにこの男を一線から退かせるかの様子を描いている。


先にも論じたが、このころの俳優専属問題のため、二作目で主人公格を演じた北大路欣也が、

今作では広能たちの世代交代のきっかけとなる、松村保を演じている。

両作とも好演が光るだけに、同一世界観の中で一人の俳優が別々の役を演じることに違和感は否めない。

特に、このシリーズの初期五作はたった二年の間に製作されており、観客の混乱も著しかったのではないだろうか。


目標まで、あと61本。

仁義なき戦い 頂上作戦@U-NEXT


人気シリーズの第四弾。

物語は連続性があるものの、前作を知らなくても実録的な作品として楽しめる。


とはいえ、同じ役者が生き替わり死に替わり出演するのはいかがなものか。

この作品が製作されたころは、まだ各俳優が基本的に映画会社に紐付く形で存在していた。

そのため、自社俳優を起用しなければならないのと、大部屋俳優には仕事場を斡旋しなければならなかったのだろう。


物語は今作でひとつの終焉を迎える。

ただし、売れている作品を作り続ける選択は、製作者として当然採択される。

このあとに、完結編と銘打ち次作が作られるのであった。

そういった自転車操業的というか、目の前の利益を貪る姿勢が、日本映画を衰退させたひとつの要因ではないかと思う。

それは時代を問わずどんなジャンルでも、普遍的な課題として残っている。


目標まで、あと62本。

仁義なき戦い 代理戦争@U-NEXT


仁義なき戦いシリーズの第三弾。

前作は別の人間にフォーカスを当てた今でいうところのスピンオフ作品に近いものだったが、今作は元の主人公・広能昌三に戻ったといえる。


前作にも増して、実録風のテイストが強くなる。

タイトルにある「代理戦争」というのは、当時いわれていたアメリカとソ連の冷戦からくる資本主義と共産主義の対立を、

その両国以外の土地で行われるものを指し、称したものである。

極道の諍いを、そこまでスケールアップして描くところに今作の妙味がある。


加えて、今作から焦点が当たる、小物感溢れる打本昇を虐げる件りは、

まさに忠臣蔵における浅野内匠頭と吉良上野介のやり取りを見ているようで、もはや伝統芸能の域である。


目標まで、あと63本。