仁義なき戦い 完結篇@U-NEXT
人気シリーズの五作目にして完結篇。
実質的には前作で人間ドラマとしての終着を見せているのだが、当時の東映経営陣の「まだ完結篇とは銘打ってないだろう」の一言により製作されたのは有名な話。
そもそも、上記の事情から四作目まで脚本を手がけた笠原和男が降板している。
そういう意味でも、ある意味ではエクストラ・ワンの雰囲気が漂う。
主人公である広能は物語の大半を獄中で暮らしており、いかにこの男を一線から退かせるかの様子を描いている。
先にも論じたが、このころの俳優専属問題のため、二作目で主人公格を演じた北大路欣也が、
今作では広能たちの世代交代のきっかけとなる、松村保を演じている。
両作とも好演が光るだけに、同一世界観の中で一人の俳優が別々の役を演じることに違和感は否めない。
特に、このシリーズの初期五作はたった二年の間に製作されており、観客の混乱も著しかったのではないだろうか。
目標まで、あと61本。