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バステトの本ブログ

本はネタバレしまくりなのでご注意を☆好きな作家は恩田陸、五條瑛、柴田よしき、今野敏、三浦しをん、よしながふみ、伊坂幸太郎、北村薫

箱根旅行は致命的なミスを犯しましたが楽しい旅行でした。

※ミスに関してはブログ更新します。

 

さて。発売されてソッコーネットで購入してウキウキしてた三浦しをんさんのエッセイですよーー

三浦しをん(集英社)マナーはいらない 小説の書き方講座

三浦しをんが的確かつ楽しく伝える、小説の書きかた講座。
伝説のWeb連載「小説を書くためのプチアドバイス」が、書きおろしやコラムを加え、『マナーはいらない 小説の書きかた講座』として、ついに単行本化!
長編・短編を問わず、小説を「書く人」「書きたい人」へ。人称、構成、推敲など基本のキから、タイトルのつけ方や取材方法まで、本書タイトルにあやかって「コース仕立て」でお届けする大充実の全二十四皿。あの作品の誕生秘話や、手書き構想メモを初公開。もちろん(某きらめく一族への)爆笑激愛こぼれ話も満載で、全・三浦しをんファン必読の書!

 

  私は小さなころから絵が壊滅的に下手くそだったのと、説明も下手くそなので文章も書くの苦手で苦手で。そういう職業の人には尊敬はあっても「自分で書こう!!!」とは一度も思ったことありません。私の小学校時代はなぜか女の子は自作の漫画を書くことが流行っており、私にはついていくことができない世界でした。私が描く絵ってなんか気持ち悪んだよな。一番上の姉はデザイン学校に進学したのにこの差よ!!!

 

さて、【マナーはいらない】というタイトルの元、食事のマナーになぞらえて1皿目から22皿まで取り揃えてあります。しをんさん自身も本の中で書いていますが、皿数多すぎw

 

でも、物語を書くってこういうことなのね、と楽しく読むことができました。要所要所に挟み込まれるEXILE一族(っていうか映画Hight&Lowシリーズ)への熱き想いにより大きく脱線してしをん節をブチかましてたりもするけど、それも小休憩みたいな感じで楽しかった。しをんさん相変わらずぶっ飛んでんなぁと

 

エッセイの中で様々なしをんさんの小説の盛大なネタバレも盛り込まれており、おいおい大丈夫?ってくらいだけど私はこの本読み終わった後にしをんさんの小説読み直してますよ。まんまと策略にハマってます。

エッセイの後半ではしをんさんの『風が強くふいている』の小説を書く前のメモも公開されてました。メモに書いてある犬(ニラ)かわいい!あとバンが丸っこい軽自動車みたい!!色んな資料とか取材とかも数年に渡ってされているようですがでもこのノート片面1枚で収まる構想であの長編が書けるってやっぱしをんさん天才ですな。

 

 

ぼーっとしてたらまたグログの更新を怠りました。でも本はどんどん読んでいます。

GOTOキャンペーンで今年は沢山国内を堪能しました。今週末は箱根に行きます。改装が終わったばかりの富士屋ホテルに泊まるのです!

今感染者多くなって来ちゃって困ったなと思っていますが県内移動だし車なので対策しっかりして行ってきます!

 

時代小説だけどなんか元気が出る小説ないかなーと本屋でウロウロしていて見つけました。

土橋章宏(ハルキ文庫) 引っ越し大名三千里

 

これ、知らなかったんですが映画にもなっているのですね(だから本屋で平積みになってたのか?)

引っ越し大名!

この作家さんはじめて読んだのですが登場人物がみんな魅力的で文章のリズムも軽快で読みやすいです。どっしりした時代小説を読みたい人には物足りないとは思いますが、私は昔の人も四苦八苦して頭を絞って最善を尽くしたんだなぁと楽しみつつ時代背景も分かって面白かったな。

かたつむりというあだ名の書庫係(閑職)でひっそり禄をはんでいた主人公が突如引っ越し奉行に任命(押し付けられた)されてウンウンうなりながらも金策や節約・引っ越し準備を采配する様子も読んでいて「頑張れ!頑張れ!」と応援したくなったし、最後は引っ越ししすぎて藩全体が引っ越しの達人になって国替のお達しが出る度に一致団結してやる気出がみなぎってる様子とか感動しちゃったよ。

 

私小説は読んでないのですが超高速!参勤交代とリターンズの映画は観てたわ。この映画も土橋さん原作だったのですね。そりゃ面白いわけだわ。映画の引っ越し大名!もNetflixでやってるかしら。調べてみようっと。

【まらそん侍】も購入してあるので読むの楽しみ。今は三浦しをんさんの新刊、【マナーはいらない 小説の書き方講座】を読み始めたところです。

 

 

 

 

 

 

あっという間に10月も下旬になってしまいました。中旬頃にいきなり寒くなったので慌てて長袖を引っ張り出したりしたのでしばらくクローゼットの中がノースリーブや半袖と長袖で山盛りになってましたがようやく衣替え完了です。

本当は晴れた日に衣替えしたかったんですがなんせ土日が全然すっきり晴れないから諦めて衣替え。靴も衣替えしました。

冬はパンプスとブーツ合わせて20足、夏は18足で回してるので入れ替えるだけですごい疲れてしまったよ。しまう方も出す方も保湿剤塗ったり防水スプレー掛けたりしないといけないですもんね。陰干しの様子はちょっとしたお店屋さんみたいでした。

 

皆塵堂シリーズがすごく面白かったので、おんなじようなテイストで登場人物が愛されキャラなのが読みたいな~と思って色々探してたら見つけちゃった!

倉阪鬼一郎 (徳間文庫)若さま包丁人情駒

 

シリーズで、

・飛車角侍 若さま包丁人情駒

・大勝負 若さま包丁人情駒

・闇成敗 若さま天狗仕置き

・狐退治 若さま闇仕置き

・あまから春秋 若さま影成敗

・国盗り慕情 若さま大転身

・諸国を駆けろ 若さま大団円

 

と続いています。私はいま『あまから春秋若さま影成敗』まで読み進んでおります。

主人公の角之進は旗本の三男坊。将棋の腕は敵なし、剣は新陰流の達人、顔は”見たことはないが異人みてぇな顔”と称される美男です。

昼間は湯屋の2階で将棋を教え、たまにくる道場破りを返り討ちに、夜は田楽屋の師匠の元で料理の腕を磨く毎日です。

 

将棋は子どもたちに教えるときは人情駒だし、料理は師匠の八十八の言うことを真剣に学ぶしで湯島の皆さんに大変に愛され慕われるキャラなのが読んでいて楽しいです。シリーズを追うごとに色々謎も解けてきたりするんですが、今の所2巻目の『大勝負 若さま包丁人情駒』が一番良かったなぁ。

 

出生の秘密があり御城将棋の夢は潰えたけど、将棋家との勝負が実現。蒲柳の体質の若き天才との真剣勝負。将棋のルールがさっぱり分からない私ですら鬼気迫る勝負と将棋を極めたいと思う通しの対戦に、本に頭突っ込むようにして読んでしまいました(おかげで駅降りるの忘れて危うく会社遅刻するところだった)。

ネタバレになっちゃうけど切望していた二度目の勝負はもう本当涙無しには読めなくて電車の中でも何回か危なかった。

 

主人公の角之進を取り巻く人々もすごーーーく優しくていいわぁ。もうすぐシリーズ読み終わっちゃうのがちょっとさみしいです。