倉阪鬼一郎 若さま包丁人情駒 | バステトの本ブログ

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本はネタバレしまくりなのでご注意を☆好きな作家は恩田陸、五條瑛、柴田よしき、今野敏、三浦しをん、よしながふみ、伊坂幸太郎、北村薫

あっという間に10月も下旬になってしまいました。中旬頃にいきなり寒くなったので慌てて長袖を引っ張り出したりしたのでしばらくクローゼットの中がノースリーブや半袖と長袖で山盛りになってましたがようやく衣替え完了です。

本当は晴れた日に衣替えしたかったんですがなんせ土日が全然すっきり晴れないから諦めて衣替え。靴も衣替えしました。

冬はパンプスとブーツ合わせて20足、夏は18足で回してるので入れ替えるだけですごい疲れてしまったよ。しまう方も出す方も保湿剤塗ったり防水スプレー掛けたりしないといけないですもんね。陰干しの様子はちょっとしたお店屋さんみたいでした。

 

皆塵堂シリーズがすごく面白かったので、おんなじようなテイストで登場人物が愛されキャラなのが読みたいな~と思って色々探してたら見つけちゃった!

倉阪鬼一郎 (徳間文庫)若さま包丁人情駒

 

シリーズで、

・飛車角侍 若さま包丁人情駒

・大勝負 若さま包丁人情駒

・闇成敗 若さま天狗仕置き

・狐退治 若さま闇仕置き

・あまから春秋 若さま影成敗

・国盗り慕情 若さま大転身

・諸国を駆けろ 若さま大団円

 

と続いています。私はいま『あまから春秋若さま影成敗』まで読み進んでおります。

主人公の角之進は旗本の三男坊。将棋の腕は敵なし、剣は新陰流の達人、顔は”見たことはないが異人みてぇな顔”と称される美男です。

昼間は湯屋の2階で将棋を教え、たまにくる道場破りを返り討ちに、夜は田楽屋の師匠の元で料理の腕を磨く毎日です。

 

将棋は子どもたちに教えるときは人情駒だし、料理は師匠の八十八の言うことを真剣に学ぶしで湯島の皆さんに大変に愛され慕われるキャラなのが読んでいて楽しいです。シリーズを追うごとに色々謎も解けてきたりするんですが、今の所2巻目の『大勝負 若さま包丁人情駒』が一番良かったなぁ。

 

出生の秘密があり御城将棋の夢は潰えたけど、将棋家との勝負が実現。蒲柳の体質の若き天才との真剣勝負。将棋のルールがさっぱり分からない私ですら鬼気迫る勝負と将棋を極めたいと思う通しの対戦に、本に頭突っ込むようにして読んでしまいました(おかげで駅降りるの忘れて危うく会社遅刻するところだった)。

ネタバレになっちゃうけど切望していた二度目の勝負はもう本当涙無しには読めなくて電車の中でも何回か危なかった。

 

主人公の角之進を取り巻く人々もすごーーーく優しくていいわぁ。もうすぐシリーズ読み終わっちゃうのがちょっとさみしいです。