21.フィリップ | Bitter Sweet Days Again!

Bitter Sweet Days Again!

人生楽しく、備忘録

こちらもナチス関連の作品。ちょっと毛色が違う。

 

フィリップ

タイトルどおり、このフィリップというユダヤ人男性の物語。

フィリップは恋人に結婚を申し込んだその数分後、ナチスによって

恋人と家族を撃ち殺される。

それから2年後、彼は自分をフランス人と偽り、ドイツ・フランクフルトの高級ホテルで

給仕の仕事に就いている。

そしてドイツ人の女性を誘惑しては、事に及ぶ。

それは彼なりの復讐。当時、ドイツの女性は他国の男性とそういう関係になったら

蔑まれ、罰を与えられたという。

フィリップなりのドイツへの復讐。

女性たちに自分がユダヤ人と明かし、溜飲を下げたつもりが、、

その顔は晴れることはなく、気持ちは収まらない。

(その気持ちのやり場が、ホールで半裸でダンスするっていうのが、、ねえ)

ある日、同じように誘惑したリズという女学生と出会い、フィリップの気持ちが変わっていく。

 

まず、フランス人と偽る度胸がすごい、いつバレるのかハラハラする。

ポスターはちょっと怖い顔のフィリップだが、普通にしているとどこかミステリアスなイケメン。

言葉巧みに声をかけ、すぐにホイホイ引っかかる女たちもどうなんだ、、と思いますがね。

 

同じホテルの従業員でとても仲のいいピエールの顛末はなんとも言いようがない。

彼もナチスの上司に殺される。

ピエールは家族と恋人を失った傷に苦しんでいるのに、

さらに親友のようなピエールをも失った。

その時の慟哭が胸に迫る。

 

哀しみに突き動かされ、彼は手にした拳銃で暴挙に及び、去っていく。

愛し合ったリズも置いて・・・

フィリップはずっとこんな生き方しかできないのであろう。

鑑賞後、彼の今後を思うとなんともやりきれない気持ちになります。

 

万人向けの映画ではないですが、まあ面白かったです。

 

金曜日の午後、仕事が一息ついたので、半休を取り

映画の時間まで銀座をブラブラ。

お昼食べようかなあと、店外のメニューを見るとみんな軽く2000円くらい。

本当に高いですよね。

2000円のランチがデフォルトな銀座。何だかふと不安を感じました。

映画はシネスイッチ銀座なのですが、金曜日はレディスデーで950円。

レディスデーがいまだに存在している稀有な映画館です。