【韓国映画】あしたの少女 | Bitter Sweet Days Again!

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おうちで映画。

韓国の社会派ドラマ

あしたの少女(原題:Next Sohee)

高校生のソヒは学校の紹介で、通信会社のコールセンターへ実習生として派遣される。

しかし、そこは過酷な労働、顧客への不誠実な対応が横行する会社だった。

ノルマを突き付けられ、常に目標と対峙し、追いかけられる日々。

約束のインセンティブさえ貰えず・・・

そんな中、ソヒの直属の上司が内部告発をして自殺してしまう。

それからソヒの中で何かが崩れ、、、、結果、彼女も自殺してしまう。

ソヒの検死をした刑事ユジンは、彼女の死の裏にある真実を探り当てようとする・・・

 

韓国で本当にあった話を映画化したものらしいです。

事情がよくわかりませんが、学校からの紹介で就職すると

それが実績となり、教育庁から補助金が出る、みたいな?

つまり、生徒一人ひとりのためではなく、学校の利益のための斡旋。

夢や希望を持ち、将来が輝いているはずの若者が、

大人たちの思惑や搾取により、人生をすり減らされる。

だけど、幼い彼女らはどうすることもできない。見ていて辛い映画でした。

しかし、ひどい会社だった。毎年600人あまり入社して同じくらい退職するって。

そんな会社を辞めたくても、学校側は「辞めるな」と説得し

どんどんソヒは逃げ道がなくなっていくのです。

 

明らかに会社と学校が悪いのに、大人たちは

ソヒの死は素行が悪いだとか、家が裕福でないから、

とか彼女に原因があるように責任転嫁をし、

なぜ死を選んだかという事には全く寄り添おうとしない。

これは最近の何かに似てますね・・・・

 

刑事ユジンの役はペ・ドゥナ。

彼女なりの正義感でひとり、真実を突き詰め、

この社会の矛盾を論破しようとする勇敢な姿がカッコ良かったです。

ソヒは残念な結末でしたが、ユジンが彼女の気持ちに寄り添って

その死の意味を一緒に考えてくれたのだけが救い、、でもないか。

まだマシだったのか。

 

まーだけど、ペ・ドゥナって刑事の役が多いように思えるな。

化粧っけが無く、社会に切り込んでいくクールな役が似合います。

 

見応えのある作品でした。