2月になりました。
本日、映画ファーストデーにつき、話題作観てきました。
哀れなるものたち
ネタバレ少しあると思う。
一言で言うと、、複雑怪奇な映画だったわ~
海に身を投げた女性の身体に、彼女が宿していた胎児の脳を移植し
目覚めた「ベラ」の成長の物語、、、
よく私は今の脳みそで身体は若返りたいなどと言ってますが
その反対よね。
脳は胎児だから最初は動くこともままならず、本能のままに行動するベラ。
彼女を作り上げた博士はフランケンシュタインのような顔で
人体実験や動物実験を繰り返してるんですよ。家にはアヒルの頭の犬とかいて。
この博士もその父親から人体実験を繰り返されていたらしいんですが、
それを受け入れているのは、科学者の血がそうさせるのでしょうか。
食事の後にゲップのように、濁ったシャボン玉のようなのを口から出すのには
ちょっと笑いました。
そんな博士の庇護から抜け出し、ベラは外の世界へ。
旅先でのいろいろな人と出会い、本と出会い、徐々に知識を身に付けるんです。
まあこの辺りは18禁な描写が多くて。逆にここまでやらなきゃいけない俳優って
大変だわね~と思って割と醒めて見てましたがw
後から、ベラの母親(身体の持ち主)の夫だと名乗る男が現れて、、
最後はヒャーっという結末。
映像全体は最初はモノクロ、ベラが外へ飛び出すとテクニカルカラーになるとか
それも何というか作為的な色使いで、おとぎ話の世界のようっていうのはキレイな言い方で
そうですね、なんというか世界が壊れてしまう前兆のような美しさ、みたいな色使い。
ちょっと怖いような気持ちになるというか。
全体的にアールデコ調な雰囲気、文字のフォントの使い方、
たまに魚眼レンズみたいな歪んだ画面になったり、覗き穴から見ているようだったり
映像がいろいろ凝ってるなあと思います。
そこがまた面白い、飽きさせない感じです。
上手く言えなくてすみません。
このポスターもよく見ると不気味・・・
エマ・ストーン、ものすごく絶賛されてますが、確かにすごいと思いました。
大きな目にモノを言わせてるという印象。
見ていくうちに誰かに似ているなあ、あ、市川実日子に見えてきた・・・
ベラって役名もね、私の世代だと「妖怪人間ベム」のベラを想像しちゃいました。
髪型も同じでしょ?
ウィレム・デフォーも怪演。
そうそう、衣装もステキでした。classicでいながらも斬新。
ハイブランドとのタイアップかと思ったら、違いました。
また音楽も、ずっと不協和音的な気持ちがゾワゾワっとする感じの音がずっと流れてて
気持ち悪いんだけどね。効果的でした。
なかなか斬新な映画でした。
でもこれは一緒に観る人を選ぶな、映画好きの人と行かないと。
間違っても付き合いだしたカップルが見てはいけない感じです。