3.コット、はじまりの夏 | Bitter Sweet Days Again!

Bitter Sweet Days Again!

人生楽しく、備忘録

新聞評を読んで観たいと思い、早速観てきました。

コット、はじまりの夏

ネタバレ含みます。

 

コットはとても大人しい女の子。自分を表現するのが苦手のようで

聞かれた事しか答えられないし、友達や姉妹の輪にも入れない。

コットは兄弟が沢山いるし、両親はあまり構ってくれない。

うっすらと邪見にもされている。

だからこんな内向的になってしまったのでしょう。

そんな彼女が母の出産(それでもまだ産む)の間、親戚の家に預けられることに。

そこから彼女の自意識が変わってくる。

 

ここから私の予想は軽く裏切られたのです。

親戚のショーンとアイリン夫妻は、びっくりするほど静かにコットを見守る。

もっとチヤホヤと構うのかと思ったら、本当に静かに。だけど丁寧に彼女に対峙するのです。

コットはアイリンに最初に丁寧に身体を洗ってもらい(それまでは泥だらけだった)

少しの失敗も怒られない、髪の毛を何度も梳いてもらう。

自発的にお手伝いできるように誘導したり。

(だけど細かい家仕事のあれこれはちょっと憧れる私です)

ひとりの家族としてコットを受け入れるんですね。

ショーンについては、子供に関わるのが初めてかのように素気ないのだけど

ちょっとずつお互い心を開いていく様子が微笑ましいんです。

 

ひと夏で愛を知り、自分の存在を肯定できるように(無意識とは思いますが)なった彼女は

やっぱり元の家に帰る日が来るのですが

そこから先、どうなるのかは余韻を残して終わります。

 

静かで温かい映画でした。

夏の割には涼しそうだったのは、アイルランドの映画だったからかな?

 


★今日のおひとりランチ

映画の後、久しぶりに有楽町イトシアの地下のサンジェルマンタンドレスへ。

ここのパン盛り合わせ+スープランチが気に入っています。

今日のパンはなかなかバラエティに富んでますな。

美味しかったですー

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