新聞評を読んで観たいと思い、早速観てきました。
コット、はじまりの夏
ネタバレ含みます。
コットはとても大人しい女の子。自分を表現するのが苦手のようで
聞かれた事しか答えられないし、友達や姉妹の輪にも入れない。
コットは兄弟が沢山いるし、両親はあまり構ってくれない。
うっすらと邪見にもされている。
だからこんな内向的になってしまったのでしょう。
そんな彼女が母の出産(それでもまだ産む)の間、親戚の家に預けられることに。
そこから彼女の自意識が変わってくる。
ここから私の予想は軽く裏切られたのです。
親戚のショーンとアイリン夫妻は、びっくりするほど静かにコットを見守る。
もっとチヤホヤと構うのかと思ったら、本当に静かに。だけど丁寧に彼女に対峙するのです。
コットはアイリンに最初に丁寧に身体を洗ってもらい(それまでは泥だらけだった)
少しの失敗も怒られない、髪の毛を何度も梳いてもらう。
自発的にお手伝いできるように誘導したり。
(だけど細かい家仕事のあれこれはちょっと憧れる私です)
ひとりの家族としてコットを受け入れるんですね。
ショーンについては、子供に関わるのが初めてかのように素気ないのだけど
ちょっとずつお互い心を開いていく様子が微笑ましいんです。
ひと夏で愛を知り、自分の存在を肯定できるように(無意識とは思いますが)なった彼女は
やっぱり元の家に帰る日が来るのですが
そこから先、どうなるのかは余韻を残して終わります。
静かで温かい映画でした。
夏の割には涼しそうだったのは、アイルランドの映画だったからかな?
★今日のおひとりランチ
映画の後、久しぶりに有楽町イトシアの地下のサンジェルマンタンドレスへ。
ここのパン盛り合わせ+スープランチが気に入っています。
今日のパンはなかなかバラエティに富んでますな。
美味しかったですー