映画が不作な分、夏はドラマを思う存分観ていた気がします。
NHK、中国史劇、韓国史劇、民放ドラマ。
忙しい夏でした。
★善人長屋(NHKーBSプレミアム)
毎週日曜日の早・鎌倉殿の後に再放送されていて
流れでつい見てしまったのが始まり。
江戸人情もので面白かった!
善人長屋と称して、実は裏稼業をそれぞれ持つ悪人の住人達。
それが生粋の善人加助(溝端順平)が入居してきてから、
彼にほだされて、それぞれの得意技で善人稼業をしてしまう、という
江戸版・スパイ大作戦のような趣もあるドラマ。
主役のお縫役、中田青渚さんは初めて見る方ですが明るい雰囲気を持つ女優さん。
またもや溝畑くんが好演。とてもいい俳優さんだなあと改めて思います。
続編もありそう。あったら見てしまうと思います。
最初から空気感が好きだな、と思って見続けたドラマです。
1話からすぐ、ヒロイン皐月(杉咲花)と陸(藤原季節)の恋が始まったと思ったら
実は陸には忘れられない思い人・悠磨(森山未來)がいて
彼との再会が、この三人の関係を複雑にする・・・という内容。
同性同士の恋愛というのは、私にはまだ理解ができない、というのは
好きな友達はたくさんいるが、恋愛感情はやはり男性にしか持てないからな~
でも人として好き、というのは究極の人間関係だと思う。
相手が男でも女でも、その人の考え方や生き方が自分と合うという人は
なかなかいないし、そういう人に巡り合えたらそれは宝物のようだと思います。
主観はさておき、ドラマとしてはとても見応えありました。
主役三人の演技力がものをいうドラマ。
終盤、それぞれが秘した気持ちの重さに耐えきれなくなり
ぶちまけあうシーンは、演技を超えたリアルさで
なんか貴重な場面に立ち会ったような気持ち。
一つのところに集まってまた拡散するプリズムのような3人の関係
杉咲花ちゃんは朝ドラの役が好きでなかったので、ちょっと敬遠気味でしたが
このドラマで見なおしました。
藤原季節くんはお初でしたが、クールなようでそれでいてちょっとした仕草が
魅力的。近寄りがたいけど遠くで見ててキュンキュンしたい感じ(すいません)
息をするようにセリフを言うっていう感じの役者さん。
森山未來くんはもう安定ですね。何かを起こしそうな危険な感じをはらんでいる。
あと、このドラマの主題歌の原由子の曲がなんともいえない不思議な旋律で
何だか回を重ねるごとにクセになります。
そうそう同年代の若村麻由美はなんであんなに若いんだ!?
寛一郎くんはふとしたところで、父君の佐藤浩市の面影を感じますね。
★芋たこなんきん(NHK-BS朝ドラ再放送)
作家田辺聖子さんをモデルにした朝ドラ。
放送当時観ていなかったのですが、何で観なかったのかと思うくらい面白かった。
何気ない日常、何気ない小さな面白いこと・事件の連続なんですが
これがいつも温かくって、ほっこりして幸せを感じるドラマでした。
そして主役の町子(藤山直美)と健次郎(國村準)の夫婦関係がとてもステキ。
こういう夫婦になれるなら結婚もいいな、とシングルの私は憧れを感じました。
ご近所関係、家族関係、すべてが温かい。
人情に溢れ、毎日の出来事で面白く楽しい人生。
こういう人生を送りたい。
今、この年齢になったからこそこのドラマを面白く感じるのかもしれないと思います。
毎日、帰宅してお茶を飲みながら、録画してたこのドラマを見るのが至福の15分。
私のリセット時間でした。
楽しいドラマを本当にありがとう。
(対応して、今期の朝ドラはバタバタ感がどうしてもストレスになり途中でリタイア)
まだまだ夏ドラマの話、続きます。
しかし最近はNHKドラマは欠かせないですね。人間模様を描くドラマが好きです。
(俳優さんの敬称は略させていただきました)