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「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

盆景
                      萩原朔太郎


春夏すぎて手は琥珀、


瞳(め)は水盤にぬれ、

石はらんすゐ、

いちいちに愁ひをくんず、

みよ山水のふかまに、

ほそき滝ながれ、

滝ながれ、

ひややかに魚介はしづむ。


             詩集 『月に吠える』より




朔太郎、<盆景>をお好きだったのでしょうか?

盆景とは、『日本書紀』に記述があって、

なんと1400年の歴史を持ち、

お盆の中に自然の景色や名所を立体的に

再現した伝統技術作品。

 

 

 

 

 

 

◇バーデン・バーデン復活祭音楽祭2023 歌劇「影のない女」

 

  

 

 

バーデン・バーデン復活祭音楽祭「影のない女」2023年

クレイ・ヒリー、

エルザ・ファン・デン・ヘーヴァー、

ウォルフガング・コッホの歌手たち。

 

指揮はあのペトレンコそして

 

管弦楽はベルリン・フィルハーモニー !

 

リディア・シュタイアーによる新演出で、

 

物語は寄宿舎の少女の悪夢となっている。

 

この黙役の少女が狂気をはらみ、凄まじい。

 

「影のない女」は子供を産まない女。

 

ハッピーエンドに終わるが、

 

リヒャルト・シュトラウスの音楽が素晴らしい。

 

 
  台本:ホフマンスタール


  リヒャルト・シュトラウス 作曲


  演出:リディア・シュタイアー


<出演>
  皇帝:クレイ・ヒリー


  皇后:エルザ・ファン・デン・ヘーヴァー


  皇后の乳母:ミヒャエラ・シュスター


  染物師バラック:ウォルフガング・コッホ ほか

 


  児童合唱:カールスルーエ児童合唱団


  合唱:ヴロツワフ国立音楽フォーラム合唱団


  管弦楽:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団


  指揮:キリル・ペトレンコ  



収録:2023年4月5・9日 バーデン・バーデン祝祭劇場(ドイツ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

比叡晩夏うすくれないの夢を狩る         掌

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 蝉時雨行行きて信濃行行く         掌







 <金子兜太と行く吟行 in 湯田中(長野)>

長野から長野電鉄で約1時間。


ゆっくりした特急で。


小林一茶のゆかりの宿・湯本にて1泊2日。


2回の句会を行う。

 

吟行での句は苦手。あああ。

 

 

 

兜太評:兜太句評。

軽く遊びながら、


情感を書いている。


余情といえる。


面白い。

 

 

 

 

◆蝉・にいにい蝉・油蝉・みんみん蝉・熊蝉・姫春蝉・蝦夷蝉
唖蝉・初蝉・蝉時雨・朝蝉・夕蝉・蝉涼し・蝉取り・蝉の声

半翅目セミ科の総称。
オスは発音器で鳴くが、
メスは鳴かないので唖蝉という。

蝉時雨とはいっせいに鳴くセミの声が
降り注ぐように聞こえること。

朝夕の鳴く蝉の声は涼しい趣があり、
蝉涼しという。

夏の季語。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

<金子兜太と行く吟行 in 湯田中(長野)>

兜太先生との吟行句会。

高崎兜太句会のメンバーによる16、7人の

少人数の句会。


兜太先生は毎年避暑に、

湯田中(長野)へ行かれ、

 

一茶ゆかりの宿・湯本にお泊り。

そこに高崎兜太句会のメンバーが合流して、

1泊2日で、2回の句会。



2008年と2010年の2回ありました。


もう十数年前になるのですね・・・

今日、立秋をすぎて、初めて空は<秋>。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夏水仙、出会いました♪

 

この炎天にあわいピンクの花花。

 

近くのお庭に、

 

4,5本づつ群れて、

 

あちらこちらに咲いて。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

茎がすっと伸び、葉はありません。

 

調べたところ、

 

花の前、葉は春に生え、枯れてしまうとか。

 

 

 

夏水仙、ちょっと彼岸花・キツネノカミソリに似ているな、

 

と思ったら、

 

ヒガンバナ科 ヒガンバナ属 の多年草とか。 

 

和名の夏水仙は、葉がスイセンに似ていて、

 

花が夏に咲くことから名づけられた由。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

炎帝の贄なるわれの立ち泳ぐ          掌

 

 

 

 

 

 

 

 

◆炎帝は、夏をつかさどる神

 

夏の季語。

 

 

立冬を過ぎましたがこの炎暑!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ピカソ(1881-1973)の「ゲルニカ」、

その「ゲルニカ タピストリー」に会いに行ってきました!



なんと<群馬県立美術館蔵>!

驚きました!!

世界にたった3点あるだけ。

有名なのは国連の安保理。

その3番目のバージョンがこの美術館に。

油絵は1937年制作。


《ゲルニカ・タピスリー Guernica Tapestry》の

その圧倒的な迫力。

1983制作、

モノトーン、

素材はウールと木綿。

縦 328×横 680.cm の巨大画面。

歯をむき出し、息荒くいななく馬、

ひとの目をもつ牛、

ちぎれた腕、倒れた兵士は折れたナイフを握ったまま、

ありえない方向にひらかれた指、

死んだ子供を抱き、泣き叫ぶ女、

阿鼻叫喚が生々しく聞えてくる。

しばらく釘づけになり動けない。

 

 

現在ただいま、

 

戦火に炙られる人間のいるこの世界・・・

 

 

世界にたった3点のタピストリーがなぜ群馬に?ですが

 

こちらを、どうぞ。

 

 

 

ピカソ「ゲルニカ タピスリー」

 

   (群馬県立近代美術館ホームページより)

 

 

20世紀の巨匠パブロ・ピカソ(1881-1973)は、

その生涯に膨大な数の作品を残しました。

なかでも彼の生きた20世紀の歴史とともに振り返られる傑作の一つが

《ゲルニカ》(1937年 油彩・カンヴァス 349.3×776.6cm 

マドリード、プラド美術館蔵、レイナ・ソフィア芸術センター寄託)です。


1937年、ナチス・ドイツは、前年に内戦が始まっていたスペインにおいて、

フランコ将軍が率いる反乱軍「国民戦線」を支援するため、

スペインの古都ゲルニカを無差別爆撃しました。

多くの市民が犠牲となった祖国の悲劇に強い衝撃を受けたピカソは、

わずか1ヶ月という短い時間で巨大なカンヴァスに《ゲルニカ》を描き出しました。

ピカソ独特の強い表現力によって描かれた、牡牛や馬、鳩などの動物たちや、

地面に倒れる兵士、死んだ子供を手に悲痛な顔をした母の姿。

戦争を引き起こす人間の暴力性と、

一方で同じ人間がその犠牲を強いられるという戦争の不条理を告発しています。


当館には、《ゲルニカ》とほぼ同寸大の

タピスリー(つづれ織り)が所蔵されています。

1983年に制作された第3作目にあたり、

色糸はピカソの指示にもとづき、

フランス・オービュッソンの染色師ピエール・シドラにより染められ、

灰茶色を主とした色調になっています。


《ゲルニカ》は、制作直後に開催された

パリ万国博覧会でスペイン館の壁面を飾った後、

第二次世界大戦勃発直前の1942年まで、

反ファシズム運動の象徴として世界各国を巡回します。

しかしながら「国民戦線」が政権を掌握していたスペインに戻ることはならず、

そのままニューヨーク近代美術館に寄託されます。

 

ようやく祖国への帰還を果たしたのはピカソの死後、1981年のことでした。

《ゲルニカ》は、完成された後にこの作品がたどった歴史そのものが物語るように、

いまなお平和へのメッセージを見る人に強く伝えてくれます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あの名作「ひまわり」が帰ってきました!

 

1970年制作、もう50年になります。

 

あの見渡す限り、どこまでも、どこまでもひまわり畑。

 

そのひまわりの下にはたくさんの、

 

たくさんの数えきれない人が眠って・・・

 

 

このひまわり畑のシーン、

 

帰らない夫の新たな家を訪ねあてるシーン、など

 

記憶からよみがえって。

 

随所にあのマンシーニの切ないメロディーが流れます。

 

ソフィア・ローレンの存在感のすごいこと。

 

ラストシーンのあの苦さ、哀切さ。

 

 

また、この時期に観ることができたことが、なによりのこと!

 

 

 

■ 劇場公開:2023年

■ 製作年:1970年

■ 製作国:イタリア

■ 時間:107分

 

■ 監督:ヴィットリオ・デ・シーカ

 

■ 出演:ソフィア・ローレン

 

マルチェロ・マストロヤンニ

 

リュドミラ・サベーリエワ

 

 

■予告編

 

『ひまわり 50周年HDレストア版』予告編 - YouTube

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

川野芽生『無垢なる花たちのためのユートピア』東京創元社 2022年刊

 

 

詩はあなたを花にたぐへて摘みにくる

 

            野を這ふはくらき洛陽の指      川野芽生  

 

 

歌集『Lilith』の短歌。

 

その歌人による小説『無垢なる花たちのためのユートピア』には

 

六篇の短編がおさめられています。

 

 この小説集の紹介ではこのように

 

「純粋無垢な少年たちとその指導者を乗せ、天空をゆく船。

 

最も楽園に近いはずの船上で起きた悲劇と、

 

明らかになる真実とは(「無垢なる花たちのためのユートピア」)。

 

 

「人間が人形へと変化してしまう病が流行った村で、

 

ひとり人間のままの姿で救出された少女は、

 

司祭のもとで手厚く看病される。

 

しかし怪我が癒え、うつくしさを取り戻した少女は

 

限りなく人形に近づいているようで......(「人形街」)。」

 

 

他に

 

 

「白昼夢通信」

 

「最果ての実り」

 

「いつか明ける夜を」

 

「卒業の終わり」

 

 

どの小説も写実的であったり、

 

リアリズムではない設定で、

 

一見、ファンタスティックなようですが、

 

現実を、その偽善や覆い隠したものを

 

全面に描き出して、とても鋭利。

 

そのデストピアを記すことばは

 

透明度の高い水晶のよう、

 

月の雫が凝ったかのよう。

 

不思議な読後感へいざなわれる小説たち。

 

 

川野芽生は言う

 

「わたしたちの認識は言葉でできている。(略)

 

言葉によって世界を作り変えることもできるはずである。

 

<現実>の遺伝子を組み替える言葉、

 

それが幻想だとわたしは考えている」と。

 

 

装幀:柳川貴代

 

装画:山田 緑

 

 

 

◆川野芽生プロフィール

 

1991年神奈川県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科在籍中。

2017年、「海神虜囚抄」(間際眠子名義)で

第3回創元ファンタジイ新人賞の最終候補に選出される。

2018年、「Lilith」30首で第29回歌壇賞を受賞し、

2020年に第一歌集『Lilith』(書肆侃侃房)を上梓。

同書は2021年に第65回現代歌人協会賞を受賞。2022年、

短篇集『無垢なる花たちのためのユートピア』(東京創元社)