秋の深まりを感じるこの頃、
街路樹の花水木の赤い実がたわわ。
青い、青い、高い空に
映えて♪
花水木の実がこぼれんばかり。
そして葉もすっかり、紅葉して♪
あの山田詠美の
ことだまを、たましいをたどる自伝小説。
そこには
「初めて「売文」を試みた文学少女時代、
挫折を噛み締めた学生漫画家時代、
高揚とどん底の新宿・六本木時代、
作家デビュー前夜の横田基地時代、
誹謗中傷に傷ついたデビュー後、
直木賞受賞、
敬愛する人々との出会い、結婚と離婚、そして......」。
時間をかけ、その積み重ねられた記憶は
言葉へ、小説へと昇華してゆく。
こうしてひとは小説家になってゆくのか・・・
「小説家という生き物」を自身で解剖、解析してゆく。
<私は、この自伝めいた話を書き進めながら、
自分の「根」と「葉」にさまざまな影響を及ぼした
言霊の正体を探っていこうと思う。>と、山田詠美。
年来の友人と食事のスケジュールを話していて、
詠美「あっ、その日は、ダメ。芥川賞の日だから」
友人「今度はどう、取れそうなの?」
詠美「違うよッ、審査員なんだよ」
友人「ええッ!?」
「なんてチャーミングな!」と思わず
身を乗り出すような
敬愛の宇野千代先生のエピソードなどなど、
まさに<小説家の魂の航海>!
伊豫田晃一個展、
「Visionaire ──眼差しの先」
気鋭の伊豫田晃一さんの個展、始まっています。
<Visionaire ヴィジオネール>は幻視者。
幻視者のまなざしの先、とは。
精緻な写実による幻想の絵画♪
伊豫田晃一 個展
会期:2023年10月26日(木)〜11月19日(日)
12:00〜20:00 店休日・月曜日
会場:恵比寿 NADiff Gallery(書店ナディッフアパート店内)
〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿1-18-4 NADiff A/P/A/R/T 1F
いよいよ明日、
萩原朔太郎賞 贈呈式・記念イベントが催されます。
贈呈式:10月28日(土)13時30分~2時
選評を詩人の日和聡子さん、
受賞者・杉本真維子さんの受賞挨拶。
受賞記念イベントは
杉本真維子記念講演 「運命のひと 萩原朔太郎」。
この贈呈式、記念講演の様子は
前橋文学館公式youtubeで配信されます♪
詳しくは前橋文学館ホームページをご覧ください。
第31回萩原朔太郎賞贈呈式を開催します|前橋文学館 (maebashibungakukan.jp)
会場:前橋文学館3階ホール 定員
沢木耕太郎『天路の旅人』2022年 新潮社刊
壮絶なその旅、
その西川一三(にしかわ かずみ 1918-2008)を描き出す。
「第二次大戦末期、敵国の中国大陸の奥深くまで
「密偵」として潜入した若者・西川一三。
敗戦後もラマ僧に扮したまま、幾度も死線をさまよいながらも、
未知なる世界への歩みを止められなかった。」と帯にある。
沢木耕太郎は<その果てしない旅と人生を、
彼の著作と一年間の徹底的なインタビューをもとに>
まさに言葉により<旅>を彫琢してゆく。
西川一三著『秘境 西域八年の潜行』中公文庫
その旅の全貌は見返しにある地図に克明に記され、
あまりの広大さに圧倒される!
西川の新しい土地への衝動といえる熱情、
なんども死線をくぐり、
困難を乗り越える喜びが、
まっすぐに突き刺さる。
奇しくも西川氏が旅立った2月7日は
チベット暦の元旦。
ノンフィクションはほとんど読まないのですが、
この『天路の旅人』、圧巻!