書:小熊廣美
ひとひとり蟲となる東都晩秋 掌
「ジョコンダ」4幕 ネトレプコ(画像はサン・カルロ劇場のネットからお借りしました)
サン・カルロ劇場 歌劇「ジョコンダ」(ポンキエッリ作曲)。
舞台は陰謀渦巻くベネチア。
ヴェルディと同時代の作曲家の美しいオペラ、
キャストの歌手、豪華です!
アンナ・ネトレプコ(ジョコンダ)
ヨナス・カウフマン(エンツォ)
リュドヴィク・テジエ(バルナバ)
エヴ・モー・ユボー(ラウラ)ほか
アリアなどは知っていても、
オペラ「ジョコンダ」を全幕観ることは
あまりなかったので、貴重な映像(NHK BS)。
演出は音楽に沿った、しごく穏当な舞台。
4幕のネトレプコのジョコンダは
歌唱と演技のドラマティックなこと。
カウフマンの声、重く陰影のあること。
邪なリュドヴィク・テジエのバルナバが印象深い。
指揮:ピンカス・スタインバーグ
管弦楽:サン・カルロ劇場管弦楽団
演出:ロマン・ジルベール
バレエ:サン・カルロ劇場バレエ団。
兜太先生90歳♪ (高崎メトロポリタンホテルにて)
高崎兜太句会、2009年10月を発掘しました!?
◆こちら
今日は高崎兜太句会、3ヵ月ぶり。
兜太先生、この9月23日に90歳に。
顔の色艶もよく、口跡明瞭、
句会はいつものように快調にすすむ。
ここは自主運営の会。
9月がなかったので、兼題は「梅雨」。←時期外れ
各自兼題2句と自由句をまえもって提出。
3句選プラス問題句。
この問題句というのは句が「わからない・なんじゃこりゃ」から
「表現がどうも」、「だが気になる」、四句目、などなど。
今回はみごとに選がばらけた。
ジョーカーは内なる狂気梅実る 1(選んだ人1人)・問題句4
兜太は佳作に。
今回は入選句までで秀逸はなし。
梅雨の月膝直角に階降りる
梅雨寒のやさしいスープ届きます
青梅雨や鉤鼻擤んで管財人
紫陽花や雨読三日の膝がしら
ここでは全句に兜太の講評がある。
そのあとはお茶タイム。兜太節、さらに好調!
楸邨と草田男のことなど。
<楸邨宅へ皆々集まり、各々が勝手にしゃべり、
それを楸邨本人は煙草を喫して、いる。
楸邨はいるだけだが、
誰もがここでは「ほっとする」>とのこと。