「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ -320ページ目

「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。









  
 憎しみも沢の蛍も絵空ごと              掌











◆ 蛍・源氏蛍・平家蛍・姫蛍・初蛍・蛍火・雨蛍・草蛍

 蛍合戦・蛍狩・蛍見・蛍舟・蛍籠


ホタル科の昆虫の総称。

水辺の草むらに多く、

腹端に発光器を持ち夜間に光り、

雌雄が呼び交わす。

多くの雌雄が乱れ飛ぶさまを、蛍合戦という。


夏の季語。





朔太郎をうたう




17日(日)に催したリサイタル「萩原朔太郎をうたう」、

東京から写真家・小松健一さんが駆けつけて、

演奏会の<雰囲気がわかるよう>と撮影してくださる。

こちらに。


http://www.kenichikomatsu.com/2016/07/no938.html



『月に吠える』初版本(復刻)による詩の朗読

朗読



休憩の展示コーナー(ちょっと反射しています)

『月に吠える』『青猫』『定本 青猫』、

短冊と原稿を展示し、復刻版ですので

手にとって見ていただきました。


展示



Ⅱでは「萩原朔太郎をめぐって」

三好達治、山村暮鳥をとりあげて。


 木兎




◆小松健一オフィシャルサイト
(7月19日のブログにたくさん演奏会の画像が公開されて)
  http://www.kenichikomatsu.com/blog/

























国芳 蛍

          国芳「四代目市川小団次の於岩ぼうこん」
              飛び交う蛍




蛍・・・なかなか実際に見ることができないな。

と思っていましたが、

長時間露光での写真を

見つけました。

  こちらのサイト
    http://sakainaoki.blogspot.jp/2016/07/blog-post_10.html






































  ぼうぼうと虚無を喰みます麦の秋           掌






























  
 素手でつかめ言の葉数々麦の秋           掌












◆ 麦の秋・麦秋(ばくしゅう・むぎあき)

麦の取り入れどき。

麦が一面に金色に実り、

きらきらと輝くさまは、

まさに黄熟の秋というにふさわしい。


夏の季語。















兜太




7月の高崎兜太句会の日。

兜太先生をはじめ、ずらりと席に着いていて、

まさにはじまるところ。

ええっ、時計を見ても15分前。


三句選&問題句を一句。

兼題は「麦秋」

最高点六点の句から合評をはじめる。

 
  饐えし飯洗いし母よ麦の秋

評:ある時代の、ある年代にことに感慨・共感がある句では。
  
  作者の母親への想いもしみじみ感じられる。

兜太評:なんでもないことを書いたフツーの句。
     
    なぜ点が入るか、わからない。
     
    「饐えし飯」、体験があるかどうか、

    やや情でとらえ過ぎ。と佳作に。


   
  筒抜けのだんべだんべや麦の秋


兜太:前句よりよい。実感がある。
    
   麦秋だから、「だんべだんべ」の声も聞こえてくる。
    
   入選句となる。


  
   緑夜ですどこぞに耳を落としたような


評:「どこぞに耳を落としたような」の表現、面白い。
   
   緑夜のなかのしずけさを感じる。

   
   逆によく聞えるのでは?という意見も。

兜太:いや、このままとる。で入選句。

これはわたしの句。



ちなみに佳作・入選・秀逸という評価。

今回、秀逸はなし。

他の入選句はこちら。

  縁(よすが)なる鳥類図鑑麦の秋

  
  麦秋や母という自縛を解かん


  担当医初夏のおかわりできません



兜太先生の全句講評があり、

次の兼題「星月夜」を決めて、句会終了。




















猫、うたう




リサイタル「萩原朔太郎をうたう」、

無事に終えることができました。

ありがとうございました。


茨城のかたは一路、車を走らせて、

東京のカメラマン、川崎など遠方の方々も来てくださって!

お客様をはじめ、スタッフ、たくさんの方々の力で、

演奏会ができましたこと、

あらためて御礼申しあげます。





















朔太郎をうたう




いよいよ明後日になりました。

リサイタル「萩原朔太郎をうたう」のお知らせ。

2016年7月17日(日)14時開演

萩原朔太郎記念 前橋文学館で催します。


メゾソプラノ:山本 掌

   ピアノ:中島章恵


今回は前橋の詩人・萩原朔太郎を支柱にした

演奏会になります。

詩の朗読、そして歌へ、と考えております。




    < プログラム >

       Ⅰ

萩原朔太郎『月に吠える』より
 猫             牧野由多可 曲
 旅上            團伊玖磨  曲
 雲雀料理           〃
  
萩原朔太郎『定本 青猫』より
 仏陀 あるいは世界の謎 石渡日出夫 曲
 風船乗りの夢           〃


      Ⅱ 朔太郎をめぐって

ピアノ独奏 ソナチネ     ラヴェル

またある時は   三好達治 詩 中田喜直 曲
たあんき ぽーんき 山村暮鳥 詩   〃
木兎         三好達治 詩   〃




お時間があいましたら、
(どんなことをやるのかな、と思われたら)

お出かけくださいませ。

文学館でお待ちしています。


















利根川










                   いちげ
   霧を裂きゆく言の葉を一花とし               掌












◆利根川 この後姿は朔太郎とか。
  
  左ページに写真、
  右ページに俳句を置いた。

  個人誌「月球儀」4号に掲載。