ひと消えてのうぜんかずらの首あり 掌
凌霄花真夜に青煮るきのうかな 掌
◆ 凌霄花(のうぜんか)・のうぜんかずら・凌霄・凌霄の花
ノウゼンカズラ科の蔓性落葉木本、中国原産。
蔓が木などに巻きついて高く伸び、
枝先に橙赤色の大きな花をたくさんつける。
夏の季語。
吉増剛造・新刊をご紹介。
『我が詩的自伝』
詩人のやわらかい口調・声が聞こえてきそうな本。
この表紙、視線に刺しつらぬかれてしまいそう。
ブックデータではこのように。
「吉本隆明はかつて言いました。
『現在、日本に詩人と呼べる存在は3人しかいない。
田村隆一、谷川俊太郎、そして吉増剛造だ!』。
現代日本を代表する先鋭的な詩人として、
国際的に高い評価を受けている吉増剛造。
詩の朗読パフォーマンスの先駆者として海外で
「KAMIKAZE GOZO」とセンセーションを
巻き起こした若き日から、
パノラマカメラや多重露光を多用した写真表現、
オブジェ作品、映像作品の制作に至るまで、
他ジャンルと積極的に横断した多彩な
創作活動を展開しています。
詩人としては稀有なことですが、本年6月からは
東京の国立近代美術館で、その芸術活動を俯瞰する
大規模な「吉増剛造展」が開催される予定です。
戦時下に多感な幼年期を過ごした「非常時の子供」が、
その傷を抱いたまま詩人となるまで。
郷里の多摩川の冷たい水の底の記憶。]
進駐軍の「オンリーさん」と、
米国人牧師の「聖書」の言葉の響き。
戦後の混乱期の渋谷でのキャバレーバーテン生活と
関西への放浪。
詩壇へのデビュー。
アメリカ、ブラジルなど海外体験。
南島、北方など「辺境」への偏愛。
ジョナス・メカス、ジャン=リュック・ナンシー、中上健次など
内外の芸術家、哲学者、小説家たちとの交流。
本書は、一貫して「市井の人」として筆一本で歩んできた一人の詩人が、
自ら内面の軌跡を縦横無尽に語り尽くした驚きの「詩的自伝」です。
内容(「BOOK」データベースより)
雷が近くなってきたので、これで。
「声ノマ 全身詩人、吉増剛造展」を観た。
圧巻の展示。
しばらくは呆然とたたずむ。
精密にとられたノートの山、
声のメモというのか膨大なカセットテープ、
旅をした写真群、
この一角には萩原朔太郎撮影の写真・
ステレオ写真も展示されている。
Gozo cineはもとより、
美術家・若林奮から贈られた銅板を
鏨(たがね)とハンマーをつかって言葉を彫った作品、
これは巻物のように長いものも。
3・11の1年後から制作され始めた「怪物君」は圧倒的。
自身の詩、その後吉本隆明の微細な、
それこそ一字が一ミリあるかなきか文字がびっしりと書かれ、
そのうえに水彩。それが640枚。
1994年舞踏家・大野一雄との釧路湿原での
パフォーマンスの記録映画、などなど。
土曜日には吉増による詩の朗読や
トークなどのイヴェントが催されている。」
美術館のメッセージのなかにはこのように記される。
「声ノマ 全身詩人、吉増剛造展」は
挑発的な展覧会になるだろう。
というのも、いわゆる絵画や彫刻ではなく「詩」の展覧会になるからだ。
本展は「声」にフォーカスするという。
それは、書くだけでなく、語る(パフォーマンス)、
撮る(映像、写真)、そして旅することで
詩について思考する吉増剛造だからこそ可能な
再表象の手段と言えるかもしれない」と。
8月7日(日)まで
◆東京国立近代美術館 ホームページ
http://www.momat.go.jp/am/exhibition/yoshimasu-gozo/
◆ふらんす堂 2016年6月6日 ブログ
http://fragie.exblog.jp/25305466/
萩原朔美
萩原朔美館長によるリーディングシアター第2弾
清水邦夫「イエスタディ」。
リーディングとは戯曲を演技・美術などなく読むこと、
朗読劇ともいわれる。
テキストは清水邦夫のよる「イエスタディ」。
多摩美術大学の学生のために書きおろされた、とのこと。
出演は萩原朔美、中村ひろみ、林健樹、曽根千絵、
高橋幸良、亀井優、村山朋果、政瀧於莵。
ミス群馬
同じフロアの3階では「戦争を忘れない展」が開催されている。
新聞による紹介の記事をこちらに。
◆89年ぶりに特別帰国した「ミス群馬」
昭和2年、日米間の平和の架け橋として誕生した人形たち。
89年ぶりにアメリカから特別に里帰りした「ミス群馬」と、
日本で平和の輪を広げていった「青い目の人形」たちを中心に、
戦争という重く暗い時代を生きていた人々や
文学者の思いなど多様な戦争関連資料も展示。
8月21日(日)まで。
アンスリウム、
紅い花を思い浮かべませんか?
先日いただいたブーケには
ほとんどベージュといった色。
初めて見ました。
画像を探しても出ていなかったので、
紅とブラックの花の画像
(「ウキ、アンスリウムの育て方」より)を。
不機嫌な粧う少年雨蛍 掌
ひとがた め
水に触れ人形の眼球はほうたる 掌
それはそれ
閑話休題源氏も平家もほたるかな 掌







