うちの柿、
もうもう、たわわに実って♪
甘柿→渋柿に、
なぜなんでしょう・・・
例年は11月に実って、収穫。
ですが、今年はゆっくりですね。
もうこの頃は木に残ったまま熟した柿を
鳥さんたちが食べつくす時期。
来年かしら、ね。
高崎兜太句会の廊下にて
「高崎兜太句会」ブログに残っている最初、かも。
この高崎兜太句会は月に1度、高崎でおこなわれている自主講座。
20人から30人くらい。
兼題が2句と自由句を1句提出しておき、当日は選句をもちよる。
いいと思う句を3句選ぶ、これはどこの句会でもあり。
なかには天・地・人あるいは特選・並選などとする会もあるよう。
この句会がユニークなのは問題句というのを1句選ぶこと。
わからない句、解釈ができない、
興味をひかれるが書きかたに問題を感じる、などなどを取り出す。
これが面白い。
今日の兼題は「道、路、路」むろん季語ではない。
すでにメンバーは選をしてきているので披講からはじめる。
交代で係りを決めやっているので手際はよい。
終わるとすぐに点の集計。即、句の合評にはいる。
この句会ではこれがひとつのメイン。
句会形式で前半をおこない、
だいたいは高得点句(敬意を表してーー高点句に秀句なしby兜太)からはじめる。
なぜこの句をとったか、は順当なことだが、
なぜとらなかったか、を聞き、句を俎上にのせてゆく。
誰が作ったかは最後に発表なので忌憚なく言い合う。
高崎のメンバーはそれぞれ活発に意見をいいあう。
まちがった読みでもGO。
句の内容によっては真っ向から反対などがあって、白熱することも。
今日のでは問題句だけ6点の句。
変節はベンジョコウロギ苦苦苦苦苦
披講のひともこの苦苦・・・を発音するのがく、く、くるしそう。
ベンジョコオロギはかまどうま、オカマコウロギともいうらしい。
ま、変節が自分であっても、他であっても、
かるい自虐があり、それを苦苦・・・が笑い、
あるいは泣いているともとれる、と。
句での遊びかたがおもしろい、と。
後半はすべての句を兜太が講評。
たっぷり時間をかける場合もあり、
そこからどんどんほかに話しが発展することもあり、
お得意の猥雑なところにも変幻自在。
兜太節サクレツ!
先生のどのような<読み>であっても、
なによりもどの句に対してもあたたかい<まなざし>があること。
兜太師は日に2000句は選句すると聞いている。
それでなお俳句に対して<好き>だと
言い続けることができる、
そのお気持ちのありように頭がさがる。
師のあとに続かねば・・・。
最後に、兜太の選んだ佳作、秀逸があって、
その句の作者が名乗る。
さあ、ここからはさらに「お茶タイム」で盛り上がる!?
師は秩父人われわれ上州人。
山ひとつのところで気質がよく似ているとやら。
もうもう、にぎやか、にぎやか。
苦苦苦の句はわたし。
テノール笛田博昭、
その輝かしい<声>、
恵まれた容姿、
オペラの<華>のある歌手で、
日本やイタリアで大活躍♪。
(画像は聴きに行ったリサイタル2019年)
笛田さんの熱烈なファンでもある
聞書きの名手関容子さんのよる「名優たちの転機」
第一の転機はスポーツ漬けだった笛田少年、
パヴァロッティのオペラアリアに出会ったこと
まるで「雷にうたれたよう」だったと。
第2の転機は名古屋芸術大学の
師・中島基晴先生に指導をうけたこと。
声楽のレッスンをあまり受けたことが無かったのが、
2、3回のレッスンでハイCをだしていた!?
(これは驚異的なこと)
第3の転機は
イタリア留学でソプラノ:リナ ヴァスタの弟子になったこと。
たくさんの出会いやエピソードは
どうぞ「婦人公論」1月号をご覧ください。
◆笛田博昭
名古屋芸術大学音楽学部声楽科首席卒業、同大学院修了のテノール歌手。
第9回マダム・バタフライ世界コンクール(モルドヴァ大会)第1位、
第50回日伊声楽コンコルソ第1位及び五十嵐喜芳賞・歌曲賞を受賞している。
イザベル・ファウストの
モーツアルト ヴァイオリン協奏曲1、4、5番。
イル・ジャルディーノ・アルモニコ
指揮はジョヴァンニ・アントニーニ
12月14日(土) 高崎芸術劇場 音楽ホール
イザベル・ファウストのヴァイオリンは
ストラディヴァリウスの「スリーピング・ビューティ」。
弓はガット弦を張っている、とのこと。
(ガット弦というのは羊の腸をよじってまっすぐにしたもで、
音色が柔らかくて芳醇な響きのクラシカルなもの)。
イザベルのソロ・ヴァイオリンの演奏とオーケストラとの
なんとみごとな調和!
イザベルはソリストでありながら
トゥッティ部分もオケとともに演奏!?
ソロのパートになると
湧きあがるような華麗な<楽>を響かせて。
身体そのものが音であふれている、
いえ、音楽で身体ができていて、
それを降りこぼしているような・・・
聴いているとその愉しさが、ビンビンと伝わって、
ジョバンニ・アントニーニ指揮と
イル・ジャルディーノ・アルモニコ。
古楽のオーケストラというと「典雅」、というイメージ。
それが、このオーケストラは強靭で、
なんとアグレッシブなこと!
アントニーニのパッションみなぎる、
踊るような指揮。
こんな劇的なモーツァルト、聴いたことがない!
たぐいまれな<楽興の時>でした。
アンコールは2曲
モーツァルト/ディヴェルティメント 第3楽章
ハイドン/交響曲第44番 第4楽章
2012年12月、兜太句会&忘年会♪
今日の兼題は「島」二句と自由句。
さまざまな島からランゲルハンス島と内臓のことまで、
島の句稿はバラエティに富んでいる。
兜太先生、いつにまして顔はつやつや、
評も鋭い指摘が炸裂。
「う~ん、この句は凡だなあ」と言った
その直後の直しで一歩も二歩もぬきんでた句となる。
「わが恋に」とか「恋すてふ」など艶やかなことばが頻発。
「先生、若いなあ」と感心しきり。
入選の句
少年は島のかたちに灼けて去る
兜太:島の姿、少年のかたちがみえる。ロマンティック
秋草の軍艦島に誰もいない
兜太:「誰もいない」との関係で「夏草」としたい
島中が武器の記憶や花カンナ
兜太:省略がきいている
子に渡す靴の片方黄せきせい
兜太:出会い、人生を感じる
蜜月の母とわたしは銀木犀
兜太:イコールの「は」ではなく「の」としたい)
古地図に島一角獣は月を食み 掌
恒例の忘年会。
和やかな会からどんどん盛り上がり、
兜太先生の秩父音頭が飛び出す。
金子家は秩父音頭のお家元(?)で、
以前のあった野卑で猥雑な歌詞や振りを
お父上が今のかたちにされた。
海程の大会では先生の踊りも恒例となっている。
今日は前のバージョンの秩父音頭。
「他では歌ったことがないぞ」
きわめてレアもの!?
聞いてしまいました(笑)。
などなど、最後に三本締めで決め、
来年を約して、解散。
ウエバー作曲 オペラ「魔弾の射手」
ブレゲンツ音楽祭2024
ブレゲンツ音楽祭は真夏のボーデン湖で開催される。
今回のブレゲンツ版「魔弾の射手」は、オペラを大幅に改え、
全三幕を寸劇を入れ、セリフを変え、
音楽もリピートなどのカットで、
全体で約2時間の一幕形式に。
悪魔ザミエル(この方は役者)が狂言回しの形で登場し、物語をすすめる。
演出のシュテルツルは、
この巨大な湖上の野外フェスティバルにふさわしい、
観客が喜ぶようなスペクタクル、
エンターティメントのショーとして創っている。
湖上のステージに湖があって、登場人物は皆、
水の中にバシャバシャと入り、歌い演じて!?
その水中から、精霊だの、ゾンビだの、炎を吹く竜も現れる!
<音>は、野外ステージのため、拡声マイクが使われ、
スピーカーを通しているので、
オペラというよりミュージカルのよう。
<声>、
そのなかでアガーテのニコラ・ヒレブラントは
清楚な美貌のソプラノ、
カスパールのクリストフ・フィシェッサーの
深いバスが印象的。
アガーテ:ニコラ・ヒレブラント(ソプラノ)
マックス(営林署の書記官):マウロ・ペーター(テノール)
ザミエル(悪魔):モーリッツ・フォン・トロイエンフェルス
エンヒェン(アガーテ従妹):カタリーナ・ルックガーバー
カスパール(マックス同僚):クリストフ・フィシェッサー
キリアン(牛飼い):マクシミリアン・クルメン
クーノー(アガーテ父):フランツ・ハヴラタ
オットカール(領主):リヴィウ・ホーレンダー
隠者:アンドレアス・ヴォルフ
合唱:ブレゲンツ音楽祭合唱団、プラハ・フィルハーモニー合唱団
管弦楽:ウィーン交響楽団
指揮:エンリケ・マッツォーラ
収録:2024年7月12・17・19日
ボーデン湖上ステージ(オーストリア・ブレゲンツ)
