あらっ、水仙!
一、二輪、まあ、あちらにも。
けっこう、咲いています。
ほのかに香って♪
冬ですね。
◆和名の水仙という名は、中国での呼び名「水仙」を音読みしたもの。
中国の漢名「水仙」は、
「仙人は、天にあるを天仙、
地にあるを地仙、
水にあるを水仙」で、
水辺に育ち、仙人のように寿命が長く、
清らかなという意味から名付けられた、とか。
別名に雪中花、雅客。
(フリー画像からお借りしました)
川上弘美『恋ははかない、あるいは、プールの底のステーキ』
講談社 2023年刊
川上弘美のことばはとても魅力的。
ふわふわっとして柔軟。
あわあわとしているけれど、
ときには硬質なものに変化したり、
つかみきれない清冽さがあって・・・
「恋ははかない、あるいは、プールの底のステーキ」
このタイトルひとつでも「ええッ」!?
で、このプールは「腎臓のかたち」と形容される♪
17の章からなる小説はこのように紹介されて
<小説家のわたし、離婚と手術を経たアン、そして作詞家のカズ。
カリフォルニアのアパートメンツで子ども時代を過ごした友人たちは、
半世紀ほどの後、東京で再会した。
積み重なった時間、経験、恋の思い出。
それぞれの人生が、あらたに交わり、移ろっていく。>
そのたましいと魂が近寄ったときに
栃木にいろいろ雨のたましいもいたり
安倍完市の句がひかれるのも心憎い。
「現在(いま)を編集するー月刊「新潮」創刊120周年記念展」
文芸誌「新潮」1904年に創刊。
おりしも日露戦争、
そこから関東大震災、第二次世界大戦を除き、
刊行されつづけ、世界最多。
「新潮」、1Fの床から天井までびっしりと並び、
さらに2Fの会場を埋め尽くす。
展示室入口には巨大な「新潮」の目次、
天井から幾重にも白いカーテン。
そのカーテンに創刊から現在までの出来事を記した年表!
なにしろバックナンバーの数が膨大で圧倒され、
その表紙を加山又造、林武などなどが飾る。
この展示に寄せられた「新潮」ゆかりの作家たちからのメッセージ、
「新潮」7大事件、
作家が自作を語る音声なども。
「新潮」創刊120周年を記念し、
展示室を1冊の本にみたてた展示は圧巻!
~2025年1月26日(日)まで。
高崎兜太句会2016年11月。
兜太先生、グレーの明るい感じのチェックのジャケット。
「それ素敵ですね」と言うと、
「そうか、そういうのは全然わかんないんだ」とのこと。
今回の兼題「星月夜(ほしづきよ・ほしづくよ)」二句と
自由句を一句。
並選三句と、問題句一句を選ぶ。
四点で最高点で、三点句が多数。
負けん気が背中ににじむ星月夜
合評は好意的な評。
兜太評:まあ、「背中ににじむ」はふつうの感受だ。
「星月夜」、飛躍が必要。
夕顔の実と寝ころんでいるプライド
兜太評:器用な句。
漠然としている。感覚をしぼる。
どういう「プライド」か。「夕顔の実」は他のもの。
あなうたてあやしうらめしかまつかや
問題作ばかりの四点句。
披講のひと「読めません」と披講はなし(!?)。
表記が平仮名ばかりで、どこで切れるか「はて?」
兜太評:「かまつか(葉鶏頭)」からの体感か。
「あなうたて」「あやし」「うらめし」と感じたのか、
よくわからない句。
兜太先生、エネルギッシュに全句講評へ。
「これは説明だな」「この句は手の内がみえている」
「報告にとどまる」「フツーの句」「韻文になっていない」
ほぼすべての「星月夜」に、
季語がかわる、飛躍させる、
付き過ぎ、働かない、とメッタ斬り。
句の評価として、秀逸、入選、佳作なのだが、
今回はすべての句が全滅。
高崎兜太句会でも初めてのこと。
兜太先生「この『星月夜』を兼題にしたのがいけない。
<罪はわれにあり>だなぁ。
新鮮な季語を出さなければいけない。
季語を創らなければいけない」とも。
次の兼題を決めて終了。