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「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

 

 

 

 

 

書:小熊廣美

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

怒濤までミモザあふれて夜となりぬ          掌

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

東方の青き漏刻花ミモザ             掌

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

()右手に虚無左手に傷痕花ミモザ          掌

 

(めて)       (ゆんで)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

花ミモザあやまちのごと虚無に棲む          掌

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミモザ



ミモザには二つある。


学名でいうミモザはオジギソウ(ネムリグサ)の花、


ここでいうミモザは学名ギンヨウアカシア。

オーストラリア原産の常緑高木。


早春に黄金色の球状の花が穂状に群がって咲き、


香りが高い。



春の季語。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「日本の工芸 自然を愛でる」展を

東京近代美術館工芸館で観る。



日本の工芸、その高度な技巧によってつくられた

名品120点が展示されている。


杉浦康益(陶)の「陶の博物誌 牡丹」、

最初に直径80センチ以上ありそうな牡丹に魅かれる。

その美しさ、その存在感、ただならぬものがあって。

館の方にうかがったところ、花びらを一枚一枚焼き、

組み合わせ、低温で焼成するとのこと。

「落花」は150もの椿があり、

白と灰の陰影のなかに、

黒釉の椿が二輪。

黒漆のような花弁にに蘂の金が映える。

漆、彫金、ガラス、染など逸品がずらりと並ぶ。


この館のあちこちにある椅子も

バタフライチェアや黒田辰秋などの作品。

座ってもいいのがうれしい。

  2月18日(日)まで。


◆工芸館ホームページ (作品はこちらから、どうぞ)
   http://www.momat.go.jp/cg/exhibition/shizen_2017/

 

 

 

 

 

東京近代美術館工芸館

 

 



日本では、自然の移ろいゆく情景や風光の美しさに育まれた

特有の自然観をうかがわせる多様な工芸が、

暮らしを彩り日々の生活環境を装っています。

無釉や単色の陶磁と色絵、染めと織り、漆塗りと蒔絵、

金属の鋳込みと彫金、また天然の特質を活かす木竹など、

素材を駆使して優れたわざを開発してきました。

そうすることで自然にある美を感じとりかたちとして描写しています。

いうなら日本の工芸は、自然を愛でることを主要な表題とし、

時代に即した固有の表現芸術として発展してきました。

厳しくも豊かな自然のなかで生きる私たちの生命観を

反映したものでもあり、その文化は美しい日本の伝統を表しています。

 
板谷波山(陶)、森口華弘(染)、赤塚自得と髙橋節郎、室瀬和美(漆)、

海野清(彫金)は自然の事象を自らの表現で描きました。

十二代三輪休雪や杉浦康益(陶)、藤田喬平(ガラス)、

増村紀一郎(漆)は自然の形象の内に自らの創意を表しました。

鈴木治と宮永東山(陶)、古伏脇司(漆)、田辺陽太(竹)は

自然の事象から感受した心情をオブジェとし、

そして角偉三郎(漆)、氷見晃堂と須田賢司(木)、

藤沼昇(竹)は素材そのものの美と詩情とを結びつけて

造形を追及しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オペラ「松風」のアフタートークが

17日(土)の公演後の高揚した場内で、

細川俊夫さん、サシャ・ヴァルツさんのトークがあった。

司会は細川俊夫『細川俊夫 音楽を語る』の訳者の柿木伸之さん。


細川さんよりオペラ「松風」について、

「松風」作品の共同制作者のヴァルツさんから

直接話しを聞けた貴重な機会。




◆細川俊夫 インタビュー 
 http://www.nntt.jac.go.jp/opera/news/detail/6_011852.html

 




歌い手がダンサーと同じように身体表現をしていることについて、

ヴァルツさん「歌い手用のエクササイズがあるわけでなく、

ダンサーと一緒に訓練をしている」とのこと。

「最初から動くことを受け入れる歌手にしていますが(笑)」

「ダンスは水平方向での動きですが、

垂直方向を取り入れることで、表現がひろがりをもつ」とも。




◆ヴァルツ 
   http://www.nntt.jac.go.jp/opera/news/detail/6_011858.html

 

 

 

 

 

 

 





◆能「松風」とオペラ「松風」  「松風」をめぐって
   http://www.nntt.jac.go.jp/opera/news/detail/6_011754.html

 




こちらも、どうぞ。



●「松風」予告動画
 https://www.youtube.com/watch?v=rPmCaWV3Qxk

 



●舞台写真(新国立劇場)

 http://www.nntt.jac.go.jp/enjoy/record/detail/37_011937.html

 

 


●塩田千春 (美術)
http://www.nntt.jac.go.jp/opera/news/detail/6_011812.html

 



●オペラ「松風」についての記事
 http://www.schottjapan.com/news/2017/171201_182819.html

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ついにオペラ「松風」、

日本初演を初日(16日)に観る。


能「松風」を基にして、

細川俊夫作曲による第三作めのオペラ。

イルカ・ザイフェルトによるドイツ語のテキスト。

2011年5月、

ベルギーのモネ劇場での世界初演をはじめ、

世界各地での50回以上の上演されている。

歌い手は四人、ダンサーと

ヴォーカルアンサンブル。

上演時間90分。


波の音、

風(ヴォーカルアンサンブルによる息の音)が吹き渡る。


松風(ソプラノ)イルゼ・エーレンス、

村雨(メゾソプラノ)シャルロッテ・ヘッレカント

の二人の姉妹は

黒い蜘蛛の巣のような糸が張り巡らされ、

そこを降りて登場する。

じつに印象的で、照明とあいまって、ゆめまぼろしのよう。

塩田千春とピア・マイヤー=シュリーヴァーによる美術。


能の橋掛かりが彼岸から此岸への<橋>であるように

このオペラでは黒い糸がその<橋>であるか。

宙吊りの斜めに傾いだ体勢で、

歌う無調音楽の

 

二重唱の美しいこと。


松(行平・男)と風(女)の纏いつく狂乱(エクスタシー)、

その狂おしい想いが水の炎となって沸きあがる。

能管あるいは横笛のようなフルートが切り立つ。

その直後、ばらばらと落ちてくる巨大な松葉は

世界そのものの崩壊でもあるか。


霊は有漏路から無漏路へ。

夢幻の一夜の明けた浜には

波の音、

風があるばかり。




このオペラでは歌い手も話し、ダンサーのように動き、踊る。

能が語り、謡い、舞うように。

細川の精密にして、静寂をたたえた音楽、

サシャ・ヴァルツの演出・振付による身体表現。


松風と村雨はふたりでひとり。

陰、陽、男、女、生、死、

ひとの内奥にある、

見えないものを可視化した

美意識の凝縮されたかつてない舞台作品を観た。



◆オペラ「松風」

細川俊夫&サシャ・ヴァルツ


松風:イルゼ・エーレンス

村雨:シャルロッテ・ヘッレカント

旅の僧:グリゴリー・シュカルパ

須磨の浦人:萩原 潤




ダンス:サシャ・ヴァルツ&ゲスツ

ヴォーカル・アンサンブル:新国立劇場合唱団


指揮:デヴィッド・ロバート・コールマン

演出・振付:サシャ・ヴァルツ

管弦楽:東京交響楽団


美術:塩田千春、
    ピア・マイヤー=シュリーヴァー

衣装:クリスティーネ・ビクレル

照明:マルティン・ハウク

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 












 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

山河魂魄あわゆきのねむり眠らん        掌

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

淡雪(あわゆき)・泡雪(あわゆき)・春雪(しゅんせつ)

 

 春の雪・牡丹雪・綿雪・春吹雪



春の雪は解けやすく、積もるまもなく消えてしまう。


まれに大雪がある。



春の季語。

 

 

1月に降った雪、日陰にまだ消え残って。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「小松健一 烏里烏沙作品展 彜人ー中国大陸の山岳民族」

写真展のご案内です。

 


写真家・小松健一さんが20年にわたって取材を続けた

中国の山岳民族の彜族(いぞく)の写真を

その彜(い)族出身の写真家・烏里烏沙(ウリウサ)さんとの

企画展がこの2月21日(水)~3月5日まで、

新宿のリコーイメージングスクエア新宿で催されます。

 

 

 

 

 

 

 

(小松健一 公式サイトより)

 




四川省、雲南省、貴州省の彜族。

「その中から精選した60点を展示する。

全倍サイズ10点、大全紙サイズ50点だ。

烏里君は自らの民族の視点から、

僕は異邦人としての視点で迫った」と小松さん。


◆小松健一公式サイト
   http://www.kenichikomatsu.com/2018/01/no1095.html


お時間があいましたら、お出かけください。