芍薬、咲き始めました!
近くのお庭に大輪の花が、みごとです。
そうピンクというより、
うす紅色でしょうか。
蕾もあるので、これからも楽しみ♪
第53回 朔太郎忌
前橋市民文化会館
ホールは満員のお客さま。
「表現は教えられるのか?
表現者にとって<師>とはどのような存在なのか」
今回のテーマはこれ。
第1部は池澤夏樹さんの講演「表現者と師」
池澤さんはもの静かなたたずまいの方で、
やわらかな語り口に耳をかたむけて。
第2部はリーディングシアター
「師よ」~誰があなたの孤独を嘆くのか~
奥田暎二:三好達治
三上博史:萩原朔太郎
萩谷朔美:北原白秋
柳沢美千代:萩原ケイ ほか
脚本・演出:生方保光
衣装をつけ、演技をし、
ステージには美術、照明がはいり、
まさにリーディングシアター。
三上博史さんの朗読の朔太郎の詩、
ことばがしみ入ってくる・・・
奥田暎二さんによる三好達治の
朔太郎追悼の詩「師よ」が響いて。

ネトレプコ、の歌うレオノーラ、
壮絶なドラマティコのソプラノが劇場に響きます。
1幕の男装、隠者とっている4幕、
地味な衣装ですが、華があります♪
ちょっとヴィブラート強くなった、と感じますが、
その声、その歌唱、その演技は
役の人間をくっきりと造型しています。
プレチオシルラのベルジャンスカヤ、
「ラタプラン」の射るようなまなざしで歌い切り、
合唱ともに凄い迫力。
アルヴァーロのジェイド、テノールがよく伸びて印象深い。
ネトレプコ相手役として渡り合っていました。
カルロのテジエは高めのバリトン。
修道院長のヴィノグラードフの深々とした声。
演出はレオ・ムスカート
ストーリーの読み替えはなくて、
4幕を時代別の戦時下の設定にしている、とか。
オペラでは18世紀の戦時中。
血が流れたり、銃をかまえた兵隊たちなど
実にリアルで、胸がつまります。
美術も全体に灰色、各場は回り舞台で。
なんといっても指揮シャイーの音楽の推進力がすごい!
序曲からぐいぐいと惹きこまれ、
緊張感に満ちたヴェルディの音楽があふれています。
オペラのなかでは歌手を活かして♪
<出演>
・レオノーラ:アンナ・ネトレプコ
・ドン・カルロ:ルドヴィク・テジエ
・ドン・アルヴァーロ:ブライアン・ジェイド
・カラトラーヴァ侯爵:ファブリツィオ・ベッジ
・プレチオシルラ:ヴァシリーサ・ベルジャンスカヤ
・修道院長:アレクサンドル・ヴィノグラードフ
・フラ・メリトーネ:マルコ・フィリッポ・ロマーノ
<合唱> ミラノ・スカラ座合唱団
<管弦楽> ミラノ・スカラ座管弦楽団
<指揮> リッカルド・シャイー
<演出> レオ・ムスカート
収録:2024年12月7日 ミラノ・スカラ座(イタリア)