平野啓一郎『私とは何か 「個人」から「分人」へ』
講談社現代新書 2012年
平野による「分人(ぶんじん)とは何か? 人間の基本単位を考え直す」。
個人・individualから分人・dividualへ。
「たった一つの本当の自分など存在しない。
対人ごとに見せる複数の顔が、
すべて本当の自分である」
それを分人とし、
「<私>という人間は対人関係ごとの分人によって構成されている」と。
この分人という新しい言葉・概念は、
まさに発見ではないでしょうか。