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「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夕ひぐらしわが沈黙を切り絶つ            掌

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆蜩・かなかな



セミ科の昆虫。


早朝、夕方にカナカナと鳴く。



秋の季語。

 

 

この暑さですが、

 

蝉はみんみんやジージーに、

 

つくつくぼうしやかなかなの鳴き声も。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

野口武久編 『萩原朔太郎撮影写真 完全版』


  表紙写真は大森付近 

左:萩原葉子(長女) 中:萩原明子(次女)
 

 

 

 

 

萩原朔太郎の撮影写真をすべてを掲載した

完全版の写真集が刊行されました。

 『萩原朔太郎撮影写真』野口武久編

2009年(平成21年)のこと。



朔太郎の写真はすでに新潮社から

『のすたるぢあ』(1994年)が刊行されています。


この著は朔太郎研究家の野口武久氏のまさに労作。

氏が朔太郎撮影全写真を長年探し求め、

さらにその撮影地を調査し、編集された著作。



「ガラス乾版」や「立体写真」は

 

初めて公開された、とか。


さらに朔太郎が鎌倉に暮らした時代の

「フィルムネガ」まで掲載されている、完全版です。


「自分の心の郷愁(ノスタルジヂア)が写したいのだ」

 

という朔太郎。



朔太郎の心象風景ともいえる写真集です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「カメラマン萩原朔太郎は何をみたか」と

萩原朔美さんの読み解く「朔太郎撮影写真」を

昨日のブログにアップしました。



その朔太郎自身は写真をどうとらえていたか、

昭和14年アサヒカメラに

 

「僕の写真機」を発表しています。

こちらです。

       

 

 僕の写真機
                        萩原朔太郎

 僕が写真機を持ってゐるのは、

 

記録寫眞のメモリイを作る為でもなく、

また所謂藝術寫眞を寫す爲でもない。

 

一言にして盡せば、

僕はその器械の光學的な作用をかりて、

自然の風物の中に反映されてる、

 

自分の心の郷愁が寫したいのだ。

僕の心の中には、昔から一種の郷愁が巣を食ってる。

それは俳句の所謂「侘びしをり」のようなものでもあるし、

幼い日に聽いた母の子守唄のやうでもあるし、

ロマンチックな思慕でもあるし、

もっとやるせない心の哀切な歌でもある。


 僕はそのカメラを手にして、町や田舎の様々な景色を寫した。

ある高原地方では、秋草を前景にして、

 

遠く噴煙してゐる山を寫した。

ある山間の田舎町では、洋品店の軒にさがった、

紅白だんだらの蝙蝠傘を前景にして、

人通りのない晝の寂しい街路を寫した。

それを箱に入れて覗いて見ると、

旅に見た通りの景色が立體になって、

さながら浮き上がって見えるのである。



此所で「實景のやうに」と言いたいが、

わざとそう言はないのは、

 

ステレオのパノラマライクが、

實景とは少し違って、不思議に幻想的であるからである。

此所では前景と後景との距離がパノラマにおける

實物と絵畫のように、錯覺めいた空間表象を感じさせる。

その爲前景の秋草や蝙蝠傘が、

 

強く印象的に迫ってきて、

後景が一層遠く後退し、

 

長い時間の持續している夢の中で、

不動に静寂してゐるやうに思はれるのである。

そしてこの幻想的な印象にも勝って物侘しく、

ロマンチックに、心の郷愁をそそることは言ふまでもない。


 僕の心のノスタルヂアは、第三次元の空間からのみ、

幻想的に構成されるからである。


  『アサヒ・カメラ』昭和十四年十月号より

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

萩原朔太郎、写真にもエネルギーをそそいでいました。

写真の撮影さらに当時先端の「立体写真」も

ずいぶん残しています。

そのカメラマン朔太郎を、朔太郎の写真を

孫の映像作家でもある萩原朔美さんが

読み解く講座がかつて

前橋文学館で催されました。

2011年でしたが、いまでも印象深くて、

もういちど掲載いたします。




 

 

朔太郎撮影 

影を額縁のように使った写真 
 

前橋公園(このアーチちょっと角度は変わりましたが健在)

 

 

 


「カメラマン萩原朔太郎は何を見たか」


萩原朔美が語る、祖父・朔太郎の撮影写真



萩原朔太郎記念 前橋文学館のアートステージの催し、
今回が百回目となる。

映像作家でもある孫の朔美さんによる

 

朔太郎の写真を読み解く。


朔美さんは近年ますます朔太郎に似てきた、ような。

 

 



朔太郎はマンドリンでは楽団を組織し、


カメラも本格的にやり、立体写真も残されている。


ガラス甲板なので、劣化している部分もあるということだが、


今回数多くの写真を見ることができた。



朔太郎の写真の特色があるという。


・誰もいない


・坂道


・画面の左側に<もの>が置かれている



人物はいても後ろ向きであったり、


正面をむいていても、そこに焦点があたっていない。


撮りたいのは水の動きであったり、


取り壊される家であったり、


坂道が多いが道だけがそこに投げ出されている。

ピクトリアリズムで、画面をぼかして焼いたり、


あきらかに影を額縁として演出をしている、と。



左側にものを置く。


大きな樹であったり、電柱であったり


1枚右に人物がいる場合でも、


この写真を本に入れるときは反転させている。



これについての朔美さんは

 

たとえば本にする場合


文章を右に置くため、ではないかと指摘。

 


朔太郎の詩とも底通する心象風景、

 

寂しい、


メランコリアの気質を感じる、と。



「過去はいつでも新しい、


未来派すでに懐かしい」



ある学者の「近代詩人は『坂道の住人である』、


すでに永遠から隔てられている。

 

下降意識のなかにある」



あるいは「すべての写真は遺影である」


写真は演劇にちかい。


<死>とむすびつけられている。



などなど示唆にとみ、

 

とても充実した講演。



詩人の鈴木志郎康氏もみえて。






 

萩原朔太郎撮影 大森駅前の坂道

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

すきとおるつゆくさほどのねむりほし           掌

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆露草・蛍草・月草・帽子花・青花

 

ツユクサ科の一年草。

 

道端などに自生し、初秋ころ青い花をつける。

 

白花もある。

 

 

秋の季語。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雨もよいのこんな日、

道にひっそりと咲く

 

露草の青が目に染み入ってきます。



そうそう、早いのは

 

梅雨のころにも見かけました。

 

 

 

 

 

 






◆露草(つゆくさ) 

ツユクサ科ツユクサ属の一年生植物。


道端などでごく自然に見かける山野草。

朝咲いた花が昼しぼむことが

朝露を連想させることから「露草」。


万葉集などの和歌集では

 

「蛍草」「月草」などの別名で

表記されることが多い。

「鴨跖草(つゆくさ、おうせきそう)」ということもある。


染色の下図はこの青花のしずくで描かれる。

        (ウキペディアなどより、画像をお借りしました)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


     
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あのピカソ(1881-1973)の「ゲルニカ」、

その「ゲルニカ タピスリー」が、

 

2018年、2021年と展示されています!

 

 


 

なんと<群馬県立美術館蔵>!

驚きました!!



世界にたった3のヴァージョンあるだけで、

有名なのは国連の安保理。

 

 

 

 

 

 








その3番目のバージョンがこの美術館に。

油絵は1937年制作。




《ゲルニカ・タピスリー Guernica Tapestry》の

圧倒的な迫力。

1983制作、

モノトーン、

素材はウールと木綿。

縦 328×横 680.cm の巨大画面。

息荒くいななく馬、

ひとの目をもつ牛、

ちぎれた腕、

ありえない方向にひらかれた指、

叫ぶ女、

阿鼻叫喚が生々しく聞えてくる。

しばらく釘づけになり動けない。



2018年にはさらに2室に

ピカソのエッチィング「フランコの夢と嘘 Ⅰ Ⅱ」

ミロの「スペインを助けよ」

フォートリエ「銃殺された人々」「黒い人質」がある。


「ピカソ《ゲルニカ》と第二次世界大戦中の美術」

 

 

展示されていました。

 

 

 

◆群馬県立近代美術館ホームページより

 

パブロ・ピカソ《ゲルニカ(タピスリ)》を、およそ1年ぶりに公開します。
 

20世紀の巨匠ピカソが生涯に制作した作品は数万点ともいわれていますが、

 

その中でも代表作とされるのが《ゲルニカ》

     

(1937年 油彩・カンヴァス 国立ソフィア王妃芸術センター、マドリード)です。

 

1937年4月26日、スペイン内戦に介入したナチス・ドイツは、

 

スペイン北部バスク地方の古都ゲルニカを無差別爆撃し、

 

罪なき多くの人々の命を奪いました。

 

母国におけるこの暴挙に激しい怒りを覚えたピカソは、

 

その直後に開催が迫っていたパリ万博のスペイン館壁画として、

 

わずか1ヶ月あまりの間に大作《ゲルニカ》を描き上げました。


当館は、この《ゲルニカ》を原画としてピカソ自身の指示に基づき

 

ほぼ原寸大で織られた

 

《ゲルニカ(タピスリ)》3点のうちの1点を収蔵しています。

 

《ゲルニカ》と前後して制作され、

 

内容やモチーフの上で密接な関係がある

 

2枚組の版画《フランコの夢と嘘》や、

 

同じく第二次世界大戦中のヨーロッパで制作された

 

ミロやフォートリエの版画作品を展示。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

盂蘭盆会いだける鶴のあわきこと            掌

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

盆なれば鳥獣剥製甲請書              掌

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆盆・盂蘭盆会・魂祭・精霊祭・新盆(にいぼん・しんぼん・あらぼん)

 

精霊棚・魂棚・生御霊・生盆(いきぼん)・蓮の飯・門火・迎え火

 

送火・魂迎え・魂送り・苧殻・苧殻火・墓参り・墓参・展墓

 

掃苔・墓洗う・真菰の馬・茄子の馬・瓜の牛・六道参り・迎え鐘

 

盆狂言・盆芝居・秋狂言

 

 

陰暦7月13日から15日(または16日)までの魂祭り。

 

陽暦8月に行うところが多い。

 

生御魂といって、生きている目上の者に礼を行う日でもある。

 

生御魂の祝いには蓮の葉で包んだ飯を食する。

 

 

掃苔(そうたい)は、墓石の苔を掃いて、洗い清めること。

 

神送りに馬を牽くといわれ、ナスや瓜などでかたどった

 

馬や牛を川に流す。

 

 

秋の季語。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

百合が

散歩の道筋のお庭に、

公園で華麗に咲いています。

 

そこここで見かけるのも、嬉しい。

 

 

この暑さにも

 

涼やかで、凛として。

 

その姿、

 

その香、

 

まだまだ楽しめます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

百合は日本、中国が宝庫。

江戸時代からさまざまな品種をつくってきた、とのこと。



 

 

 

 

 

 

(カサブランカ)

 

 

お花屋さんではこのカサブランカを。