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「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「証言・昭和の俳句」 上下 角川選書 2002年刊

 

聞き手・黒田杏子

 

 

<昭和の俳句>を

 

13人の俳人によって語られる

 

貴重な証言。

 

 

 

<戦前、戦中に青春時代を過ごし、


昭和の歩みに自らの歩みを重ねてきた俳人>

 

一人称によって語られるので、

 

その<生>の言葉が、肉声が、

 

なまなましく、

 

礫のように飛び込んでくる。

 

聞き手は俳人の黒田杏子さん。

 

 

この証言、

 

各俳人の自選50句

 

プロフィールが載って。

 

 

 

 

 

 

上巻

 

第1章 桂信子
第2章 鈴木六林男
第3章 草間時彦
第4章 金子兜太
第5章 成田千空
第6章 古舘曹人

 

 

 

 

 

 

 

下巻
 

第7章 津田清子

第8章 古沢太穂
第9章 沢木欣一

第10章 佐藤鬼房

第11章 中村苑子

第12章 深見けん二

第13章 三橋敏雄

 

 

 

金子兜太の発言を引用いたします。

 

金子先生は」終生、言い続けておられました。

 

 

「おまえのいままで七十九年間の生涯の代表句は何だ」と問われたら、

〈水脈の果炎天の墓碑を置きて去る〉という、

トラック島から引き揚げるときの、あの句と答えます。

 私にとってはあのときの非業の死者、

戦争に対する志も何ももたないで

引っ張って来られた大勢の兵隊や工員たちが、

食い物がなくなって飢え死にする。

しかもアメリカは毎日やって来て爆撃したり銃撃したりする。

それによって死ぬ。

そういう人たちを見ていて、この人たちのために、

つまりこういう人たちが出ないような世の中にしなければいけない、

と考えるようになったんですね。

「非業の死者に報いる」という言い方をする。

反戦という考え方に繋がりますね。

そういう考え方でずっと戦後をやってきたつもりです。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

桑枯れてうすきねむりの流離かな          掌

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

浜田理恵先生は

 

トゥールーズ在住のソプラノ。

 

おりおり帰国されコンサート活動や

 

このようなフランス歌曲の研究会をなさって。

 

 

このブログは2019年1月。

 

会場は二期会の第1スタジオでした。

 

 

 

フランス歌曲研究会、聴講してきました。

講師はトゥールーズ在住の浜田理恵先生。

「言葉のニュアンスと声を両立させるには?

 ~ドビュッシー、グノー、デュパルク」の表題の講座。


3時間で6人の受講生をレッスン。

その的確な指示で<声>がみるみる良くなってゆく。

声のこと、ラフなスケッチで口腔のこと、

舌の位置、歯との関係、筋肉の使いよう、

母音、子音、そのなかの発音便のさばき方、

イタリア、フランスなどのラテン系の言葉と

日本語との差異。

それによる呼気と吸気、

などなどさまざまなことがクリアーになって。

じつに充実した時間。

 




◆浜田理恵(ソプラノ)プロフィール

東京芸術大学及び同大学院終了。
歌を児島百代、中村浩子、イザベル・ガルシザンズの各氏に、
フランス歌曲をアンリエット・ピュイグ=ロジェ、
イレーヌ・アイトフの各氏に師事。

フランス留学後パリ市立シャトレー劇場でオペラ・デビュー、
パリ国立バスティーユ歌劇場に
チョン・ミュンフンの指揮オネゲル「火刑台上のジャンヌダルク」でデビュー後、
「カルメン」ミカエラ役を始めとして活躍、
リヨン国立歌劇場では「ラ・ボエーム」ミミを歌う。

またトゥールーズ、アヴィニョン、トゥ一ル、サンテティエンヌ、
等フランス各地の歌劇場で「蝶々夫人」タイトルロール、
「トゥラーランドット」リュー、「ファウスト」マルグリット、
「ドン・ジョバンニ」ドンナエルヴィラ、「ティトの慈悲」ヴィテッリアを歌う。

またコンサートではブーレーズの指揮で
ザルツブルク音楽祭においてダルバヴィ作品を独唱、
プラハの春音楽祭ではフルニリエ指揮でマスネを歌う。

日本においてはフルネ指揮東京都交響楽団「愛と海のうた」「シェラザード」
デュトワ指揮NHK交響楽団「火刑台上のジャンヌダルク」を始め
バッティストーニ指揮東京フィルハーモニー「トゥーランドット」や
新国立歌劇場「トゥーランドット」「カルメン」「ホフマン物語」
若杉宏指揮びわ湖ホール「ドンカルロ」「ジョヴァンナダルコ」
沼尻竜典指揮「ラ・ボエーム」兵庫県立芸術文化センター
佐渡裕指揮「蝶々夫人」等に出演。

パリ国際声楽コンクールのオペラ部門第一位入賞、出光音楽賞受賞。

画像:浜田理恵CD「優美なる時」


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あのエドガー・アラン・ポー「アッシャ-家の崩壊」がオペラに!

 

この上演を観たのは2019年1月のこと。

 

 

 

そのブログをこちらに。

ポーの生誕210年にあたる今年、

ドビューシー作曲の未完のオペラが

試補筆・市川景之により、

コンサート形式で上演されました。



プログラムはこちら。

すべてクロード・ドビュッシー(1862~1918)作品です。

 スケッチ・ブックから(1904) 青柳いづみこ

 歌曲集「ビリティスの歌」(1897~98 ) 盛田麻央、青柳いづみこ

 歌曲集「眠れない夜」(1899~1902) 根岸一郎、青柳いづみこ

 交響詩「海」(1905・カプレによる6手2台版・日本初演)
        森下唯、青柳いづみこ、田部井剛

~~ 休憩 ~~

 プレトーク 「音楽における恐怖への前進」 
  青柳いづみこ、市川景之

 未完のオペラ「アッシャー家の崩壊」(市川景之による試補筆版)

ロデリック 松平敬(バリトン)

マデリーヌ 盛田麻央(ソプラノ)

医者 根岸一郎(バリトン)

友人 森田学(バリトン)

ピアノ 青柳いづみこ、市川景之




高橋悠治(ピアニスト・作曲家)氏も見えて。

「ビリティス」「眠れない夜」の訳詩は高橋悠治氏によるもの。


「アッシャー家」、ドビューシーが作曲したのは

全体の3分の2ほどで、

市川景之・試補筆によって甦ってた作品。

 



ロデリック:松平敬のバリトンは圧倒的、

小説よりずっと書き込まれた医者:根岸一郎のバリトン、

マデリーヌのソプラノ:盛田麻央も冴え冴えと。

ステージの後に、

 

 

 

ビアアズリー画

 

 



アーサー・ラッカムと

 

オーブリー・ビアズリーの画がバックに映写され、

 

 

 



 

 

アーサー・ラッカム画

 

 

 

ゴチックロマンの雰囲気が濃厚にかもされている。

ほぼモノトーンのステージに

崩壊を象徴する「赫い月」は

じつに印象的。


交響詩「海」を6手による二台ピアノ版も圧巻。


◆青柳いづみ子 
   https://webfrance.hakusuisha.co.jp/posts/238


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

少女期は流砂枯桑とねむれる            掌









 

◆枯桑・桑枯れる



養蚕地では、


枝を括られた枯桑の畑が広がる。



冬の季語。


 

◆かつて、

 

前橋駅の南側はいちめんの桑畑。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇ザルツブルク音楽祭2021  歌劇「ドン・ジョヴァンニ」 モーツアルト作曲

 

2021年8月の公演を録画で観ました。

 

 

歌手たちの歌唱や演技はもちろんのこと、

 

テオドール・クルレンツィス指揮が率いる

 

管弦楽・合唱:ムジカエテルナの素晴らしさ、

 

さらに演出・美術・衣装・照明をつかさどる

 

ロメオ・カステルッチが凄い!

 

哲学的ともいえる、

 

傑出した舞台ではないでしょうか。

 

 

1幕冒頭、

 

舞台は教会の内陣。

 

ここにある十字架を取り壊し、

 

画像を剥がし、聖人の像を墜落させ

 

信者のベンチを運び出す。

 

なにも無くなった空間を1っ匹の牡山羊が横切ってゆく。

 

神のいない世界の物語、と言っているのでしょうか。

 

 

ここでやっと<序曲>が始まる。

 

     管弦楽のムジカエテルナ、

           

    現代的なオーケストラになじんだ耳には

 

ハッと思えるまろやかな音色。

 

惹かれました。

 

 

白を基調とした舞台は

 

1シーン、どの1場面もうつくしい。

 

 

時代は特定されされませんが、

 

ドンジョバンニとレポレッロは主従でありながら

 

真っ白の三つ揃えの衣装で、

 

髭も同じで、相似形。

 

レポレッロも立場が変われば、

 

「ドン・ジョバンニ」となんら変わることのない<男>。

 

例の「カタログの歌」ではコピー機と

 

そこから黒々とした髪がこの異界を垣間見させて。

 

 

ドンナ・アンナは黒のドレス、

 

騎士長、こちらも白の三つ揃え。

 

 

村の結婚式でのツェルリーナ、

 

透明感のあるアンナ・ルチア・リヒターが愛らしい。

 

そのツェルリーナも式の当日にドンジョバンニに靡いて。

 

彼女の背後にヌードがいて、

 

内面の欲望を象徴するかのよう。

 

他のシーンでも黒子が深層心理をになって。

 

 

「お手をどうぞ」の二重唱、

 

2幕の「ぶってよ、マゼット」のアリアはとってもチャーミング。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2幕ではひかりの交響。

 

その中を1003人とはいわないまでも、

 

少女、娘、若い、中年、老年の年齢、

 

容貌、さまざまな体型の女性が

 

舞台にずらりと並ぶのはまさに壮観。

 

こんなにたくさんの<女>をものにしてきたのか、と

 

一瞬で観客に伝える。

 

 

墓場の場面もすっぽりと頭を覆ったフードと

 

マントが墓石や木々となって。

 

 

さらにドン・ジョバンニの「地獄落ち」は凄まじい。

 

白い紗幕(これが結界になって)、

 

そこにあくまで改心をしない

 

ドン・ジョバンニに鉄槌が下り、

 

地位も身分も権力も剥ぎとられ、

 

あがき、もがき、のたうつ。

 

白い泥濘が裸体を汚してゆく。

 

(カーテンコールでは顔も落としきれなかったのか、

 

タイトルロールがガウンとサンダル!?)

 

 

<漁色>という苦行をしているかのようにみえてきたドン・ジョバンニ。

 

<男性性>、<女性性>、

 

その狭間にある<情欲>。

 

このドン・ジョバンニにあるのは

 

<愛>でも<情>でもなく<肉体>、

 

その<数>でしかない。

 

カタログの歌にしても、

 

「明日には10数が増える」というのがじつに意味深い、かと。

 

 

もう手にできるものは

 

肉体の<数>のみという

 

こんな虚無の日日は

 

すでに煉獄なのかもしれない。

 

と、いったことなどなどを考えさせる公演でした。

 

 

ダルカンジェロのもう肉食系のドン・ジョバンニにとは

 

まったく対照的、いえ極北ではないか、と。

 

こんな密度の濃い、思索的な

 

「ドン・ジョバンニ」観たことがない!

 

 

それにしても、

 

モーツアルトの音楽は

 

かぎりなく美しく、

 

そして強靭。

 

 

 

 

 

舞台画像 新作オペラFLASH 2020/21[ザルツブルク音楽祭]ドン・ジョヴァンニ | 月刊音楽祭 (m-festival.biz)

 

 

 

【出演】   

ドン・ジョヴァンニ:ダヴィデ・ルチアーノ   

 

騎士長:ミカ・カレス 

  

ドンナ・アンナ:ナデジュダ・パブロワ  

 

ドン・オッターヴィオ:マイケル・スパイアーズ  

 

ドンナ・エルヴィーラ:フェデリカ・ロンバルディ   

 

レポレッロ:ヴィート・プリアンテ 

  

マゼット:ダーヴィト・シュテフェンス 

  

ツェルリーナ:アンナ・ルチア・リヒター 

 

  

管弦楽・合唱:ムジカエテルナ   

男声合唱:ザルツブルク・バッハ合唱団 

  

指揮:テオドール・クルレンツィス

 

演出・美術・衣装・照明:ロメオ・カステルッチ

 

 

 

収録:2021年8月4・7日    ザルツブルク祝祭大劇場(オーストリア)


(画像はザルツブルグ音楽祭からお借りしました)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

寒月光たまゆら蜜をささげん            掌

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ふっといい香。

散歩の道すがら、

2メートルくらいはありそうな蠟梅が。

まだまだ蕾もあるので、

しばらくは愉しめそう♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆蝋梅(ろうばい)、蠟梅、臘梅、唐梅(からうめ)

Chimonanthus praecox)は、

クスノキ目 ロウバイ科ロウバイ属に属する

中国原産の落葉樹。

早生種では12月頃に、晩生 種でも2月にかけて

半透明でにぶいツヤのある黄色く香り高い花が

やや下を向いて咲く。(ウキペディアより)

 

 

 

 

 

 

(フリー画像からお借りしました)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

萩原朔太郎 第一詩集『月に吠える』

 

<初版無削除版>が公開されます!

 

 

全国に現在確認されたのは10冊。

 

レアな稀覯本。

 

 

1月29日(土)~2月5日(土)9時~17時 

 

萩原朔太郎記念 前橋文学館2階常設展示室において、

 

生原稿、書簡、出版当時の新聞記事など約10点ほど展示。


観覧は無料です。

 

 

1週間限定の公開。

 

 

 

 

 

 

 

(書影は復刻版)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

     

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「写真で見る近代詩 ー没後20年

 

伊藤信吉写真展ー」、始まりました!

 

 

伊藤信吉さんが初代館長をつとめた

 

群馬県立土屋文明記念文学館にて、

 

2021年1月15日~3月13日まで。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「写真家の心 詩人の眼ー伊藤信吉さんのこと」

 

写真家・小松健一さんによる記念講演会は

 

2月5日(土)14:00~15:30

 

に開催され、

 

無料です。