「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ -122ページ目

「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

 

 

 

 

 

 

 

 

「生きて在ることの静かな明るさ 岸田将幸展」

 

前橋文学館で催されています。

 

岸田将幸さんは詩集『風の領分』で、

 

第29回萩原朔太郎賞を受賞されました。

 

 

この長めのタイトル

 

「生きて在ることの静かな明るさ」、

 

この展示を象徴しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

小ぶりビニールハウスが文学館の1階に!?

 

「これは、なに?」

 

そのハウスの天井、床、側面に、

 

詩が!

 

岸田さんが読む詩が聴こえます。

 

 

ご自身の著作はもとより、

 

影響を受けた作家、作品も並んで。

 

詩ためのノートが整然とおかれ、

 

やはり直筆で書かれた言葉が

 

親しく、なかに飛び込んでくる。

 

 

 

床に真っ白な大きな本が置かれ、

 

コードを読み込むと

 

iPhoneに文字(詩)に詩があらわれて。

 

 

 

岸田さんはアスパラガス農家。

 

作業につかう長靴も展示♪

 

詩の背景がどのようなものであるか、わかります。

 

 

 

 

この展覧会の図録が充実しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

岸田将幸の詩篇、草稿、メモ、

 

年譜、

 

インタビューも各年代ごとにⅣまで。

 

 

詩人たちの岸田詩への稿が篤い。

 

吉増剛造の選評「私ハ、若葉ダ」、

 

受賞記念講演「宿命」も載って。

 

 

表紙の凹凸のある紙、

 

文字の配列など、

 

すみずみまで神経の行き届いた造本です。

 

 

 

2022年5月8日(日)まで。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゆく春や死海あたりのくらき昼       掌









 

◆行く春・春行く・春尽(つ)く・春を送る・逝春(せいしゅん)



過ぎ去ろうとする春に、


惜春の情がともなう。



春の季語。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

榎本了壱『書・畫 高丘親王航海記』、

対談、

榎本了壱×萩原朔美「ビックリハウスのビックリ話」で

奇跡的にいただいた本。



造りは経本。

 

 

 

 

 

 



この本、じつに凝っていて、

澁澤龍彦著『高丘親王航海記』を

榎本了壱さんが書・畫を描き、

画ではお名前も「榎本<光達>了壱」となっています。



この画、素晴らしい!

その本の裏には『書・畫 高丘親王航海記』を

榎本さんがすべてを書写した画です!?

 

 

 

 

 

 

 

このサインは鏡文字。

 

お読みになれますか?

 



これらの作品、原画は2017年秋に

世田谷文学館で催された「澁澤龍彦展」で

じっくりと拝見することができました。

 

 

2022年12月には

 

「榎本了壱・萩原朔美展」が

 

世田谷文学館で企画されています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

萩原朔美さんが前橋文学館の館長に

 

就任されてもう6年ですか。

 

「文学館」が活発に活動し、

 

展示を<見せる>とはどういうことか、

 

実践され、目の当たりにしてきました。

 

この疫病禍で一時休止していた

 

イべントも動き出しました♪

 

「萩原朔美の仕事 vol1」はその1年目の展示。

 

榎本了壱×萩原朔美の対談、

 

「ビックリハウス時代のビックリ話」のブログはこちら。

 

 

 

 

「萩原朔美の仕事展 vol1」を

萩原朔太郎記念 前橋文学館で開催しています。

その「萩原朔美の仕事展」のイベントとして、

榎本了壱さんとの対談

題して「ビックリハウス時代のビックリ話」。


「ビックリハウス」創刊のことは

なぜか『家畜人ヤプー』から(?)始り、

そこここにアブナイ話があるのに

笑いとゆるやか~なあたたかさ。

お二人の息の合うこと、

さすがに<パロディ>を創ってきた方々。

 

 

 

 








榎本了壱・書畫で造られた

澁澤龍彦『高丘親王航海記』を

リスナーにプレゼントというサプライズ。

なぜかその貴重な本が(じゃんけんに勝って)

わたしのもとに!?

会のあと鏡文字で榎本さんからサインをいただく。


まさに今日のテーマ、

<ビックリ>!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ひとしずく魚のかたちの春の闇      掌

      (うお)





 

 

 
◆春の闇


月のない春の夜の暗さ。

つやめかしさや懐かしさなど
 
さまざまな情感がこもる。


春の季語。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

懐かしい本が出てきました。

 

中村屋、四代に仕えた中村小山三さん。

 

小山三さんのトークショーにも2、3度伺いました。

 

 

このブログは2014年、

 

この1年後2015年に旅立たれて・・・

 

 

 

 

中村小山三丈の語りおろしの本。

大正9年生まれの93歳、現役歌舞伎役者。

「大正十三年、四歳で十七代目中村勘三郎に入門以来、


中村屋三代に仕える女形。


昭和の名優から現在の俳優、劇作家たちとの逸話やこぼれ話、


戦前戦中戦後の舞台、海外公演、


十八代目勘三郎との別れ―。「小山三さんへ三十三の質問」つき」。



と、この紹介には三代とありますが

 

先生(十七代勘三郎)、


十八代勘三郎、勘九郎、七之助、そして七緒八ちゃんまで


四代にわたり中村屋を支え続けた、


歌舞伎の生き字引。

 

十七代が「俺の柩には、小山三を入れてくれ」と

 

言ったのは有名な話。


先ごろ、松尾芸能賞を受賞。



小山三さんのトークショーに2度ほど参加。


小山三さん話し出すと、

 

話す、話す、もう止まらない(笑)。

 


四谷怪談での後見のこと、


大向こう(屋号を取り違えたことも)、


愛犬ガルちゃんことガルボのこと、などなど。

 


ちょっと高めの声の艶、はり、さすが。



途中、ケータイが鳴っても、


「いま、トークショーしてんの」と

 

電話でひとしきりおしゃべり。

 



そんな小山三さんのしゃべりくちを活かした

 

聞き書きの本『小山三ひとり語り』。

たっぷり楽しめること、うけあい。




◆著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

中村小山三。
屋号、中村屋。
紋、角切銀杏。
本名、福井貞雄。
舞踊名、猿若勘司朗。

大正9年8月20日、東京鳥越生まれ。
四歳で三代目中村米吉(当時。後の十七代目中村勘三郎)に入門し、
15年10月本郷座『忠臣講釈』の重太郎の一子で中村小米を名乗り初舞台。
十七代目勘三郎が四代目もしほを襲名した昭和4年に中村蝶吉に改名。
23年6月東京劇場『御存俎板長兵衛』の娘役で中村しほみと改め、名題昇進。
34年4月歌舞伎座、十八代目勘三郎が五代目中村勘九郎として
初舞台を踏んだ『昔噺桃太郎』のお雉で二代目中村小山三を襲名。
中村屋三代に仕える女形。

(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたもの)
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

せつなくてまず牡丹を爆破せよ          掌

 

        (ぼうたん)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆牡丹・ぼうたん・白牡丹・緋牡丹・黒牡丹

 

 

ボタン科の落葉低木、中国原産。

 

五月に白、淡紅、紅、暗紅、紫などの

 

豊麗な花を開き、花の王とされる。

 

 

夏の季語。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「るなぱあく」は前橋にある遊園地。

「にほんいちなつかしいゆうえんち」


というのがコンセプト。

 


いいあじわいの木馬、

 

なんと、いまでも、木馬など10円!?


大型のものは50円。


付き添いは無料。

 

 


かつて「前橋中央児童公園」という名で、


子供のころ、遊びに行ったり、


動物園もあって、ここに孔雀もいたり。


いまはないけれど観覧車が好きでした。

 



いまの「るなぱあく」という名は公募ですが、


萩原朔太郎の詩「遊園地」に


「るなぱあく」とルビがあることから決まったとか。


 

 

 

 

 

萩原朔太郎撮影の「前橋公園」(前橋文学館蔵)

 

 


ここは朔太郎撮影の写真では石垣だったのが


カーブのゆるやかなコンクリートの弧にかわって。



「るなぱあく」の場所は臨江閣(りんこうかく)の

 

道路の向かい側に。








こんもりした樹々にかこまれた「るなぱーく」。

 

左の真ん中あたりに飛行塔。

 

 

  遊園地        
          萩原朔太郎


 遊園地るなぱあくにて


遊園地(るなぱあく)の午後なりき

樂隊は空に轟き

轉木馬の目まぐるしく

艶めく紅べにのごむ風船

群集の上を飛び行けり。


今日の日曜を此所に來りて

われら模擬飛行機の座席に乘れど

側へに思惟するものは寂しきなり。

なになれば君が瞳孔ひとみに

やさしき憂愁をたたへ給ふか。

座席に肩を寄りそひて

接吻きすするみ手を借したまへや。


見よこの飛翔する空の向うに

一つの地平は高く揚り また傾き 低く沈み行かんとす。

暮春に迫る落日の前

われら既にこれを見たり

いかんぞ人生を展開せざらむ。

今日の果敢なき憂愁を捨て

飛べよかし! 飛べよかし!


明るき四月の外光の中

嬉嬉たる群集の中に混りて

ふたり模擬飛行機の座席に乘れど

君の圓舞曲わるつは遠くして

側へに思惟するものは寂しきなり。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

牡丹の花、出会いました。

なんて絢爛!

なんて豪奢!

花のいろは赤紫、

まさに牡丹色の花びらがかさなり、

青い空を支えています。



<牡丹>は花の王にふさわしく、

 

別名がたくさんあります。

「富貴草」「富貴花」「百花王」「花王」「花神」

「花中の王」「百花の王」「天香国色」 「名取草」

「深見草」「二十日草(廿日草)」「忘れ草」「鎧草」

「ぼうたん」「ぼうたんぐさ」

 

 

 

 

 

 

 

 




◆ボタン(牡丹、学名:Paeonia suffruticosa)は、
 ボタン科ボタン属の落葉小低木。
 または、ボタン属(Paeonia)の総称。




 

 

絶えてしまったうちの牡丹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

月あかり土曜の鞦韆鉄におう       掌

 

         (ふらここ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆鞦韆・ふらここ・ぶらんこ

 

公園などで、女子や子供がこいだりするさまは

 

春の陽気にふさわしい。

 

 

春の季語。