「塩原友子の日本画 線の表現、その先の祈り」
アーツ前橋で開催。
日本画家・塩原友子(1921─2018)は群馬県前橋市出身。
戦中は教員として働き、絵画を制作。
戦後絵画を学ぶために上京。
日本画院に1952年に初出品で奨励賞を受賞。
以後日本画院を中心に作品を発表。
初期の人物や風景画から、
1960年代は幾何学的な構図、抽象的になり、
画面をひっかき、線を描く。
墨の和紙をちぎり、コラージュ。
さまざまな手法を実験し作品とする。
そして曼荼羅へ。
どの時代の絵画も静謐さをたたえ、
線は強度があって
色彩は淡くあっても鮮明。
「日月曼荼羅図」「榛名曼荼羅図」など印象的。
「わがこころ」2012年 @群馬県立近代美術館
日本画家・塩原友子展 @群馬近代美術館 | 「月球儀」&「芭蕉座」 俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ
◆塩原友子展の紹介
塩原友子は独自の表現を追求し続けた画家です。
教員として働きながら制作を続けた戦中期を経て、
終戦後には本格的に絵画を学ぶことを決意し上京。
望月春江に学び、その後、井上三綱との出会いを通して、
画面構成や素材、表現手法に対して意識的な実験を行うようになります。
1960年代には、幾何学的な構図や抽象的要素を積極的に取り入れ、
さらにコラージュや絵肌の表面を引っ掻いて線を描くといった、
日本画の伝統的な枠にとらわれない手法を展開。
やがて曼荼羅など宗教的モチーフにより、精神性を帯びた作品を手がけます。
これらの変遷は、画家としての自立、
戦後変化する価値観の中での模索、
そして内省といった塩原の創作の軌跡を映し出しています。
アーツ前橋は、塩原の初期から晩年に至るまでの作品47点を収蔵しており、
本展ではこれらを中心に構成し、彼女の画業を振り返ります。
