平野啓一郎『私とは何か 「個人」から「分人」へ』講談社現代新書 2012年刊 | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

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第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

 

 

 

 

 

 

平野啓一郎『私とは何か 「個人」から「分人」へ』

 

講談社現代新書 2012年

 

 

平野による「分人(ぶんじん)とは何か? 人間の基本単位を考え直す」。

 

個人・individualから分人・dividualへ。

 

「たった一つの本当の自分など存在しない。

 

対人ごとに見せる複数の顔が、

 

すべて本当の自分である」

 

それを分人とし、

 

「<私>という人間は対人関係ごとの分人によって構成されている」と。

 

 

この分人という新しい言葉・概念は、

 

まさに発見ではないでしょうか。