かの滝沢馬琴の生涯「秘密の花園」日本経済新聞出版 2024年刊 | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

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第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

 

 

 

 

 

朝井まかて『秘密の花園』日本経済新聞出版 2024年刊

 

 

「秘密の花園」このタイトルをみると

 

なにやらかつての少女小説のようですが、

 

狷介といわれる<滝沢馬琴>が立ち上がって。

 

 

武家に生まれるもままならない少年・青年期、

 

山東京伝の弟子となったり、

 

現在の大河ドラマ「べらぼう」の蔦屋重三郎の手代として働き、

 

戯作を書き始める。

 

喧嘩友達の北斎と友好、

 

江戸有数の戯作者となって

 

大長編『南総里見八犬伝』を

 

版元とのさまざまなトラブルをのりこえて、ついに書き上げる。

 

入り婿した妻はヒステリー、

 

病弱で先立たれた息子とささやかな庭で

 

草花を丹精する。

 

 

 

【目次】


第一章 ある立春

第二章 神の旅
第三章 戯作者
第四章 八本の矢
第五章 筆一本
第六章 天衣無縫
第七章 百年の後

 

 

装画:卯月みゆき

 

装幀:アルビオレ