『薔薇刑』三島由紀夫・被写体 細江英公・撮影 あの伝説の写真集 【本の紹介5日目】 | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

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第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本の紹介、5日目です。

三島が被写体になった、

あの伝説の写真集『薔薇刑』。

撮影は細江英公。


この画像は「新装版」1971年刊。

段ボール紙の外函、

開いた内側に4面に横尾忠則の画がびっしり。

 縦横39×53

表紙は天鵞絨装になっていて、

ページをめくったところに

三島の<双眸が薔薇>といった一葉が

金属板で置かれている。

端正で強靭な三島自筆の文字が

章見出し・目次・収録文章のタイトルに使われて。


 Ⅰ 海の目 (横尾の挿画3葉)

 Ⅱ 目の罪

 Ⅲ 罪の夢

 Ⅳ 罪の死

 Ⅴ 死

の章立て。


数年前、細江英公の写真展で

 

『薔薇刑』の原版を

を見ました!

この写真集のほうが、ぐっと写真を大きい。


 『薔薇刑 新輯版―細江英公写真作品』
  (集英社、1971年1月30日)

撮影:細江英公。
被写体:三島由紀夫。
協力モデル:江波杏子、土方巽、元藤燁子、ほか

装幀・装画・レイアウト:横尾忠則。
題簽:三島由紀夫。

A3変型判。104頁。
天鵞絨装、布帙、段ボール外函。

序説:三島由紀夫「細江英公序説」。
付記:三島由紀夫「新輯版 薔薇刑について」。

三島の2つの文章は、
横組みでそれぞれの英訳と交互に掲載。
また、章見出し・目次・収録文章のタイトルに
三島自筆文字を使用。