本の紹介、5日目です。
三島が被写体になった、
あの伝説の写真集『薔薇刑』。
撮影は細江英公。
この画像は「新装版」1971年刊。
段ボール紙の外函、
開いた内側に4面に横尾忠則の画がびっしり。
縦横39×53
表紙は天鵞絨装になっていて、
ページをめくったところに
三島の<双眸が薔薇>といった一葉が
金属板で置かれている。
端正で強靭な三島自筆の文字が
章見出し・目次・収録文章のタイトルに使われて。
Ⅰ 海の目 (横尾の挿画3葉)
Ⅱ 目の罪
Ⅲ 罪の夢
Ⅳ 罪の死
Ⅴ 死
の章立て。
数年前、細江英公の写真展で
『薔薇刑』の原版を
を見ました!
この写真集のほうが、ぐっと写真を大きい。
『薔薇刑 新輯版―細江英公写真作品』
(集英社、1971年1月30日)
撮影:細江英公。
被写体:三島由紀夫。
協力モデル:江波杏子、土方巽、元藤燁子、ほか
装幀・装画・レイアウト:横尾忠則。
題簽:三島由紀夫。
A3変型判。104頁。
天鵞絨装、布帙、段ボール外函。
序説:三島由紀夫「細江英公序説」。
付記:三島由紀夫「新輯版 薔薇刑について」。
三島の2つの文章は、
横組みでそれぞれの英訳と交互に掲載。
また、章見出し・目次・収録文章のタイトルに
三島自筆文字を使用。