「サラ・ベルナールの世界展」 @群馬近代美術館 | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

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第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「パリ世紀末 ベル・エポックに咲いた華

サラ・ベルナールの世界展」を

群馬県立近代美術館で観てきました。

サラ・ベルナール(1844~1923)は1860年代のパリでデビュー。

女優としてだけでなく、

当時まだ無名の挿絵画家だったアルフォンス・ミュシャを見いだして、

サラのポスターを制作させたこと、

自身の写真、ひとつにしても、

顔の角度、衣装などこだわりぬき撮影したものだけを公表など

自己プロデュースにたけ、

ベル・エポックの華・スターとなっています。

20世紀になるとアメリカでも興業を主催して、事業家として大成功。

世界各国で巡業公演を行い国際的大女優となってきます。

さらに執筆をし、彫刻の制作して、まさにマルチタレント。

初めて知ったのですが、

晩年、膝を痛め、ついには足を切断していること。

それで、義足をつけることを拒み、

すわったままで演技をしたというエピソード。

歌舞伎の田之介のよう。

その表現への執着は痛々しくも、

なんと見事であることか。


このサラ・ベルナールをサラを中心にして、

ポスター、サラが舞台で使った装身具、

 

 

 

 

 

舞台用冠 ユリ(1895年頃

(ミュシャのデザイン・ラリックが制作)

 


デリケートなサーモンピンクのドレス、

台本、記録写真、映像、肖像画、

本人の手になる彫刻作品などが展示。

アルフォンス・ミュシャのポスター、

ルネ・ラリックのガラス作品などなど、

見所が満載。

充実した展示です。


まだ間に合います。

11月11日(日)まで。



こちらで展示作品がたくさん紹介されています。
  https://www.sunm.co.jp/sarah/