「パリ世紀末 ベル・エポックに咲いた華
サラ・ベルナールの世界展」を
群馬県立近代美術館で観てきました。
サラ・ベルナール(1844~1923)は1860年代のパリでデビュー。
女優としてだけでなく、
当時まだ無名の挿絵画家だったアルフォンス・ミュシャを見いだして、
サラのポスターを制作させたこと、
自身の写真、ひとつにしても、
顔の角度、衣装などこだわりぬき撮影したものだけを公表など
自己プロデュースにたけ、
ベル・エポックの華・スターとなっています。
20世紀になるとアメリカでも興業を主催して、事業家として大成功。
世界各国で巡業公演を行い国際的大女優となってきます。
さらに執筆をし、彫刻の制作して、まさにマルチタレント。
初めて知ったのですが、
晩年、膝を痛め、ついには足を切断していること。
それで、義足をつけることを拒み、
すわったままで演技をしたというエピソード。
歌舞伎の田之介のよう。
その表現への執着は痛々しくも、
なんと見事であることか。
このサラ・ベルナールをサラを中心にして、
ポスター、サラが舞台で使った装身具、
舞台用冠 ユリ(1895年頃
(ミュシャのデザイン・ラリックが制作)
デリケートなサーモンピンクのドレス、
台本、記録写真、映像、肖像画、
本人の手になる彫刻作品などが展示。
アルフォンス・ミュシャのポスター、
ルネ・ラリックのガラス作品などなど、
見所が満載。
充実した展示です。
まだ間に合います。
11月11日(日)まで。
こちらで展示作品がたくさん紹介されています。
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